赤星山(伊予小富士) 1453m 2004/6/13
 
HOME 里山情報メニューへ 続赤星山へ

久しぶりに天気が良いとの予報。
花は端境期で少ないと思われるが、赤星山に出かける事にする。



奥の池の水辺にネムノキが満開だ。
家を6時20分に出発。中尾登山口8時10分着。
8時20分登山開始。



中尾集会場の広場に駐車して、すぐ上に上がると、赤星山へ2時間の道標がある。
ここから、民家の間を登っていく。



畑の石垣や、水路の端にユキノシタが群生している。
こんなに沢山群生しているのは初めて見た。
ネコノメも沢山咲いていた。



一番奥の民家まで行くともうコスモスが咲いている。
納屋の横に水場がありその右手が登山道。

登山道の登り口にはホタルブクロが咲き始めていた。

薄暗い登山道を行くと、石垣が沢山残っている。
昔はこのあたりまで民家があったのかもしれない。



四国電力の黄色い案内板が、赤星山へと導いてくれる。
下の農家で尾を振っていた柴犬が、道案内をしてくれる。
(赤星丸)とエントツ山さんに教えて貰う。本名ナナちゃん。
私たちのペースが遅いので、所々穴を掘って何かを探して暇つぶしをしている。
アマドコロがあちこち咲いている。



フタリシズカやオカタツナミソウがあちこちに咲いている。
かんざしのような珍しい花を見つけた。
初めて見る花だ。
あまりにも暗くて手ぶれしている。
フラッシュをたくべきだった。
アクシバかと思ったが、蘭ちゃんからウリノキと教えていただいた。瓜の葉っぱに似ているとか?

林道終点からの登山道との三叉路に1時間ほどで着く。
結構厳しい登りだった。
写真を写そうとすると、あの柴犬君が一緒に写してくれとやってくる。
パンを一個やるが、帰らずに付いてくる。



ヤマアジサイや、テンナンショウそしてガクウツギなどが目を楽しませてくれる。



シャクナゲのうっそうとした林の中をひたすら登っていく。
展望は全くない。雨に濡れた根っこが沢山露出していて、滑りやすい。



頂上直下の三叉路を右にとり、更に登ると赤星神社?の祠に着く。
噂の赤い星マークを確認。

赤星山伝説 

養老4年(720)に宇摩大領越智玉澄が大山積の神をお迎えしようとした所
土居の沖で南風(やまじ風)がふき船が遭難しかけた。玉澄が豊受山に向けて祈ると、豊受山の隣の山に
流星が飛び山頂に赤い火が現れ海を照らし嵐がおさまった。
玉澄は豊受け山に風穴神社をつくり風神を祀った。
以後赤星の現れた山を赤星山、海を火映灘(燧灘)と呼ぶようになったという。
今も風穴神社のお祭りには、団子を風穴に投げ入れて山路風が吹かないようにお祈りするそうだ。



カタクリの群生地にはロープが張ってあるが、当然今の季節はカタクリの跡形もない。
突然視界が開け頂上にでる。10時20分
頂上は少し予想と違って、窪地のようになっている。
一番高いと思われる所は樹木が茂っているだけで、何もない。
三角の標識の下にも三角点はない。

二等三角点は、この少し奥にあった。しかしガイドブックなどに載っている看板も
2001年の泉保さんの写真にある鳥居さんも、赤星山の標識も、案内板も全て無くなっていた。
沢山の登山記念の標識は、ヤブの中に埋もれていた。
周りはヤブウツギが茂っている。向こうに抜ける登山道も、降り口はヤブでふさがれてしまっている。
この二、三年の変化を柴犬君は知っているのだろうか。

適当に腰をかけ、かなり早い昼食にする。
柴犬くんが、ちょこんと座って自分の分を分けてくれるのを待っている。
この為に案内役をしてくれたのだろう。

あんパン3個とおにぎり一個そして、水コップ一杯をぺろりと平らげた。

続く