秋の里山 天円山(あまがつぶ)別名天ヶ津峰(あまがつみね)2015/11/15
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- 紅葉はこれから天ヶ津峰 お猿の墓 猟師の墓周回 -

金曜日から降り始めた雨は昨夜も激しく降り続いていた。

今日も雨だろうと思ってゆっくり起きると、なんと日が差している。

論文の締め切りも迫っているが、一日中家に居るのももったいない。

ちょっと時期的に紅葉には早いと思うが、天ヶ津峰(あまがっさん)に出かけることにする。

大谷に近くなると、大渋滞。

今日は大谷焼のフェアがあるようだ。

どの臨時駐車場も満車で遠くからぞろぞろと歩いてきている。

大盛況で驚く。

帰りに空いていたら寄ってみよう。



御嶽神社登山口の駐車場には沢山の車が停まっている。

天ヶ津峰は人気があるようだ。

大谷川は先日からの雨で大増水して白濁した水が流れている。



男性が一人先に登って行った。

私達も10時丁度出発。



御嶽神社で、去年御嶽山の噴火で亡くなった登山者のご冥福を祈る。



沢山の霊神像の間を登って行く。



雨に濡れた石段は滑りやすくて歩きにくい。

結構急坂が足に応える。

今日はちょっと調子がもう一つ。



奥の院でもお詣り。



鉄塔広場まで来ると草紅葉が綺麗だ。

正面に天ヶ津峰山頂が見える。



ソヨゴに赤い実が沢山出来ている。

この赤い実は色味の少ない晩秋の里山でとても目立つ。

ハンノキも黒い実を沢山付けている。



直登路には行かずに猿の墓を目指す。

リュウノウギクがまだ咲き残っている。



ゴウゴウと音を立てて渓流が流れているが温泉みたいに乳白色の水だ。



何時もの所にスミレが咲いていた。

今年は沢山咲いているが昨夜の雨で花が痛んでいるのが多い。

やっと綺麗な花を見つけて撮影。

このスミレはシハイスミレにしては色白で葉の裏も紫ではない。

ヒナスミレかな?

他のスミレはピンクが濃くて葉の裏が紫なのでシハイスミレだろう。



気温は余り高くないが、湿度が81%

蒸し暑くて汗が噴き出る。

渓流の水はやはり乳白色。



岩の転がる道を登っていくとまだセンブリが沢山咲いていた。



ヤブツバキが咲き始めている。

ハゼノキの実がビッシリ。



広場まで来るとソヨゴとサルトリイバラの実がビッシリ。



吉野川の向こうには阿南の島々が見えている。



この実は何だろうか?

タラノキに似ているような気もするが?



猿の墓に向かって登って行く。



阿讃山脈には猿田彦が多く祀られているし実際に猿も多い。



また少し登って左へと下る。

ミヤマシキミに新しい芽が沢山出来ている。



ウリハダカエデが紅葉し始めている。

大川原高原などに比べて季節が1ヶ月ほど遅い。

フユイチゴも沢山熟れている。



12時丁度 天ヶ津峰 山頂 434m 着。

低い山なのに休み無しで2時間程掛かった。



神社の横に二等三角点「雨ヶ壺」434.3mがある。

この山は色々な呼び名があるが「雨ヶ壺(あまがつぼ)」とは不思議な点名だ。

この天ヶ津神社の祭神は天鈿女命だが、雨乞いにご利益があったのかなあ。



正面には松茂の空港や旧吉野川の流れそして紀伊水道が見える。



先に食事をされていたご夫婦からお声がけ戴く。

最近山歩きを始められて私のホームページを見て戴いているそうだ。

どうもありがとうございます。

ふと見ると、何時も中津峰山でお会いしていた鳴門の男性が食事中。

私達も絶景の景色を見ながらベンチで昼食。

鳴門の男性は最近は、中津峰も行かずに天ヶ津峰ばかり登られているそうだ。

静かでのんびりした山歩きが出来るとおっしゃっていた。



昼食後、それぞれに下山。

道に大根の葉が置いてあり、ヤギ君がやって来た。

誰かがヤギの餌として置いたようだ。

ヤギ君は丸々と太っていて栄養状況は良いみたいだ。

とても人慣れていて頭を撫でてやると甘えて手を舐めに来る。

もう一匹も登って来た。

可愛いが相手をしていると帰れなくなる。

さよならして下って行くと鳥居が立派に立て替えられている。



天ヶ津神社は地元大谷の皆さんが大事にしているようだ。

三頭目のヤギ君もやって来てまた甘える。

さよならすると何時までも見送ってくれた。



林道を下るとコムラサキの紫の実が綺麗だ。



途中で猟師の墓に向かう。

例によってモチツツジが咲いている。



少し進むと猟師の墓。

去年は此処から奥へ蜂が丸まで行ったが今日はここで引き返す。



去年はクヌギやコナラの紅葉が綺麗だったが今年はまだ紅葉が進んでいない。



堂浦や内海の眺めが素晴らしい。

その向こうには大鳴門橋も。



土捨て場の広場には、ソーラーが建設中。

更にその下には山を削って大規模ソーラーの建設中。

牧場が廃止になってから来る人も少なくなっていたが、ソーラーが出来ると少しは様変わりするかな?



明日から道路工事が始まるようだ。

ナルトサワギクが少し咲いているが去年に比べて随分と少なくなっている。



山から流れてくる水はやはり乳白色になっている。

この辺りの土質と関係あるのかも?



ソヨゴやモチツツジを楽しみながら車道を下っていく。



梨園の梨はもう殆ど収穫が終わって残り少ない。

板東生果園無人販売所の梨を購入。

5個で200円は安い。

帰って食べたが、甘くてジューシーで美味しかった。



今年もマユミの実が真っ赤っか。



クサギの実もまだ沢山残っている。

サネカズラは赤くなったばかりで初々しい。



赤い実はヒヨドリジョウゴのようだが白い実はスズメウリかな。



よく見ると一杯ある。

武甲山を思い出すような採石現場の横を通る。



ススキが日に輝く道をトコトコと歩き登山口着。

14時56分。

低い山だが5時間ほどの静かな山歩きを楽しむことが出来た。

帰りに大谷焼のフェステバルに寄ろうと思ったがまだ駐車場は満車状態。

スーパーに寄って夕食の寿司パックを購入して帰る。

高山では既に紅葉は終わり晩秋の雰囲気だが、里山の紅葉はまだまだこれから。

中津峰山の如意輪寺の紅葉やイチョウもこれからが見頃。

高山に雪が降るまでは里山歩きを楽しみたいと思う。





歩行距離 10.1㎞

累計標高差 ±839m




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