冬の里山 あずり越え 文化の森縦走路 経塚森  2015/1/31
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 底冷えのする寒い一日でした -

今日は、北海道の東に発達した低気圧があり西高東低の冬型気圧配置。

朝起きても何処にも出かける気持ちが起きない。

しかし、気持ちを切り替えて、文化の森縦走路を歩くことにする。




文書館の横から歩き始める。

青空が見えて日が差しているが吹く風は冷たい。

ヤマザクラなどの蕾はまだ小さくて堅い。



歩き始めは寒くても少し一生懸命歩けば体が温まってくる。

体が温まってくると冷たい風が気持ちよくなる。



明現神社で何時ものようにお参り

蜜柑やお菓子が供えられている。

手水鉢にも真新しい手ぬぐいが用意されている。



灯明台などは江戸時代に寄進された物だが狛犬は新しい。



この実何の実?



今日は寒い所為か縦走者が少ない。



あずり越え手前のピークから樹間に真っ白の大川原高原が見える。



小松島方向の景色を楽しんでから急坂を下っていく。



あずり越えの木食上人の名号碑には今日も沢山の花が 供えられている。



滝の焼き餅が供えられていた。



ジョウビタキの雄が枝に留まって何かを見ている。



樹木の間から私たちの住む団地がすぐ近くに見える。

縦走路最高地点の三角点を過ぎて下っていく。



谷まで下りて小さな沢を渡り、農道の分岐から右に入って行く。

古い鳥居が台風などの強風にも倒れず残っているのが不思議だ。

アオモジの蕾が一杯。



まだまだ蕾は堅いが、来月末頃に開花するだろうか。

アオモジが咲き、クロモジが咲いてシロモジが咲く頃になると山ではアケボノツツジの季節となる。



農道を上っていき、途中から標識に従って左へと登る。

此所の手水鉢にも新しい手ぬぐいが用意されていた。



平成17年に造られた新しい石の鳥居をくぐると今にも倒れそうな古い鳥居が二つ並んで迎えてくれる。



大正5年に発見された経塚古墳

徳島では5世紀中期に前方後円墳の巨大古墳(渋野丸山古墳)が勝浦川下流に現れる。

これは新しい勢力が徳島に出現したことを表している。

近くには全部で6基の古墳があり渋野古墳群と呼ばれている。

丸山古墳、新宮塚古墳、天王の森古墳、マンジョ塚古墳、花折塚そしてこの経塚古墳だ。

しかし、案内板などが十分でない為にこの古墳を知らない人が多い。

この古墳に埋葬されているのは天若日子と言われている。

高天原から葦原中国へ国譲り交渉に遣わされた天若日子が、大国主命の娘下照比売を娶り寝返る話は有名。

その大国主命はすぐ前の勝占神社に祀られている。




上の地図を参考に是非訪れてみてください。



古墳下の農道から徳島動物園と植物園

植物園の左があずり越え縦走路

正面奥は日の峰

観覧車の向こうは通称はずかし越とかニットキ越とか呼ばれる義経が越えたとされる峠のある中山かな?

この山裾には盛大な祭りで有名な勝占神社等があり、この辺は出雲系海人の 豪族が支配していたという。

気延山とは雰囲気が違う(海が近いからか?)この辺りも興味深いところだ。



ため池から経塚を眺める。

大分お腹がすいてきた。

植物園で食事をするが凍えるほど寒い。



花は少ないが相変わらずフユザクラだけが咲いている。



小さな桜だがピンクの花びらが可愛い。



それにしても花期が長い桜だ。

月が谷の十月桜と同じ種類かもしれない。



食後、縦走路に向かう。

大川原高原の雪が輝いている。

斜面にはオオイヌノフグリが大群生。



ホトケノザとハクモクレンのつぼみ。



植物園上から動物園を眺める。



小鳥が多い

ツグミとシロハラかな?



相変わらずタツナミソウがあちこちに咲いている。



縦走路を帰ると東の峰の三角点から少し下ったところで、樹間から大鳴門橋がクッキリと見えている。



明現神社に帰ってきて一休憩

気温は-2度

寒いはずだ。



四角く繋がった木を発見。

どうすればこんな風に繋がるのだろうか?



何時もの祠にお参り



芝生広場に下りてくると紅梅が満開



寒い季節に鮮やかな紅梅がひときわ目立つ。



あまりに印象的な色なのでつい何枚も写してしまう。



蕾がまだ残っているときがやはり一番綺麗だ。



白梅はまだ蕾



以前から咲いているロウバイは黄色い花に黒い筋が目立ち始めた。



この花は種類が違うのか黒い筋は無い。



ロウバイのトンネルとなっている階段を下りていくと甘い香りにむせそうだ。

ロウバイはもうすぐ花の盛りを過ぎる。



シナマンサクの花が咲き始めていた。



まだまだ蕾が多いがもうすぐ満開となるとロウバイとは違った甘い香りが漂うことだろう。



遊歩道を下るとマンサクの花が咲き始めている。



マンサクは葉が残っておらず花も少ないので地味な感じがする。



一枝だけ赤い花もあった。

例年この枝だけ赤い花が咲くのが不思議だ。

寒い一日だったが、十分に楽しむことが出来た。

あずり越え縦走路は手軽でたっぷりの山歩きを楽しむことが出来て本当にありがたい。

春になれば花満開でますます楽しい縦走路になることだろう。




里山倶楽部四国編 

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