冬の里山 眉山   2016.02.06
ホームページ

- 徳島市の里山歩き 黒岩神社からの眉山周回 -

今日もスッキリしない天気の予報

ドラッグストアで買い物のついでに眉山を歩くことにする。

例年、眉山はこの時期に歩いている。

桜の咲く頃がベストシーズンだがその頃は他に行く山が多い。

夏は暑くてとても歩くことが出来ない。

ドラッグストアで買い物をして駐車場に車を止めて出発。



目の前に見える山の斜面中腹の黒岩神社を目指す。

水宮へ八丁の丁石

この丁石は前から気になっている。

黒岩神社は此所から500m程なので八丁の距離が合わない。

此所福万谷には埜神・水神・福万寺跡等の遺跡があると言うが、その水神を祀る社があったのだろうか。



ジヨウビタキが出迎えてくれた。

黒岩神社へ入る所の人家の道標。

人家の庭を通るのは気が引けるが案内図通りに進む。



石の鳥居を潜ると自然石の石段道が続く。

八万町には四つの王子神社があると『八万村史』に書かれている。

三番目は文化の森のある向寺山の王子神社。

四番目は八万温泉近くの長谷の四王子神社。

一番目は福万谷、二番目は柿谷にあると書かれている。

この左辺りに、天照大神の一皇子・天忍穂耳命を祀る一王子神社の祠があるそうだ。



自然石の露岩を削ったのか?それとも元々段状の岩だったのか?

大正15年建造の石鳥居は立派だ。



ヤマモモの大木を過ぎると二丁の丁石。

やはりこの丁石は黒岩神社の参拝路の丁石のようだ。

とすれば黒岩神社は昔には水宮と呼ばれていたことがあるのだろうか?



セメントの石段となる。

スミレが咲いているが痛々しい。




古い祠を過ぎると、昭和六年の石段改修祈念碑がある。



石段を登り切るとまた石の鳥居があり黒岩神社に着く。



目の前に八万町から新浜町そして勝浦川河口や大神子が手に取るように見える。

八万町が意外と海に近いことに驚かされる。

また、津田や大神子の沖を通る船からは、この黒岩神社の灯明がよく見えたと思われる。



八万史には「黒岩神社の名稱及社地の状態より察すれば、太古、先住民族(神代以前)の巨石崇拝の遺跡にして

当時巨厳を以て御神体とせしが後に至り、社を建てゝ祀る。之れ黒岩神社の起源ならんと。」と記されているそうだ。

また、この黒岩神社の春祭りには巫女がお多福や剣の舞を奉納することでも有名らしい。



平成26年4月18日 黒岩神社 春のお祭り 太々神楽祭

御祭神は大山津見命と猿田比古命

大山津見命とは『大山祇神』の事で山の神様。



鳥居下の狛犬は八万の海?を見ている。

拝殿前にも新しい狛犬が。



神社裏から急坂を登る。

標高300mも無い里山だが結構きつくて汗が噴き出る。



258mのピークには二つの祠が。

この祠が水宮なら八丁の丁石の距離と合うのだが。



眉山最高点290mに着くと若い人達が地蔵越えから登ってきていた。



何処かの官庁の徳島支局の人達らしい。

皆さん転勤族で徳島に来られたようだ。

課長さんが山歩きに興味があるようで皆さんを連れて初めて眉山に来られたらしい。

今日はかんぽの宿でお風呂に入って帰られるようだ。

山並みウォークラリーのことを紹介すると大変興味を持たれていた。



眉山最高点山頂から引き返してパコダのある山頂に向かう。



蜂須賀家の万年山墓所の前を通る。

蜂須賀家墓所は下助任の興源寺仏式墓と此所万年山の儒葬墓の二つがある。



去年調べた10代重喜がこの地に墓所を造ったそうだ。



簡保センターの先に消防指令センターの立派な電波塔が建設されていた。



野鳥観察小屋で昼食



正面の大川原高原には雪は少ない。

高城山や砥石権現も霞んでは居るがしっかりと見える。

砥石権現の右奥に見えるのは剣山だろうか。

ヤブツバキの大木が沢山あり綺麗な花を咲かせている。



サギノー市から寄贈されたガゼボの前で向こうからやってきたのはコスプレの男女



一生懸命ポーズを取って撮影しているが?



ヤブツバキの下にはスミレが一輪



剣山遙拝所でもある別格剣山本宮神社



ロープウェイ駅上から徳島の街を眺める。



万華鏡に頭を突っ込んで見上げると色や模様が次々に変わる



眼下に城山の向こうに吉野川と白鷺大橋

大鳴門橋もクッキリと見える。



新町川と県庁



NHKの放送塔の横から下山開始

西国霊場と四国霊場が祀られている。



休憩所には新しいベンチが。



観音様とお大師さんを拝みながら下っていく。

この道も露岩がむき出しになっている。



建造年月もお顔もそれぞれ異なっている。



忌部神社へと下る。



新四国八十八カ所の説明板があり八栗寺から大窪寺までまとめて祀ってある。

竹林院の鉄崖和尚が勘定したものが荒廃していたのを、

大正6年に眉山新道が完成したのを機に善福寺木村和尚が移転復興したものらしい。



忌部神社に着く



中々立派な神社だ。

この忌部神社は中学校の同級生の門屋氏が宮司をされていたが最近はどうなんだろうか。



変わった木肌の松



白梅が満開で甘い香りが漂っていた。



広い石段を下ると二軒屋町に着く。

大きな石鳥居には天保9年正月と刻まれている。

この忌部神社が建立されたのは明治25年のはずなのに。

それ以前にも神社があったのだろうか。

鳥居の近くには祇園神社がある。



鳥居横には臨済宗妙心寺派の観潮院がある。

毎週土・日の早朝に、坐禅会を催している。

後は、涙町を通って途中でHotto Mottoでキャンペーン中の牛すじ弁当を買って帰宅。

熱いシャワーを浴びてちょっと早いが牛すじ弁当とビールで夕食。

地元の里山を歩いてもよく知らないことが多いと思う。

今晩は雪が降るらしいが明日のお山は雪が積もっているのだろうか?






総歩行距離 10.4㎞

累計標高差 ±568m




ホームページにも是非お立ち寄りください