春の里山 銅の鳥居、天一神社から眉山     2018.03.04
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銅の鳥居 八幡神社から天一神社 眉山周回 -




前回、眉山を歩いた時に女性から天一神社からの登山道について質問された。

私も気になっていたので歩いてみることにする。



黒岩神社に登る時と同じドラッグストアに駐車して出発。

瑜伽大権現に立ち寄る。

瑜伽(.ゆが)大権現は、御本社である岡山県倉敷市の由加神社本宮からの勧請と言われている。

金毘羅大権現と共に、一生に一度は参詣して諸願成就を祈る「両まいり」の大権現として信仰された。

扁額には「瑜伽大菩薩」と書かれている。

何故此の八万町に祀られているのかは不思議。



拝殿の左には切支丹灯篭と地神が祀られている。

崖には観音像も。



更に進むと八幡神社の御旅所。

そして二基の常夜灯が並ぶ。



常夜灯の前には八幡神社の銅(かね)の鳥居。

横に「日本最古の神を祀る天一神社」八丁の石柱が立っている。

神社入り口と銅製の両部鳥居。

関ヶ原の戦いの後藩主となった蜂須賀至鎮公が慶長9年(1604年)に寄進したもの。

鳥居に銅板が巻かれているため「銅の鳥居神社」と呼ばれている。



天一神社までは900m位らしい。

八幡神社の石段脇には地神塔と庚申様が祀られている。



右には別当寺だった長久寺

ここの地神等は自然石の上に建っている。

9時43分。



石の鳥居をくぐり石段を登っていくと、立派な随神門や絵馬堂が有る。



立派な社殿は昭和42年に改装された。



前回御参りした時には宮司さんにお会い出来たが、今日は姿が見えない。



拝殿左横から山道に入ると直ぐに「日出神社」の扁額の掛かる木の鳥居が有る。

結構急な参拝路を進む。



緑泥片岩が顔を出している。

登り詰めた所に古い石灯籠と木の鳥居が有る。



更に急な石段?を登ると、日出神社の社殿が建っている。

急な坂道を登ってきたので最後の登りがきつく感じる。



拝殿の奥の本殿へと続く扉は閉まっている。



拝殿の裏の上には小さな本殿が建っている。

主祭神 稚日女(わかひめ)尊


由緒  寛政以前の奉祀と伝う。流行病に霊験あらたか。

稚日女(わかひめ)尊は、高天原の斎服殿(いみはたどの)で神衣を織っていたとき、

スサノオが天斑駒(あまのふちこま)を生剥にして投げ入れた。

稚日女尊は驚いて機から落ち、持っていた梭(ひ)を突き刺して亡くなる。

天照大神の妹神といわれている。



社殿の奥から急坂を降りて、また急坂を登ると小じんまりとした社殿が有る。



扁額もなくて由緒書もかすれて読みにくい。

農神社御

祭神 草野姫(鹿屋野比売神)

野原を司りすべての作物を守護し給ふ

私等の生活に直結する神様であります

御鎮座年月日 由所不詳


草野姫(かやのひめ)は

日本書紀に現れる草祖草野姫(くさのおやかやのひめ)のことで、

古事記では鹿屋野比売神であり、別名は野椎神(のづちのかみ)とされている。

別名の野椎神とは野の精霊(野つ霊)のこと。



拝殿の中には何も祀られていない。

裏に小さな本殿が建っている。



また急坂を下り、急坂を登って行く。

予想以上に急坂。



やっとピークに着くと石灯籠と御旅所のような石座が有る。

その奥に木の鳥居。



なんと右から舗装路が上がってきている。

また木の鳥居を潜って上がっていく。



平成の御大典を祝って平成4年に参拝路や社殿を造営したようだ。



階段を登るとやっと天一神社に着く。



御祭神 天之御中主命

昔時南方(那賀郡坂野村)に祀られしが周囲に汚れ多きを厭ひ元禄二年(紀元二三四九年)御幣の飛びて、

現在の馬塲、長谷の中間に聳ゆる馬塲山の頂上に留まられしにより其處に社を建てて奉祀したりと傅ふ。



天之御中主命は天地開闢に関わった五柱の別天津神(ことあまつかみ)の一柱。

古事記では、天地の初め高天原に最初に出現した神とされる。

その後に高御産巣日神、神産巣日神が現れた。

この三柱の神を造化三神といい、性別のない「独神」(ひとりがみ)という。

天之御中主命については妙見信仰、つまりは北斗を祀るという説もある

「天一」が北斗信仰で言う所の「太一」と混同して縦走路の「太一神社」の表札となっているのかも。

しかし、何故小松島市の坂野から此処まで御幣が飛んできたのだろうか。



境内の古いベンチで一休憩。

何時ものアンパンの行動食を食べる。

登山道は社殿の右奥にあるとの事。

一見道がないように見えるが、ドラム缶の奥の雑草を越えるとシッカリとした道が続いている。

左には本殿が有るが山肌の傾斜が急なので、本殿の随分と上にある。



登山道は踏み跡が解りにくいところもあるが、ビニールテープが導いてくれる。

すぐに急登になる。

左にトラバースらしき踏み跡も見えるがとにかく直登する。



アセビの蕾が膨らんで、もう直ぐ満開に咲きそう。



大した登りではないが、小さなアップダウンが多い。

山桜の大木が多い。

もう少しすると見事な花を咲かせるだろう。



岩道が有ったと思えば、踏み固められて快適な道もある。



頭上に石垣が見えて登りきると

むかし何か社殿でも有ったような跡がある。



電力鉄塔の標識がある。

左から上長谷からの道が登って来ている。

右へと電力保線路を進む。



保線路は快適な道。

ツバキの花が奇麗だ。

でっかいヤマモモの木が多い。



柿谷からの道の分岐を過ぎて、電力鉄塔に着く。

こからまた登山道となり急登となる。



此のルートは結構アップダウンが多い。

暫く歩きにくいトラバースを進むと、また快適な道となる。



先日降りてきた道と出会い、緩やかな道を登って行く。



縦走路の「太一神社」の標識に着く。

此のルートは踏み跡が薄いところもあったが、青テープがズット道案内してくれた。



左へと眉山最高点に向かう。



11時48分 眉山最高点に着く。

銅の鳥居から丁度2時間掛かっている。

霞んでいて眺望はない。

昼が近いが、やはり何時もの展望所で昼食にすることにして引き返す。



黒岩神社分岐通過。



三角点も過ぎてドンドン行く。



車道に出て、椎の宮神社分岐の椅子に座りたかったが、休まずに進む。



モラエス像を過ぎて展望所のベンチで昼食。

日がさして来て、温度計が温まり31.5度を示している。

この温度は異常値だが、まるで五月の連休あたりの感じがする。



景色は霞んではいるが綺麗に見えている。



先日はまだ蕾だった木瓜の花が一斉に咲き始めている。



眉山山頂に向かうとタチツボスミレが一斉に花を開いている。



劔山神社にお詣り。



今シーズンもう一度くらい、雪山歩きが楽しめれば良いのだけれど。

去年は3月に大雪が降ったのだけれどなあ。



パコダの一等三角点「眉山」277m



マチアソビcafeにはお客がたくさん来ている。

床は畳だろうか?

皆さん丸いクッションに座って寛いでいる。



眉山からの眺望は霞んでいても天下一。



マリンピアには今日も大型フェリーが停まっている。



パコダ奥から下山開始。



気温が上がって、下山していても汗が出てくる。



アオモジの花が咲き始めている。

春が一気にやってきたようだ。

駐車場までノンビリと歩き、ドラッグストアでビールやアイスモナカを購入。

アイスモナカが美味しい季節となった。

車の中であっと言う間に食べてしまった。

今日は念願の天一神社から眉山を周回することが出きた。



総歩行距離 9.5㌔

累計標高差 ±447m

行動時間 5時間27分

 


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