富士見台高原その2 2004/7/19
 
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昨夜は、疲れの所為か9時に寝てしまった。

目が覚めると、もう6時前になっていた。
とりあえず温泉に入り、豪華な朝食。
山菜と鮎の塩焼きに、おご飯のおかわりまでしてしまった。
食後にコーヒーのサービスまであって、大満足。

天気予報を確認。相変わらず長野県南部は晴れ時々曇り。

ニュースでは、福井の方でかなりの被害が出たそうだ。
仲居さんの話ではこの天竜狭でも昨日は土砂降りの雨だったとか。



出発前に、天竜峡の散策。
大歩危小歩危に比べて、川底が青石で無い分、流れが青く澄み切っていない。
渓谷もこじんまりとした感じだ。
それでも朝早くの散策は気持ちがよい。



渓谷には、ヘクソカズラやヤマユリの大きな花が沢山咲いている。

散策路は、民家の間を縫って結構アップダウンのある割には、景色がもう一つ。
最近客足が激減したと言っていたが、さもありなんと思う。

9時前に、ホテルを出発。今日は一昨日断念した富士見台高原で、ササユリを見るだけなのでノンビリしている。
朝から、真夏の太陽が容赦なく照りつけている。天気予報も問題なし。

旧中山道を、木曽路に向かって走る。
途中、昼神温泉の前を通ると、立派なホテルが沢山建っており、お客も大勢いる。
ここは、恵那山トンネルを掘った時に、温泉が湧いてきて出来たので歴史は新しいらしいが、泉質が素晴らしく
人気があるらしい。馬籠に近い事も人気の原因だろう。

園原ICへの入り口を通りすぎると、もう馬籠宿は近い。
去年行った、雄滝、雌滝の横を通り、馬籠峠で外人さんが、団子をほうばっているのを横目で見ながら
馬籠宿の駐車場で、観光客がうろうろしているのを、クリアして、五平餅が食べたいね!

なんて余裕をかましていたら、なんと言う事でしょう!(また出た)

目の前の恵那山の頂上は帽子を被ったように、真っ白な雲が....

根性であの雲を吹っ飛ばしてやる。
きっと晴れるう〜きっとはれるう〜

くねくね道をひたすら走るも、内心気力が失われていく。
こんな事なら、朝早く出発して伊吹山に行けば良かった。

ササユリなんて、もうみんな散っているかも..



神坂峠に着くと眼下の中津川市は綺麗に見えているう  ううう 家内を撮していたら何か黒い雲が.. 



峠にはすでに多くの車が駐車しており、かなり離れた所の路肩に無理矢理駐車。
アカショウマを踏みつぶしてしまったが、まあ道端に生えているのだから直ぐに元気になるだろう。なんて気持ちはかなりすさんできている。
神坂峠入り口から、神坂峠史跡までは100m。
昔中山道を通らずに、この峠を越えていった人々の怨念が溜まっているような窪地に史跡はあった。



ヤマホタルブクロやウツボグサの色が四国で見るより濃くて鮮やかだ。



コナスビの花はこんな所にも咲いている。



笹の縦走路を行く。柔らかな笹だ。



ミヤマオトギリは、この季節何処でも見かける事が出来る。
今日のようなガスっている日には、鮮やかさが際だっている。

右は、ピンぼけになってしまったスギゴケ



バイケイソウが孤高の誇りを漂わせて、ちょっぴり寂しく咲いている。



20分も行くと、萬岳荘から上がってくる道に出会う。

やはりガスが濃くなってきた。昨日ほどではないが風も出てきた。
気持ちは、とってもブルーだ。

ふと、右の茂みを見ると、なんと言う事でしょう!(クドイ)
笹原でもないのに、一輪のササユリが...



やつと会えたね。

思い起こせば、木沢村のパンフレットで見て以来、何回訪ね歩いて、期待を裏切られた事か。
讃岐富士さんは、笹峠のはずれの場所で3本ほど咲いていたのにやっと会えたとか。
(*讃岐富士さんが会いに行ったのは、神領ユリでした)
皿が峰には一杯咲いているとか。
堂ヶ森には、ごく普通に咲いているとか?
噂ばかり聞いていた。

やっと会う事の出来た、日本のユリの原種ササユリ。
万葉集の時代は、そこいら辺に当たり前に咲いていたんだろうね。



ネットで確認してある、神坂小屋トイレの脇。
ここは、ロープも張って無く直ぐそばまで近づけるはず。


咲いていました。盛りは昨日だったようなササユリが5輪ほど。
四国のレポートのササユリは、花弁がもっと厚くてしっかりしていたようだけど、ここのは何故か、透き通った様な感じだ。







ヤマハハコが群生しているが、まだ花はついていない。

ササユリを堪能してから、頂上を目指す。
ロープが厳重に張り巡らされている笹原の中に、ポツリポツリとササユリが咲いている。



左はどんな花が咲くのかな?



だだっ広い頂上は、天気が良けれ南アルプスから、中央アルプスそして恵那山がよく見えるのだろう。
こんな天気なのに、次から次へと登ってくる。

岩陰で食事にする。風がかなり冷たい。



ヤマハハコとミヤマオトギリ



このヤマではヨツバヒヨドリが、あちこちで沢山咲いている。



下り始めると、萬岳荘の向こうが少しガスが上がって見通せるようになった。



ヤマブキショウマかな?



車まで帰るが、歩き足りないので、ヘブンスそのはらを目指して歩く。
ここは、冬はスキー場だが、オフシーズンには、ゴンドラで展望台まで来て、バスで富士見台高原まで
送ってくれる営業をやっている。2万株のコマクサの咲いている高山植物園もあるそうだ。



40分ほど歩いたが、見晴らしは全然良くならない。引き返して琵琶湖へ向かう事にする。



結構走って、栗東ICから琵琶湖大橋の脇にあるホテルに到着。
ここは、昔リゾートマンションだったが、今は色々な会社やリゾート倶楽部が宿泊施設にしている。
会社が契約しているので、一人一泊2000円で泊まることが出来る。



琵琶湖の夜景を楽しんで、伊吹の薬草湯に入って、コンビニ弁当で夕食。

明日は、いよいよ念願の伊吹山だ。

続く