春の里山 雨乞の滝 悲願寺    2014/05/03
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雨乞の滝 悲願寺 神山の野草

午後から所用があるため遠くの山には行けないので神山を散策。

散策後、道の駅でまるまるとしたタケノコや蕗などを購入。

時間があるので雨乞の滝に行くことにした。



雨乞の滝に来るのは久しぶり

駐車場や進入路が綺麗に整備されていた。



前に来たのは日本の滝100選に選ばれてすぐだったので、もう20年位前になる。



雨乞の滝まで800m

渓流美といくつかの滝を楽しみながら歩くようになっている。



ウワバミソウがつぼみを付けている。



うぐいす滝



不動滝 大玉石に狸が祀られている。



こんなに急な道だったかなあ?



たった800mなのになかなか到着しない。



半時間近くかかって雨乞の滝到着



左側の真っ直ぐな滝が雄滝



右側の断続的で変化のある滝が雌滝



次々と観光客がやってくる。

若い人達も多い。

暫く鑑賞してから滝手前から四国の道を悲願寺に向かう。

悲願寺には車で行ったことはあるが歩いて行くのは初めて。



古い石段の道は可成り急だ。

ユキモチソウが沢山咲いていて励ましてくれる。



崖の横の急な道を登り切ると深い谷の向こうに神山寄井の町が見える。



滝の上部に来ると緩やかなトラバース道となる。

石灰岩が露出している岩穴がある。



ヒノキの植林帯に来ると単独の男性が追いついてきて追い抜いていった。

なんと芝小屋山まで行ってくるという。

石塁に囲まれた平地が沢山あり以前は宅地か畑だったと思われる。

古い小屋が残っている。

大正年間まで高根八軒と呼ばれた高橋家が悲願寺付近に居住していたと言われているがこの辺だろうか。



林道に飛び出してまた山道に入る。

可愛いお地蔵さんが残っている。



40分程で仁王門に着く。

三間一戸八脚門の仁王門だ。



古い仁王像が残っている。

歴史が感じられる。



多くの石像が祀られている。

元禄や寬保の年号が見える。

300年~350年ほど前の石像のようだ。



悲願寺は標高730m程

高根山の中腹にある。

静かな境内には不思議な雰囲気が感じられる。



昔は山神社で神を祀っていたが、美女丸が悲願寺を開祖建立して千手菩薩を祀っているとの事。



見事なピンクの椿

落花した花弁が美しい。



椿の横には綺麗な水路がありアメンボウが沢山水面を滑るようにして遊んでいる。

この小川が天の中川かな。



古代の灯台として有名な常夜灯。

木造二層で袴腰をもつ常夜灯は葆光(ほうこう)と呼ばれている。



邪馬台国阿波説の中心女王ヒミコの居城跡と言われる高根山の中の謎として、

古代燈台跡(現存する)より、明治の初期境内に移されたと伝えられると記されている。



古い石像やお地蔵さんがある。

その右には蜂須賀家が建てたといわれる五角形の地神塔が建っている。



石仏には貞享2年(1685年)と彫られている。

ずいぶんと古い。



悲願寺本堂は寺と言うより神社の権現造のような建物だ。

本堂 本尊千手観音は菊の御紋の錦で隠され、真ん中には八咫鏡のような、大きな鏡が据えられているという。



本殿の横にも池があり橋が渡された島には水際の神が祀られていてツツジが咲いている。

此所が天の真名井でありその横を天の中川が流れている。



十二社大権現(熊野からの勧請社)と賢見皇神社・産神小殿合社が並んでいる副殿がある。

一間社流造並列型と呼ばれる神社の造りだ。

社の上には新しく屋根が築けられている。

左には可愛い目をした神馬。



見事な造りだ。

真ん中には馬に乗ったちょびひげの男の像?



十二社大権現と賢見皇神社・産神小殿合社



左横には三島神社と小さな祠が二つ。



駐車場下には石仏(千手観音)、石の祠、岩を削って覆屋としている祠がある



明るい境内で切り株の椅子に座り昼食。

道の駅で買った山菜寿司は美味しい。

切り株の割目から大きなトカゲが顔を出して私たちを見ている。

昼食後は約束の時間に遅れないように小走りで駐車場に帰る。

神山町では「昔は山の上から開けてきた」との伝承が遺っている

今日は登山では無かったが標高差450m位あり結構足に来た。

悲願寺の境内の紅葉は素晴らしいと聞いているのでまた秋にも訪ねてみたいと思っている。



里山倶楽部四国編 

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散策で見た花