冬の里山 中津峰山 星の岩屋 仏石 2007/12/9
         

− 中津峰山 如意輪寺から星の岩屋へ 仏石は幽玄の世界 −

先週、中津峰山から星の岩屋への道を下ったが準備不足で林道を周回してしまった。

今日はそのリベンジで星の岩屋に向かう。

8時丁度如意輪寺の駐車場着。

早速ごんべえがお出迎え。

今日も彼女と一緒にいる。



朝日を浴びて輝く素晴らしい黄葉。



あんパンを一個ずつやって、付いてくるかと誘ったが、そのまま他の登山客の所へ行ってしまった。

やっぱりごんべえはタダのおねだり犬だった。

 

階段を上りきり小松島の町と海を眺める。

今日は随分と景色がクッキリ見える。



お詣りしてから出発。

星の岩屋まで4q

8時9分。



今日は先週より足が軽い。

疑似木の階段も気にならない。




8時47分頂上着。

今日は一番乗りの様だ。

高丸山がクッキリと見えている。



大川原方面の山々

左の尖りは旭ノ丸だろう。

下の宴会テーブルも誰もいない。

コーヒーブレイクをしていたら駐車場でお会いした女性4人連れが登ってきた。

挨拶をして、星の岩屋に向かうことにする。

8時56分。



そのまま南に降りることも出来るが、一旦天津神社から降りて分岐を確認。

星の岩屋まで2.6qの道標を右曲がると新しい標識。

左へと行くと合戦尾根を経由して金谷まで降りることが出来る様だ。

ここから平石山を経由して朝立彦神社まで縦走するのも面白いかも知れない。

こもれびのこもさんは小松島港からこのコースを縦走してきたとのことすごいなあ!



アレッこんな所にお地蔵さんがある。

何回も通った道なのに気が付かなかった。



舗装路にでて青春の花道を下る。

真っ青な空に飛行機雲が鮮やか。

9時7分。



先週下った道をたったか下る。

9時24分林道にでる。



そのまま林道を横切り下って行く。

大きな石灰岩の岩が現れる。



その下にはまた巨大な岩が..

9時40分再び林道へ。



急な坂を下って行く。

ウラジロが群生している。

正月前に2、3枚いただきに来ようかな。



5分程で仏石との分岐に到着。

石積みのトンネルの穴門に到着。



石にはそれぞれ何か彫られているが良く解らない凡字や「**願」などの文字が読みとれる。



穴は屈まないと通れない。

中にも石版が埋め込まれていて何か書いてある。

*ネットで調べたが詳しいことは解らず

近世も末期に近い頃に建立されたと思われる宝筺印塔が穴門の上にある。

台石 の四面に仏蛇石の由来を詳述しているらしいが.. 



ドンドン下っていくと阿波秩父観音霊場と書かれた割と新しい建物がある。

宝筺印塔が並んでいる。



石段を下って行くと幽玄の世界。



かってこの地が光り輝くのを見た弘法大師が、

翌朝山に分け入ったところ巨岩の上に突然両部曼荼羅の諸仏が現れ光り輝くのを見たという。

で、お大師さんが土地の人々に信仰をすすめたそうな。

後にこの石仏群(73体)が土地の人々によって運ばれ祀られたとのこと

と言う言い伝えは仏陀石。

今此処に祀られているのは53体の石仏。

どうもその関係が良く解らない。



辺りに甘い香りが漂う。

足下でプチプチと音がする。

何と銀杏の実が一杯。

発酵して甘い香りを放っているのだ。

誰も来ないのかそのまま残っている。

この実を収穫しようとすると軽四トラック一杯になりそう。



幽玄の世界にたっぷりと浸かり周りの散策。

石畳の道は下へも続く。



ウバユリの実が弾けそう。

石門を潜ると渓流があった。



石門の傍に宝筺印塔と仏様



立派なイチョウを仰ぎ見る。



分岐まで引き返し、星の岩屋を目指す。

何処かでラジオの大きい音が聞こえてくる。

サネカズラやフユイチゴの実が一杯。



木の実はオモトかと思ったが違うみたい。

ハナミョウガの実だとこもれびさんに教えていただきました。



突然猿の群が横切った。

そう言えば以前この界隈には猿の大群が出没してミカンを食い荒らすと聞いた。

さっきから五月蠅く聞こえてくるラジオは猿を追っ払う為だろう。

眼下が開けると星の岩屋に着くが以前と様子が変わっている。

この無粋な白い建物は何だ?



立江寺の奥の院星谷寺に到着。

10時32分。

昔来た時にお茶を接待してくれた二人の尼さんはもう居ない。



見事な錦絵が広がる。



不動の滝

水が少ないなあ..

頭を打たない様に屈んで登る。





裏見の滝も迫力無いなあ。



以前来た時の裏見の滝




いつの間にか家内はあんな所に登っている。



岩の上にも祠が。

一金、昔100円、今300万




此処にも阿波秩父観音霊場がある。



千手観音の石像の前でコーヒーブレイク

勝浦へと下る道は随分綺麗になっている。



樹齢450年の大楠の樹の空洞に生木不動が彫られている。





無粋な建物は平成13年に建てられた禅学堂

帰り道に不動尊に立ち寄る。



岩に刻まれた立派な不動尊。

振り返ると樹齢450年の大楠

11時10分出発



ひたすら登って行く。

結構キツいなあ..



12時13分車道にでる。

バラの様なトゲのある枝の赤い実?



サルトリイバラ等の実が熟れている。

この黒いのも?



12時23分中津峰山に帰ってきた。

いつの間にか頂上は満員。

宴会が騒がしいのでまたパラグライダー広場に戻って食事にする。



ヤブコウジの実とサクランボの様なこの実は?

ハダカホウズキの実だとtakeshiさんに教えていただきました。



帰りはいやしの道を降りる。

途中で尾根筋に踏み跡があるので入ってみる。

一旦登って尾根を下る。

新道と書いてある。



まだ整備されていないが、楽しい道が続く。

踏み跡は薄くなるが赤テープが導いてくれる。

道が急になり樹に手を付くと痛くてビックリした。

幹に大きなトゲがでている。

これが有名なハリギリのトゲか?



またいやしの道と交わり車道まで降りる。

車道を如意輪寺まで歩く。

日の峰山が目の前。



先ほどのサクランボみたいな実が一杯。

西国33番の社は立派



社の横に洞窟があり不動尊が祀られている。



横穴があり入って行く。

家内は何とか屈んで通れたが私は頭が通らない。

這ってくぐり抜ける。

出口は自然の岩の割れ目。



チャノキの実がはじけていた。

14時40分如意輪寺の駐車場まで帰るとまたごんべえが餌をねだる。

念願の星の岩屋まで行くことが出来た。

次は合戦尾根に行きたいなあ。