一の森 剣山 2009/06/20
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− 雨の一の森 剣山 ノビネチドリに出会う − 

梅雨というのに全く雨が降らない。

天気予報を見ると今日も太陽マーク。

久しぶりに一の森から剣山そして次郎笈へと歩いてみようかと計画。

しかし、朝起きるなんと雨が降っている。

あれれっ!

家内はもう諦めてのんびりしている。

念のためにアメダスを見ると徳島西部は雨が降っていない。

予報もまだ晴れのち曇りとなっている。

あわてて用意して出発。

7時30分見ノ越着。

県西部は降っていないはずなのに、雨がしとしと降っている。

しかし雨というのに沢山の車やバスが停まっている。

合羽を着込んで出発。

7時45分



家内の合羽は先週息子から母の日のプレゼントで購入したばかりの夏用のモンベルのゴアテックス

私のは特価5000円の安物

何しろメタボ腹に合わせるとズボンが長すぎて具合が悪い。

と言うわけで合うのが見つかるまでの「間に合わせ」物。

(永久にサイズが合うのは無理かも?)



車が多い割には登山者がいない。

雨の中をひたすら登っていく。

ブナが久しぶりの雨に喜んでいる。

もう下山してくる登山者に3人出会う。



西島神社で若い二人組に追いつく。

分岐の看板に迷っていて「剣山へはどちらですか?」と聞いてくる。

なるほど私達は当たり前と思っているが立派な標識には剣山山頂の文字はない。



遊歩道との分岐に着くがガスで何も見えない。

西島駅にも誰もいない。



8時25分着。

雨が益々強くなる。



リフトが動き始めるが誰も乗ってこない。

しばらく休んで出発。

ナナカマドが咲き始めている。



スダヤクシュが群生している。

雨に濡れた花が可愛い。



シコクシラベの先の松ぼっくりみたいなのが開いていたこれは花?葉?





刀掛けの松に着き行場に向かう。



ヒメレンゲも雨の中で元気。

雨が似合う花だなあ。

立派な鹿よけのネットが設置されている。

ネットの中はシコクブシが群生。



オククルマムグラも沢山咲いている



シコクハタザオも群生しているが花びらが濡れてちょっと見栄えがしない。



なんとまあ大きなミヤマハコベだ事。



ブナの木に苔とコミヤマカタバミ



カニコウモリの葉も雨に濡れて綺麗



行場の急な下りは岩が濡れて滑りそう。



シコクハタザオの群生の中に葉の違う花が混ざっている。

ミヤマタネツケバナにも似ているが?



鹿避けの木製階段も雨で滑りそう



岩場にはバイカウツギが満開。

華麗で豪華な花だ



キレンゲショウマはまだ先



一の森への従走路を行くとオオダイガハラサンショウウオが吃驚して岩陰に隠れた。

丸太の橋は滑りそうで怖い。



穴吹川の源流に着く

此処には葉の違う白い花が群生?



源流の水がホースから噴き出していた。

飲むのに便利になった。



お千代さんの写真でこの源流を写しているのがあった。

あんなに素敵に写せたらいいなあ。



雨がきつくなるがなかなか良い雰囲気。



お花畑にはまだ花は咲いていない。



カニコウモリもヒメシャラもオオヤマレンゲも咲いていない。



花の代わりに



雨が森を生き返らせた様に感じる。



10時2分慰霊碑の分岐に着く



ツマトリソウとマイヅルソウが群生。

ツマトリソウは雨でしべがくっついて可哀相



一の森への登りで変な花??



リフトのウィンチが回っている。

内田さんが荷物を下に下ろしているところだった。

スダヤクシュが種になっていた。



雨が激しくなってきた。

竜の白骨樹もガスの中。



此処でコンデジがおかしくなった。

タオルでくるみながら撮影していたが、雨が内部に入ってしまった様で撮影できなくなった。

ヒュッテで内田さんの淹れてくれた温かいコーヒーを飲みながらお千代さんの写真展の話などをする。

途中でトレイルランの若者が二人スタンプラリー?のスタンプを押しに来た。

若者は此処からコリトリに下りるという。

車は見ノ越だそうだが車道の9.5qを走って登るのか?

聞くとスタンプラリーのイラスト地図を持っていてその地図ではコリトリと見ノ越がすぐ近くの様に書いてある。

説明してやっと納得してもらう。



此処からはデジ一で撮影。

ヒュツテの庭にはエンレイソウの花やツクバネソウの花が咲いていた。



一の森頂上に向かうと苔の花が宝石箱をひっくり返した様に咲いている。



花びらに雨が乗っかってダイヤモンドの様。

雨が激しくカメラが濡れるのをかばいながら写したので画像はもう一つ。



一の森から剣山頂上に向かう



マイヅルソウも今年は見納めかな。



山頂は風がキツイ



二組の夫婦から撮影を頼まれる。



剣山ヒュッテにはいると可愛い案山子がお出迎え。

一瞬挨拶をしそうになった。



山菜天ぷら蕎麦をいただく。

温かい食べ物は最高の贅沢。



庭でオオタカネバラの蕾を見ていると二代目新居さんの奥さんが出てきて

「去年は三輪しか咲かなかったが今年は沢山蕾が出ている。来週には咲くだろう」

「咲いたら嫁がプログに載せるのでまた見に来てください」

この庭の花達はおばあちゃんが精魂込めて育てているみたい。

と言う訳で3代目ご主人智次さんの奥さん和世さんが発信されている

「つるぎさん山小屋日記」をリンクさせていただくことに..



13時19分下山開始



何時もの所にクサタチバナが咲き始めていた。



雨というのに次々と登山者が登ってくる。

みんな簡単な雨具や傘を差して登ってくる。



西島駅は誰もいなくてリフトは止まっていた。



オククルマムグラかな?



少し小さなのはクルマムグラ?



野営場では若者の元気な声が大きく響いていた。

遊歩道を帰るとまだギンリョウソウが咲いていた。



祖谷川の源流にもホースが

此処は何時も水が少なくて飲めなかったがこれでいつでも飲める様になった。



ブナの新緑を楽しみながら歩くといつの間にか登山口に着いていた。

14時40分



剣神社では珍しく神主さんが御祈祷中

次々と観光客がやって来る。



ギンバイソウが咲き始めていた。キンバイソウはまだ。

売店兼ロッジは売り地となっていた。

若ければ此処でロッジを経営するってことも考えられるかな?



これが問題のスタンプラリー?

あれっ!一の森か剣山のヒュッテでスタンブを押してもらうだけで記念品がもらえたんだ。

駐車場で合羽を脱ぐと私はズボンまでグッショリ。

家内は全く濡れていない。

値段の違いは凄い。



思いかけない雨だったが良い雰囲気の山歩きをする事が出来た。

雨の日には雨のすばらしさがある事を知った。

途中で初めて出会ったノビネチドリもとても可愛かった。

里山倶楽部四国編