春の里山 慈眼寺     2018.03.15
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ふらり おひなさま街道から慈眼寺周回 -

今日も暖かい一日の予定。

例年より少し早いが、おひなさま街道から慈眼寺へと、のんびり周回歩きを楽しむことにする。



ふれあいの里坂本の駐車場に車を止めて出発。

8時19分。



八幡神社への階段にはキランソウやヒメウズが咲き始めている。



タチツボスミレは数え切れないほど咲いている。

夫婦杉の間を登って行く。



八幡神社の境内には卍マークの神馬像。



地神塔もある。

今年の春の社日は3月17日。

地神祭は行われるのだろうか。



八幡様に御参りしておひなさま街道へ。



例年のようにおひなさまが飾られている。

大根の内裏様も。



旧街道沿いに綺麗に飾られたおひなさま。



少しばかりおひなさまを楽しんでから山道に入る。

此処から慈眼寺迄は約4㌔。



細いがシッカリとした参拝路を進む。



しばらく登ると鹿背山との分岐。

梅の花が綺麗だ。



参拝路脇には二軒の農家が有る。

手前の農家には車が停まっており生活されている。

稼勢山が霞んで見えている。



眼下には旧道沿いの民家が見えている。

二軒目の農家は最近人気がない。

庭には今でもサクラソウが咲いている。

しかしお住いになっていた時よりは少なくなっているかな。



二十六丁の丁石を過ぎると農道となりムラサキケマンが群生している。



畑には白梅と鮮やかなピンクの寒桜が咲き始めている。



ヤブツバキが見事に咲いている。

今年はヤブツバキの花が少ないと思っていたが。



シッカリとした参拝路を進む。



お地蔵さんも大事に祀られている。



薄いピンクと緑がかった梅が綺麗に咲いている。



キワダへの分岐を右に登っていくとヒオドシチョウが羽を休めている。

今年初めての出会い。

翅が傷んでいるので越冬した蝶だろう。



ニホンタンポポも春の日を浴びて嬉しそうに咲いている。



お地蔵さんを纏めて祀ってある所を過ぎると車道に出る。

暖かくて汗が滲んでくる。

道端に座ってもぐもぐタイム。

此のような暖かい春の日には、ジューシーなミカンが美味しい。



また山道に入るとすぐに遍路宿泊処が有る。



去年まではカゴにみかんなどが置かれて綺麗に掃除されていた。

今年はまだ掃除もされていないのかカビ臭い匂いがしていた。

山道を行くと右側には段状となった石積みが続く。

以前は畑が有ったのだろうか。



大岩を削ったような所を過ぎる。



遠くに正木ダムが見えている。



石垣が増えてくると車道が前方に見えてくる。



車道に飛び出る。

ここから慈眼寺までは車道歩き。

車道を研削した時に出たのだろうか。

巨石の石垣が続く。



フキノトウが沢山顔を出している。

やがて慈眼寺上の巨石群が見えてくる。



斜面にはシロバナショウジョウバカマが群生している。

大川原高原でも、もう少しすると咲き始めることだろう。



石灰岩の露岩が見えてくると慈眼寺に着く。



慈眼寺着

10時14分。



まずは鐘楼の鐘を一突き。

慈眼寺は高野山真言宗に属し、山号を月頂山、院号を宝珠院と称されている。

延暦年間(西暦782年~805年)、桓武天皇の御代。

弘法大師が19才の時、法力をもって悪龍を洞窟の奥に封じ込め、霊木に十一面観音様を刻んだと伝えられている。



正面に有るのは本堂ではなくて太子堂。

弘法大師様をお参り。



穴禅定に入るにはこの石板のスペースを通過できなければならない。

昔は楽に通過できたのに今では体半分も入らない。



本堂に向かう。

去年は綺麗に咲いていたカンヒサクラはまだ蕾。



観音様やお太師様を拝みながら急坂を登って行く。



ヤマルリソウが咲き始めている。



石灰岩の巨石が見えてくると穴禅定の入り口に着く。

団体さんが丁度入っていった。



本殿で十一面観音様にお参り。

オン マカ キャロニキャ ソワカ

行道として、真言を称えながら時計回りに三回まわってお参りする。



下山を開始すると黒衣の僧が女性と一緒に登ってきた。

僧は観音像の前に来ると刀印を切りながら登ってくる。

私達にも印を切ってくれた。



太子堂まで帰ってくると、ウォーキング会だろうか大勢の女性がお参りを済ませて下っていった。



車道を下っていくと、坂本と正木からの道が交わる所に拝所がある。



小さな滝が大きな音をたてて流れ落ちている。

フサザクラが満開。



クサイチゴの花が咲き始めている。

慈眼寺から2.3キロほど歩くと灌頂ケ滝 に着く。



水量はそう多くないが、滝が風に吹かれて飛沫となって飛んでくる。



階段を登って行くと飛沫が綺麗に見える。





お不動さんの前の山桜がちょうど満開。



滝の飛沫を時々浴びながら昼食。




食後、ノンビリと車道を下って行く。

桃のピンクの花が咲き始めている。

桃は蕾も花も大きくて派手だ。

槻地との分岐には、徳島新聞の青い配達袋が数個設置されている。

山間部では家の軒先まで新聞を配達せずに、各家がここまで取りに来る仕組みになっている。



ハウルの動く城のような造形物。

寒緋桜はまだ蕾が多い。



雄滝、雌滝。



昔は、ここまでウナギの稚魚やアユが遡上してきていたらしい。

数年前から工事をしていた所には、新しい集会所が出来ていた。

集会所前の椅子で休憩。

激安どら焼きを食べて、緑茶を飲むと至福の一時。



まだ梅の花が奇麗に咲いている山道をゆっくり登って行く。



キランソウが咲き始めている。



マンサクやトサミズキの花が満開。



正面に高鋒山がそびえている。

何桜かわからないが咲き始めている桜がある。



キワダに向けて降りていく。

真っ赤な花をつけている大木がある。



ヤマザクラに似た樹皮だがよく見ると寒緋桜だった。

こんな大木のカンヒサクラは初めて見る。



農道を下りていくと小さな神社に着く。

此処には大山祗神社も祀られていて、此の近所には河野水軍の末裔の方が多く住んでおられるそうだ。



常夜灯には安政5年(1858年)と彫られている。

大山祗神社や河野家が祀られている。

どのような訳があって、愛媛から河野水軍の人達が此の地にやってきたのだろうか。



この神社は、ご近所では明神さんと呼ばれているらしい。



地神塔もあり今でも祀られているようだ。



農家の庭には白い沈丁花。

此の蕾は?



風の駅さかもとに立ち寄る。



庭にはコブシの花などが満開。



農家の納屋やミカン貯蔵庫を改装して、CAFEや展示場を開設されているようだ。



レトロな展示物が多い。



鉄道関係の展示物も多い。



洒落たコーヒーコーナーも有るが誰も居ない。



帰ろうかなと思っているとご主人が下りてきて書道展などを案内していただいた。



ご主人は歌の作詞などをされていたようだ。



庭からは稼勢山が正面に見えている。

美味しいコーヒーを戴いてのんびりしてから帰る。



山の字に見えるという稼勢山を正面にして坂本に下って行く。



寒桜がキレイに咲き始めている。



森本家の入り口は閉ざされている。



ご当主が体調を崩されているようだ。



森本家の上の彼岸桜は満開。



雛飾りを見ながらユックリと駐車場まで帰る。



帰りに前松堂に寄ると、とっくに散っていると思った河津桜がまだ咲いている。

緑の葉が出ているがまだ綺麗だ。

代わりに寒桜が満開。



寒桜は赤い葉が出てきている。



エドヒガンの「夢桜」もちょうど見頃。



河津桜や寒桜よりも淡いピンクが綺麗だ。



淡いピンクのユキヤナギも綺麗だった。



咲き誇っている寒桜?

これからは一気に春が進むだろう。

いろいろな花が次々と咲く。

何処の山を歩くか悩ましいがまた嬉しい。



総歩行距離 12.7km

累計標高差 ±988m

総行動時間 7時間7分


 


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