春の里山 鶴林寺山   2016.03.05
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- 春うらら 桜の咲き始めた遍路道を歩く -

あっという間に、春うららの季節がやってきた。

久保谷のルリイチゲが気になるので見に行こうかと思っていた。

しかし、家内が竜王山へはスミレなどが咲く季節に行きたいと言う。

今日はノンビリと春の陽を楽しみながら遍路道の散策に行きたいらしい。

それなら、前回行ったときに山頂まで行くことが出来なかった鶴林寺山に行ってみよう。

桜も咲き始めているかもしれない。



よってネ市に車を停めて生名谷川河畔を歩く。



生名谷川河畔の桜はまだ綻んでいない。



薬師如来を祀っている。「東林庵」が有る。

延暦12年(793)弘法大師が19歳のとき、一草庵であった東林庵に滞在し薬師如来を祀られたそうだ。



近所の男性にこの古木についてお聞きするとイチョウの木だそうだ。

数年前に痛んで大手術をしたのだが、やっと小枝が沢山出てきたとおっしゃっていた。

この近くにはこのようなイチョウの古木が3本あるらしい。



2年前の姿。

刈り込まれて幹にはセメントが埋められて痛々しい。

2年で見違えるようになった。

イチョウの生命力に感嘆する。



一本だけ見事に咲いている桜があった。

もう満開だ。

二年前の3月6日には綻んでも居なかったのに今年は咲くのが早い。



桜の根元には沈丁花が満開。

すごく濃い香りが漂っている。



人差し指ではなく親指で方向を示している珍しい標識。



ホトケノザやミツマタが咲いている。



この辺は立派な構えの農家が多い。

右観正寺、中鶴林寺、左里道の石標識と二十丁の丁石。



農道に入ると六地蔵がある。



桜がちらほらと咲き始めている。

ヤブツバキも沢山花を付けている。



茅葺き遍路小屋にやってきた。



眼下に久国の村落とその向こうに中津峰山。

中津峰山の左の三角錐は775.8mのピーク。

立派な山に見えるが山名は付いていないのだろうか。

「茶粕山」だとあっちゃんさんから教えて頂きました。



沢山の桜が植わっていて一斉に花が開き始めている。



地元の男性が登ってきたのでお聞きすると河津桜との事。

今年は一週間以上開花が早いらしい。



この男性は毎日この道を歩かれているそうだ。

蜂須賀桜を会の人が植えてくれたがまだ花が咲かないと言っていた。

河津桜と蜂須賀桜が一斉に咲くと素晴らしい桜街道になることだろう。



石室があり無縁仏だろうか?祀られている。



十五丁の丁石と石地蔵。



農道が終わって急なセメント道になる。



弘法大師縁の水呑大師に着く。

先ほどの男性が水回りや祠の回りを掃除し始めた。

此所の掃除をするのが毎日の日課らしい。

ご苦労様です。

このような人達に支えられて遍路道が長く存続するのだなあと思う。



急坂を女性二人のお遍路さんが登ってきた。

荷物が大きくて重そうだ。



人差し指が指す道標。



四国の道は疑似木の階段道が続く。

十二丁、十一丁の丁石

十一丁からは尖り帽子の丁石。

南北朝時代の物らしい。



鶴峠からの車道に出てまた登って行く。



四国の道は本当に単調だ。

八丁



気持ちの良い参道歩きがあり那賀川の流れが見下ろせる。



七丁、六丁



車道を渡って五丁。



通夜堂の御大師さん像が新旧並んでいる。



感じの良い石畳道となり四丁



三丁を過ぎると古い石仏が三体。



駐車場では新しいトイレの建設中。

こんな所に自動ゲートが。



二丁の丁石と横瀬への分岐にある中務茂平衛の179回目の参拝だと刻まれた大きな道標



境内の山容がインドで釈尊が説法をしたと伝えられる霊鷲山に似ていることから、山号は「霊鷲山」と定められた。



鶴と同居している仁王さん。



六角堂



苔が良い感じ



忠霊殿を過ぎて護摩堂と大師堂



11個の南北朝の智容積と三重塔の説明板



納経所とお不動さん



鶴林寺と太龍寺の遍路道マップ

此所から太龍寺までは6.5㎞くらいあるらしい。



本堂の地蔵菩薩にお詣りする。

波切り地蔵・地蔵菩薩立像が祀られている。



古いお寺には大きな杉の伝承が残っている。



本堂横の石段を登っていく。



小さなお堂がある。



中には役行者が祀られている。



前回は此所で引き返した。

通行止めは田舎谷村落への道で鶴林寺山に行くのには問題ないようだ。



快適な道が続く。



二重テープから右へと山道に入る。



515.9m 鶴林寺山山頂着。

三頭三角点「鶴林寺」がある。

此所から引き返そうかと思ったが、そのまま稜線を進んでみる。



鶴林寺山から下りたところに右に下りる明確な道がある。

勝浦に下りるこ とが出来るのかな。

掘れた道や開けたトラバース道を進むと幾つかピークがある。



ピークの上には見慣れない三角点がある。



更に進むと倒木がある。

この先は鷲敷の竜王山まで続いていると思われるがこのまま行くと帰れなくなる。

此所から引き返すことにする。



帰りは稜線を行かずトラバース道を行く。

アセビの木が多く、白い花が咲き始めている。



男性が二人やってきてホームページ見ていますよと言う。

ありがとうございます。

高体連?の人達で、女子登山部の歩くコースを探しているとのこと。

良いコースを歩いてもらって山ガールがドンドン増えるようにお願いします。



此所から田舎谷への道の様子を見に下る。



ガレたり、落石が多い道となる。

沢に出たところで道が薄くなりこのまま下ってもその先の様子が良く解らない。

この先に供養塔があり民家があるはずだが最近のレポートは見たことがない。

引き返すことにする。



落ち着いて歩くととても雰囲気のある道だ。



三重塔の前で昼食。

ポカポカ陽気で冷たいお茶が美味しい。



昼食後、元来た道を帰るのかと思ったら太龍寺への道を下りたいという。

下りたらまた登ってこなくてはいけないのだが..



石段の横にはお地蔵さんの道標がある。



天保の無縁仏碑やお不動さん碑もある。



ヤブツバキが見頃で沢山咲いている。



お地蔵さんの丁石の赤い前掛けが新しい。



膝が痛くなるような階段の連続。



やっと車道に出る。

此所から鶴峠に向かって帰るのかと思ったらこのまま大井まで下りると言う。



沢に沿って下りていく。



少し下りると舗装された農道に出て八幡神社がある。

勝浦郡星谷・大宮八幡太神を移す



舞台小屋もある。

変わった百度石。



御神輿小屋もある。

足の裏が痛くなり、靴下を脱いで少し足を乾かす。

これからの車道歩きには靴下の替えが必要だ。



フキノトウやスミレも多い。



古いお地蔵さん像のある農道に入る。



古い道標もある。



桜とボケの花。



こんな所に六角堂?

地蔵尊が祀られているようだ。



古い石仏が多く祀られている。



旧大井小学校のトイレの標識を過ぎて下っていく。

ネコヤナギかな?



車道に下りて水井橋に向かう。

立派な休憩所が出来ている。

トイレが併設されていれば良いのだけれど。



大井塁跡があり服部因幡多守 源啓元の碑があるようだ。



サンシュユが見事に咲いている。



水井橋まで回る。



鶴林寺への車道をひたすら上る。

緩やかな道だが結構きつく感じる。



平成4年に鶴林寺大井線が自衛隊の尽力により建設されたそうだが3500万円は安い。



行名と鶴林寺への分岐の鶴峠に到着。

左へと曲がるがどうもおかしい。

かなり急坂を結構長く登ることになる。

朝登った参拝道に出合い水呑大師に向かい下る。

後で調べると、鶴峠はあの交差点から右に少し進んだところにありそこからはすぐに遍路道に出ることが出来るようだ。



少し遠回りになったが遍路道を下っていく。



クサイチゴが咲き始めている。



また河津桜が咲く道となる。

此所の河津桜は、あまり赤すぎずに綺麗だ。



よってネ市で晩熟蜜柑を10㎏1000円とチャンドラポメロを200円で購入。

チャンドラポメロは分担とグループフルーツの交配種。

とても珍しく楽天でも一個600円くらいで売っている。

勝浦の星谷では道ばたに落ちてゴロゴロしている。

とても美味しいらしい。

勝浦の晩熟蜜柑も皮は柔らかくなっているが、糖度が上がってとても甘くて酸味が少しして最高の味。

10㎏も買ったので毎日10個くらい食べないと傷んでしまう。



前松堂の夢桜は丁度満開。

今日は花遍路の気持ちでノンビリと歩いてみた。

歴史のある道を歩くのは楽しい。

あと一週間もすれば生名谷川の桜も咲き始めることだろう。

これからの里山歩きは益々楽しくなる。







総歩行距離 16.5㎞

累計標高差 ±1399m

所要時間 7時間40分





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