春の里山 鶴林寺山  2019年03月14日  
里山倶楽部四国編 

- 春遍路 鶴林寺山 -

毎年恒例の春遍路。

少し早いけれど鶴林寺にお参りに出かける。

遍路小屋の河津桜は咲いているかな。



生名谷川に向かうと、桜まつりの準備が始まっていた。



ソメイヨシノはまだ蕾。



河畔の河津桜は、チョッと盛りが過ぎているがマダマダ綺麗。



弘法大師が19歳の時修行のため、当地に滞在したという東林庵にお詣り。



一時、枯れ掛けたイチョウの古木が、元気に枝を広げていた。



有名な遍路民宿「金子や」さん。

消防団横の河津桜は、もう殆ど葉桜になっていた。



車道を右に見て遍路道を進む。



生名谷川には今日もアヒルが遊んでいた。



遍路道脇にはツクシがニョキニョキ。

今年初めての出会いかな。



六地蔵に挨拶してから登って行く。

クサイチゴの花が沢山咲いている。



急坂を登りきると遍路小屋に着く。



遍路小屋脇の河津桜は半分くらいが葉桜。

赤い葉桜も美しい。



きれいに積まれた石垣の間を登って行く。

ミカン栽培が盛んだった頃は、この両側に蜜柑畑が広がっていたのだろう。



朽ち掛けたミカン貯蔵小屋が所々に残っている。

路傍のお地蔵さん。



農道を登り切ると、独特の階段道。



水呑太師に着く。



何時も綺麗に掃除されている。

14丁の丁石が有る。

この丁石は新しい。



古い石段道となり、ハナミョウガの実が残っている。




古い標石が2つ並んでいる。

左の標石は、弘化二年(1845年)正月の年号が刻まれている。

右は周防の人が寄進したらしい。

時間があればユックリ読んでみたいものだ。

ここから鶴林寺は右へと行くが、左へと行けば鶴峠から太龍寺に行くことが出来ると思う。



もうマムシグサが顔を出している。



十二丁の標石。

まだこの標石は新しい。



十一丁の丁石

頭が尖っていて二本の帯があるのは、南北朝時代の丁石。

大きな砂岩の塊が転がっている。

この辺は阿讃山脈と同じで、大昔は凹んでいて海の底だった。

その時積もった砂岩と泥岩が隆起して、この山は出来ている。



十町の丁石を過ぎると無縁仏の墓。



坂がキツくて汗ビッショリ。

家内は先に行って、ベンチで私を待っている。

車道を越すと、女性が一人休んでスマートフォンで電話していた。

其の先に行くと、もう一人大きなリュックを背負った女性の遍路が登っている。

リュックが重くて大変そう。



平坦になると先に行くが、坂になると遅れてハアハア言っている。

チョッと荷物が重すぎるようだ。

野宿でもするのだろうか。



那賀川が見えるビューポイントで一休み。

女性にお聞きすると中国から来られたそうだ。

中国人の女遍路は珍しいなあ。

ニコニコとして愛らしい。



お先に失礼して進むと、綺麗な石畳の道となる。



通夜堂跡だ。

井戸の跡も残っている。



古いお地蔵さんがお二人。

この丁石は折れたのか短い。



綺麗な石畳道を行くと、大岩の下に古い三体のお地蔵さん。



駐車道に飛び出て進むと二丁の丁石。



鶴林寺に到着。

第20番札所 霊鷲山 宝珠院 鶴林寺

太子堂にお参りしてから本堂に向かう。



本堂に向かう前に下を見ると、中国のお遍路さんがやっと到着したようだ。



本尊・波切り地蔵の木造地蔵菩薩は国の重要文化財。



風が冷たく冷えるので、弘法大師修行像の所でウィンドブレーカーを羽織る。



本堂左から山道に入り、鶴林寺山山頂を目指す。



素敵な尾根道を行くと鶴林寺山山頂に着く。

三等三角点「鶴林寺」516mがある。



風が冷たくて気温を見ると3度。

雪山から風が吹き降りているのかな。



三重塔まで戻って昼食。

途中でスマートフォンをしていた女性がやっと登ってきた。

やはり中国の女性のようだ。

先程の女性と一緒なのかな。



三重塔の彫刻は素晴らしい。

コーヒーを飲んでゆっくりしてから下山開始。



裏参拝路を降りるのかと思ったら、家内は大井の方に降りてみたいと言う。

ベンチに中国の女性のリュックなどが置いてある。

随分とのんびりしているなあ。

太龍寺に向かうのなら、余りユックリとは出来ないと思うのだけれど。



太龍寺へ向かう道は階段道。

舟形丁石が有る。



此処にも無縁仏の墓がある。



きつい階段道が続く。



舟形丁石と遍路墓。



大木が多数倒れている。



九丁の丁石と文化6年の標石。



十一丁の丁石を過ぎると舗装路に出て、太龍寺道への分岐に着く。

以前は此処から水井の橋まで降りたのだが、帰りの車道が長かった。



斜面に座ってコーヒータイム。

ノンビリしてから車道を引き返すことにする。



今年初めてのミツバツチグリの花。

石灰岩を切り出している山が近くに見える。



向こうに太龍寺の山が見える。

車道を登り切る手前に記念碑。



車道を登り切ると鶴峠。

此処から左へと行くと鶴林寺。



右へと少し下ったところから、左へと山道を入る。



少し荒れているが、赤テープに従って下って行く。



少し行くと、水呑太師の上の分岐標識に出た。

なんとまた中国の女性遍路が降りてきた。

太龍寺に向かったのではなかったんだ。

何故か右手に大きな荷物を持って、急いでドンドン下って行く。



勝浦の町が見えてきた。

古い丁石まで石垣に利用している。



もう一人の女性も急ぎ足で降りてきた。

この女性は少し英語がわかる。

お聞きすると、リュックの他にもう一つ荷物を持っていて、重くて疲れてしまったらしい。

でも話し掛けると陽気に笑っていた。

これから立江寺に行くというが、バスを利用して回っているらしい。

美味しそうな匂いがすると思ったら、桜の下で焼肉パーティをしている。



また生名谷川に出て、道の駅でミカンを一箱買って帰宅。

ミカンも今年はコレで最後かな。

よく熟成していてとても甘い。

次は生名谷川の桜が咲く頃に来たいと思う。

ソメイヨシノが咲くと、季節が過ぎるのが忙しくなる。

今年もいろいろな春の花を見ることが出来るかな。

楽しみだ。





総歩行距離 9.1km

累計標高差 ±371m

総行動時間 5時間24分
 

里山倶楽部四国

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