冬の里山 鶴林寺山  2019年12月19日  
里山倶楽部四国編 

- 小春日和の鶴林寺山 ―

天気予報では午前中は良い天気だとか。

久し振りに鶴林寺にお参りに出かけよう。

この季節にお参りしたことはないが、汗をかくこともなく快適に歩けるかも知れない。

よってね市に駐車して出発



ミカンは殆どが収穫が終わっている。

生名谷川の桜は来年の春一斉に咲くための準備中。



スイセンがもう満開だ。

一時枯れかけていたイチョウは大手術が成功して蘇った。

もう半分葉を落としているが、数日前は見事だったことだろう。

軽トラでオジサンがやってきて散った葉を履き始めた。

ずっとこのイチョウの手入れをされているそうだ。



鶴林寺の参拝路に入っていく。



畑の向こうに中津峰山。

農家の庭先にヒメツルソバの花が満開。



急坂を登りきると正面に大川原高原の風車が見える。



藁葺のお遍路小屋で一休み。

ここからは趣のあるミカン畑の中の道となる。



ベニバナボロギクの綿毛が出来始めている。

石垣の中に小さなお地蔵さん。



この道が整備されたのはもう13年も前になるんだなあ。



水呑大師前のベンチで一休み。

今日は温かいのでジャケットを脱ぐ。

江戸時代の文献にも「大師加持し玉ひ清水凛然たり」と記されている弘法大師の霊跡。



14丁の丁石。



朝日の溢れる竹林を行くと鶴峠からの道と出会う。



11丁からは、南北朝時代の丁石が残っている。



巨石が転がってきそうだ。



南北朝時代からお遍路が歩いた道を、私達が今歩いているというのは変な感じ。



時空をさかのぼっているような気がする。



那賀川の眺望ポイント。

眼下に見えるのは旧大井小学校だろうか。

その向こうには太龍寺道があり、若杉山遺跡がある。



四国の道の疑似階段は興ざめだが登りやすい。



昔の石畳道となる。



立派な大師像がある。



古い石畳の道は気持ちがいい。



駐車場手前の古い三体のお地蔵さん。



駐車場には一台も停まっていない。

シーズンオフだろうか。

それにしても寂しいなあ。

参道脇にはヤブコウジの赤い実。



キッコウハグマの花の跡も多い。

今年は何処の山でもキッコウハグマが沢山咲いたようだ。



山門に着く。



太子堂脇に南北朝時代の1丁の丁石がある。



太子堂にお参り。



不動明王にもお参り。



本堂の大屋根は銅板で吹き替え作業中。

もう殆ど終わっている。

出来上がればお披露目もあるのかな。



本堂の地蔵菩薩にお参り。



大屋根の裏や小屋根は銅版が全て吹き替えられている。



鶴林寺山頂上に向かうと、無線塔の横が崩壊している。

注意して通過。



鶴林寺山 頂上着。

すぐに引き返す。



三重塔の前で昼食。




今日は誰もお参りに来ないのかなと思っていたら、女性が一人お参りに来た。

大きな屋根の銅板貼りは一人の男性が黙々とやっている。

お昼のサイレンが鳴ると、やっと降りてきて車の中で昼食らしい。

一人で此の大屋根の銅板を貼るのは大変だなあと思う。



食後、奥の院への道を下る。



この道の道標は全て福良与兵衛さんが設立したらしい。

福良氏と言えば、戦国時代三好氏の勝瑞城から逃げた細川真之を森城に匿い、丹生谷まで案内した福良氏の末裔だろうか。

此のすぐ下の円城寺にも城を構えていたと言う。



新しい道路工事現場の上まで降りてきた。



正面に稼勢山が見える。



お地蔵さんが集められた真ん中に観音様が祀られている。

手前のベンチで一休み。



箒が置いてあるのでベンチを借りたお礼に、落ち葉などをお掃除してお参りする。



此の新しい道は何処まで行くのだろうか。

急坂が綺麗に舗装されて階段と手すりまで設置されている。

階段を降りていると、可成りなお年の男性が登ってきた。

この辺の整備をやっていて観音様にお参りに来られたらしい。

林道についてお話を伺う。



此の林道が、朝の藁葺の遍路小屋まで通じているというので、歩いていくことにする。



円城寺の自動鐘撞きの鐘楼がよく見える。

あの場所に福良氏の城があったらしい。



林道の周りには沢山のミカン小屋があり、ミカンがビッシリと保存されている。



オイヌノフグリやオホトケノザが満開。



マメ科の花も満開。



立派な石垣。

六地蔵も祀られている。



山上にあるのは展望台だろうか。



10月桜?が満開。



遍路小屋まで帰ってきた。



遍路小屋からは来た道を帰る。



生名谷川畔の福良氏の森城跡の石碑。



帰りに、よってね市でダンボール一杯のミカンを買って帰る。

今日は小春日のようなポカポカ陽気の中、のんびりと歩きを楽しむことが出来た。

そろそろ年賀状も書かなければと思う。



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