冬の里山 鶴林寺山 2020年12月10日  
里山倶楽部四国編 

- 初冬の鶴林寺遍路道 ―

今朝は少し冷え込んだ。

恒例の鶴林寺遍路道を歩いてみよう。



よってね市に駐車。

青空に中津峰山が輝いている。

足元の草には霜が降りている。



生名谷川を渡っていく。



水仙が満開。

東林庵



大銀杏はまだ緑色が混ざっている。



鶴林寺遍路道に入る。



ピンクのタツナミソウが咲いている。

農家のおじさんから蜜柑のお接待を受ける。

摘み取ったばかりの初々しい蜜柑だ。



最初は少し急坂。



遍路小屋を過ぎて石垣の道を行く。

昔はみかん園で栄えたと思われる。



大川原高原の風車が見える。



遍路墓と15丁の丁石(泉屋寄進)



お地蔵さんと?



遍路道に朝日が差してきた。



南北朝時代の丁石が残っている。



この山は昔は海底だったのか?

砂岩や礫岩の巨石が転がっている。



静かな遍路道が続く。



木漏れ日が差す遍路道歩きは気持ちが良い。



那賀川の絶景ポイント



古い石畳の道となる。



通夜堂跡

以前から井戸の標識があったが、井戸が良く解らなかった。

井戸が綺麗に解るようになっている。

覗き込むと可也深い。



古い石仏にお参りすると駐車場に着く。



鶴林寺に着く。



カエデの紅葉が綺麗だ。



太子堂と不動明王にお参り。



屋根の銅板工事が終わっている。

本堂にお参り。



団体さんが次々とやってきて、般若心経を唱えている。

先達さんに依って、堂々とした般若心経とボソボソっとした般若心経がある。



今にも飛び立とうとしているように見える。



頂上に向かうと、崩壊していた電波塔下が綺麗に修復されている。



鶴林寺山 山頂着。

三等三角点「鶴林寺」516mがある。



三重塔の前で昼食。

三層の塔は各階に依って様式が異なっている。

二層は和式だが、一層は唐様となっている。




唐様式の等の側面には立派な彫り物が並んでいる。



唐の国の老人のようだ。



いわれがあるのだろうか。



コナラやモミジの紅葉が綺麗だ。



唐様の彫刻



彫刻



見事だなあ。



帰りは、星の岩屋へと続く奥の院の道。



福良与兵衛さんの寄贈した丁石が並ぶ。

福良与兵衛さんは、戦国時代に勝浦に城を築いていた福良氏の子孫だろうか。



白い黄葉はコシアブラに似ているが、3出複葉なのでタカノツメだろう。



落ち葉の深い快適な道を下って行く。



壊れた地蔵尊のある場所まで来ると遍路道は終わり。



工事中だった林道が完成している。

目の前に鹿背山



お地蔵さんが集まっているお堂の前のベンチで休憩。

朝接待で頂いた蜜柑が美味しい。



蜜柑の収穫で忙しそうだ。

自動鐘突機のある円城寺が見える。

このお寺のある場所に福良氏のお城があったそうだ。



一面の蜜柑畑にテカテカ光る実が鈴なり。



もうオオイヌノフグリが咲いている。



コセンダングサやクサフジも一面に咲いてまるで春のようだ。



ハキダメギクやノゲシも一面に咲いている。



蜜柑畑を見下ろしながら長い林道歩き。



高い杉の木に絡まっているのは?



なんとツルウメモドキだ。

こんな大木の上まで這い上がっているのは初めて見た。



ベニバナボロギクも咲いている。



展望台が出来ていると聞いていたので、上がってみる。

桜が咲いている。



十月桜かと思ったが、少し花が大きくてピンク色の花弁もない。

冬桜だろうか。



四等三角点「久国」103mがある。

桜並木の向こうに立派な東屋が出来ている。



東屋からの中津峰の眺め。

桜が沢山植わっているので春には素晴らしい桜スポットとなることだろう。



タンキリマメかな



ヤクシソウとクサフジ



オオイヌノフグリも多い。



遍路小屋まで帰ってきた。



東林庵前の大銀杏が日に輝いている。



生名谷川ではカモ達がノンビリと遊んでいる。



目の前をコバルトブルーの煌めきが通り過ぎた。

あっという間に一直線に飛び去ったが、あれは確かにカワセミだ。

生名谷川を辿って下ってみると、なんと枯れ枝に留まって居た。

綺麗だなあ。

こんなにクッキリと見えたのは初めてだ。

今年の最高のプレゼントをいただいた。


帰りには、よってね市でまた蜜柑を箱買いした。

勝浦の蜜柑は安くて美味しい。


今日は、冬枯れの遍路道歩きだったが、道端には春の花が咲き誇り綺麗なカワセミにも出会うことが出来た。

健康に歩くことが出来たことが、何よりも嬉しい。




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