春の里山 寒峰    2016.03.08
ホームページ

- 福寿草が咲き始めた 寒峰 -

昨夜は、頂いた殻付き牡蠣で日本酒が進んでちょっと飲み過ぎた。

その時家内が福寿草とか言っていたが気にせずに寝てしまった。

朝ぐっすりと寝ていると5時前に起こされた。

今日は福寿草を見に寒峰に行くという。

例年、寒峰の福寿草はもう少し後に咲くが今年は春の花が早い。

もしかしたらもう咲いているかもしれない。

今年のレポートを調べると3月2日や3月6日は雪がかなり積もっていて福寿草を見ることが出来なかったとのこと。

しかしその後暖かい日が続いている。

しかも今日の最高気温は20度以上になるらしい。

念のためにアイゼンをリュックに入れて池田経由で寒峰に向かう。



住吉神社に着くと、鳥居下の民家の庭に福寿草が満開。

嬉しいが、やはり一生懸命登った後に出合うともっと嬉しいのだけれど。



8時46分 住吉神社から出発。



日本酒が沢山供えられている。

イカのおつまみまであって今日此所で宴会でも催されるのかな?

登り始めから急坂。



9時10分 上の登山口に到着。

もうすでに汗びっしょり。

一仕事終わったくらいに疲れた。



上の登山口からまた登って行くが今日は調子が出ない。

花粉症なのか、風邪なのか?

鼻水が出て鼻で息が出来ない。

咳も出て涙も出てくる。



第一群生地が遠く感じられる。

登山道下に福寿草が群生している。

看板が無いが第一群生地に着いたのか?

いや、どうも違うようだ。



とうとう息が続かなくなってしまった。

木の根に腰をかけて休む。

再度フウフウゼイゼイ喘いで登るとやっと第一群生地着。

9時48分着。

住吉神社から1時間も掛かってしまった。



手前には咲き始めたばかりのフクジュソウがポツポツと顔を出している。



少し奥に入ると一面にフクジュソウの花が黄金色に輝いている。



日を浴びてフクジュソウの花が一斉に開き始めている。

フクジュソウの花はパラボラのように日の光を集めて反射する。

その為黄金色に輝いて眩しいくらい。




咲き始めの花は少し緑色が残っていてまた好ましく感じる。



蕾も一杯出ていて、この週末には更に素晴らしい花に園になることだろう。



今日は調子が悪いので此所で引き返したい気分だが、家内はドンドン登っていく。

間違いやすい作業道から尾根に向かう分岐には大きな看板が出来ていた。

看板横で大休止。

鼻をかんでもまたズルズルと出てくる。

毎年この時期は体調が最低。

右を見ても左を見ても杉ばかり。

さて此所からは恐怖の急坂。



金魚のように口パクパクしてやっと急坂を登り切ったと思ったら看板の先にはまだ急坂が続く。



途中で2回も座り込んでしまう。

やっと四等三角点「栗枝渡」1,415m着。

確かにこの坂はきついが今まで経験したことが無い位疲れた。

その先の緩やかな坂も気合いを入れないと上れない。



やっと1,518mのピークの横を巻いて第二群生地に下りていく。



例年雪で滑って危ないトラバースも全く雪は無い。

フクジュソウはまだ顔を出していない。

やっと探して数輪の花を発見。

此所での見頃はもう少し先のようだ。



広場にはまだ雪が残っている。

さあいよいよ最後の寒峰への登り。



例年、霧氷の綺麗なブナの下でも座り込んでエネルギー補充。



最後の坂を上り始めると12時のサイレンが鳴り響いた。

出発してから、もう3時間以上掛かっている。

頂上から男性が下りてきた。

高知の男性で何時もホームページを見て頂いているそうだ。

ありがとうございます。



頂上までもう少し。

眼下に工事の続いている林道がかなり上まで伸びているのが解る。



寒峰頂上着。

12時19分。

3時間半以上掛かった。

前回は2時間半だったので今日は超スローペースだ。

頂上には二等三角点「寒峰」1,604.5mがある。

今日は疲れた。

思わず芝生に仰向けに寝る。

暖かくてポカポカ。

思わず寝てしまいそうになる。

こんな事は登山を始めた頃に何度かあっただけ。

歳を取ると体調不良の時の影響が極端に出る。

何度も反省しているが、登山前日のフカ酒は慎まなければ。

目の前に烏帽子、前烏帽子、落ち禿そしてその奥に矢筈山を眺めながら食事。

疲れていても食欲は旺盛。

デッカイとんかつ弁当をぺろり。

食欲のある内はまだ大丈夫。

だと思う。



中津山は見えるが国見山は霞んでいる。

剣山方向もかすかにしか見えない。



ユックリしてから下山。

こんなに良い天気で、おまけにフクジュソウも綺麗に咲いているというのに、他に誰も登ってこない。

もったいないなあ。



スズタケは先っちょが皆鹿に囓られている。

スズタケは先を囓られると枯れてしまう。



笹原は何処に向いても降りることが出来るように感じる。

それがこの山で道迷いが多い原因だと思う。

赤やピンクのテープが沢山あって今は迷うことは無いだろう。

モノレールが現れてレールに沿って下っていく。



途中でモノレールは右に下りていく。

その先は少し登りになるので、間違えてモノレールに沿って下っていく人が居るがその先は崖になっている。



尾根を少し登って下ったところに標識があり、左へと急角度に曲がる。

このまま尾根を真っ直ぐ行っても崖になる。



檜の造林の中を下っていくが、やはり足跡は薄くあまり左右に振らないように下りていく。



倒壊した作業小屋を過ぎると標識がありトラバース道を右に行く。

此所でも右に行くと少し登りとなるので、間違えて違う方向に行く人が居る。



トラバース道は数年前よりザレていて歩きにくい。

滑り落ちないように注意しながら歩いて行く。



最終廃屋に来ると林道が直ぐそこまで延びてきている。

この先、最終廃屋を壊して道が延びるのだろうか。



林道の上を行くと通行止めとなっていて左へと下りる。



後は、林道をドンドン歩いて住吉神社まで帰る。



ミツマタが咲き始めている。

咲き始めのミツマタは可愛い。



フキノトウが沢山顔を出している。

今夜の酒の肴に新鮮なのを幾つか頂く。

帰りは名頃経由で帰るが途中工事中が多くて大変だった。

3月中は通らない方が良いかも。

今日は体調が悪かったが、咲き始めの新鮮なフクジュソウを堪能することが出来た。

これからも山歩きを楽しむためには、体調管理が必要だと思いながら、今日も日本酒が美味しい。






ホームページにも是非お立ち寄りください