夏の里山 烏丸 西砥石権現   2014/06/10
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-  烏丸1216m 西砥石権現1457m -

梅雨入りしてからすっきりした日は少ない。

今日も天気が不安定のようだ。

しかし徳島市の予報では晴れとなっている。

それなら近くの山でも歩いてこよう。

何時も砥石権現に登ったときに気になる山がある。

ファガスの森から一気に急坂を登り切り、稜線に乗って右に曲がるところに標識がある。

此所から左へ川井峠へと降りる最中に烏丸がある。

木屋平から剣山に向かう時に、東の山を見上げるとこの烏丸が大きく聳えている。

砥石権現はその後ろに隠れて見えない。

その烏丸に一度登りたいと思っていた。

川井峠からは少し遠いが、本根川林道経由なら天気が崩れる前に烏丸経由で西砥石権現まで往復できるだろう。



国道438号線から川井峠手前の魚止めの滝の標識で左へと本根川林道に入る。

すぐ下に流れる川は鮎喰川でこの先は源流となる。



林道はさらに奥に続いているが広い土砂捨て場に駐車。

林道を歩いて行くが取り付きが解らない。

ビニールハウスの跡地まで来るがネットに書いてある赤いテープが見つからない。

GPSで確認すると稜線の最低鞍部はもう少し後ろのようだ。

また駐車場まで引き返し大きなコンクリートブロックをおいてあるところから窪地を登っていく。

7時21分。

標高702m



V字型になっているところに赤テープがあるがその先は急坂でトレースもない。

急斜面をそのまま登っていこうとすると右に薄いトレースがある。

右に巻いてから峠に出るのかなと思い進むがどうもおかしい。

北へと登っていく。

この道は富貴山から林道へ降りる道のようだ。

また無理矢理直登コースを登っていこうとすると左下に薄いトレースが見える。

赤テープからすぐに左へと曲がるべきだったようだ。

また下って左へと登っていく。

途中に、始めてみる薄いピンクの花が群生していた。

アオイ科のイナモリソウのようだ。

これから沢山花が咲きそうで楽しみだ。

約17分ほどロスした。



10分足らず頑張って急坂を登り切ると稜線に出て3本の赤テープが巻いてある。

此所が最低鞍部のようだ。

しかし木戸峠の看板はない。

標高762m

左へと稜線を上っていく。



ピークから右を巻くように少し降りると木戸峠の標識があった。

標高787m

7時54分。

フタリシズカが群生している。



峠からは急坂が始まるはずだが、家内は斜めにトラバース気味に登っている。

聞くと赤テープがあったと言う。

少しトラバースしてからまた稜線に乗るのかな?

タンナサワフタギの花が咲き始めていて綿のようだ。



さらに進むとますます稜線から離れていく。

これはおかしい。

そのうちに滝の音が聞こえてきた。

この道は魚止めの滝へと続いているようだ。

急いで引き返し、途中から左へと斜面を直登する。

やっと赤テープがあり町村境杭がある稜線に乗る。

8時36分。

またずいぶんと時間ロスをした。



急坂を一気に登ると黄色テープがありいったん緩くなる。

しかしまたすぐに急になる。



3回くらい緩急を繰り返すとやっと平坦になり砥石権現が見えてくる。



やっとの事で烏丸頂上着。

9時27分。

三等三角点「野田丸」1215.8mがある。



西砥石権現を背に記念撮影。

直ぐに西砥石権現に向って下って行く。



雑木の狭い間を下ると直ぐに開けた道となり赤テープの杭から30度左へと曲がる。。

よく踏まれた快適な道だ。



一旦1,170m位まで下って登り返していく。

左は檜の造林で右はブナなどの自然林が続く。

立派なコメツガ?の樹がある。



直径1.5mくらいあるだろうか。



檜の根が露出した坂を登ると石灰岩の露岩があり右へと巻くる



ギンリョウソウが沢山咲き始めている。



花の終わったシャクナゲの急坂を登り切るとブナとカラマツの林となる。

とても気持ちの良い道が続く。



ファガスの森からの道と交わる。



立派なブナが聳えている。

緑の葉が色濃くなって力強い感じが溢れるようになった。



ブナの根元にはブナの赤ちゃんが一杯芽を出している。

西砥石権現1,457m到着

10時33分

烏丸から約1時間掛かった。



少し先にいくとカマツカが小さな梅のような花を咲かせている。

歩いてきた稜線を眺める。



マイヅルソウの葉が一杯出ているが花はまだ先のようだ。

やっと一輪だけ咲いている花を発見。



カラマツも緑濃い

倒木にカエデの芽。

大きくなるのだろうか。



ピンクのギンリョウソウみっけ。



少し休んでから引き返す。

左はブナ。

右はカラマツの林。

緑が綺麗だ。



11時36分

烏丸に帰ってきた。

西砥石権現方向はガスってきている。

木の根に腰をかけて昼食。



昼食後、急坂をのんびりと下って行く。

こんな急な坂を登って来たのかと改めて驚く。



13時2分木戸峠に帰ってきた。

此所から直に林道に降りることが出来るだろうと下って行く。



林道に出る手前で道がなくなり急坂をずり落ちるように下る。

足下が泥濘んでいて滑ってお尻で滑り降りた。

おかげでお尻から袖口まで泥だらけ。

やっぱり朝来たビニールハウス跡に出た。



後は林道をすたこら歩いて駐車場へ。

13時27分着。

泥だらけの手はお茶で洗って車のシートにはビニールを敷いて家に帰る。

花の少ない山だったが、念願の烏丸に登ることが出来た。

これで木屋平から見上げたときに烏丸を明確に見定めることが出来るだろう。

それにしても急な山だったなあ。



総歩行距離 9.9㎞

累計標高差 ±931m

総歩行数 20,120歩

剣山系の主尾根は剣山から一の森、天神丸、そして高城山へと連なり、西砥石権現から東へと

砥石権現、雲早山、旭ヶ丸そして中津峰山へと続く。

今日歩いた西砥石権現から烏丸への支尾根は東宮山を経由して高越山へと続く。

昔、国道438号や192号線や県道山川海南線がなかった頃は

穴吹や木屋平から那賀地区に行くためにはこの支尾根を歩くのが最短コースだったのかもしれない。


里山倶楽部四国編 

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