夏の里山 樫戸丸 2008/6/14

− ボランティア仲間と樫戸丸へ 天女の花はまだ蕾 −

ボランティア仲間と那賀町の紅葉川温泉に集合して、旧木沢村に向かう。

少し視察をしてから、川成峠に向かうが、なんと10時から11時まで工事中で通行止め。

まだ10時10分なので、50分も待たされることになる。

手持ちぶさただなあと思ったが、今日は植物の先生も参加している。

ちょっと、勉強会をしましょうかと路側に近寄る。



さすが、木沢の道路の路側はそんじょそこらの路側とは違う。

数え切れない植物がビッシリ生えている。



早速先生が、教えてくれる。

左はコカンスゲ。穂が長い。カンスゲやヒメカンスゲは穂がそんなに長くない。

どの小穂も、先端に棒状の雄花部があり、基部に雌花部がある雄雌性で、長い柄があるとか。

そんなに詳しく言われても、覚えられない。

今日はノートを持ってきたので、メモメモ。

突然この花は?と私に振られた。

ラッキー。これなら私も知っているコナスビだ。

初参加の私にちょっとしたテストかな?



これはミヤマハコベ。茎に毛が生えてる。

ルーペで見せてくれる。

サワハコベは節と葉および葉柄の上面に立った毛があるそうだ。

右はコアカソ。



右はヤマゴボウ

左はメモできなかった。



左はヤブヘビイチゴ。みんなで食べた。

右はアオテンナンショウ



ヒメコウゾの実

ミツマタはよく見るが、コウゾは見分けが付かなかった。

おもしろい実がなるんだなあ。

右は?



左はヤハズハハコ 絶滅危惧種だそうだ。

右はノキシノブ



シダについて胞子の付き方だとか、葉の切れ込みだとか色々教えてくれるが、ちんぷんかんぷん。

言われなければ気が付かなかったナガバタチツボスミレの葉



左はツルアジサイに似ているがイワガラミ。

右は小さなヤマムグラ。



これは金平糖の実をつけるキツネノボタンかな。

地元の男性が、崖を下りていってキイチゴの実を摘んできた。

みんなでいただくが、とっても美味しい。

プチプチの触感。

ヤマツツジかちょうど見頃



やがて11時となり川成峠を目指す。

スーパー林道の広くなったところに停めるが、上を見ると岩が落ちてきそう。

引き返して安全なところに停める。



林道からいきなり崖にとりついて登っていく。

今日は登山の仲間ではないので、油断していたら皆さん、足下の悪い急坂をぐんぐん上っていく。

なんと地元の男性は75歳をとうに過ぎているという。

最後尾をひいひい言いながら着いていく。

やっと傾斜がゆるみ撮影。



シロドウダンが一杯花をつけている。



バイケイソウの大群落があるがまだ蕾。

一斉に咲くと見事だろうなあ。



開けたところで昼食にする。

キバナツクバネウツギの黄色が濃くて鮮やか。

ツクバネソウはまだ花芽を出していない。



サワフタギはまだ蕾。



南の方向に剣山

左手前のとんがりは天神丸?



目の前には平家平



まん丸な花びらのカマツカ

地元の農家のご婦人も大変詳しくて色々教えてくれる。

何しろ自分の庭みたいな所らしい。



シロモジの可愛い実



ブナの新緑も色濃くなって美しい。



オオカメノキにも実が。

右はツルキンバイ



昼食後頂上を目指す。

眼下に木屋平の集落。



樫戸丸到着。



頂上はシコクブシが生えているだけ。

2年ほど前までは笹が茂っていたそうだ。

鹿がみんな食べてしまったのか。

まるで芝刈り機で刈ったみたい。



先生が、この花は?と指を指す。

小さな小さな1ミリほどの花。

ルーペを覗くと見覚えがある。

蘭ちゃんのHPで見たことがある。

緑のハコベだ。後で蘭ちゃんからミドリハコベと教えていただきました。

花弁がないハコベで珍しいと先生が言う。



少し下るとオオヤマレンゲに出会うが、まだ蕾。



ルイヨウボタンも殆ど食べられているがわずかに残っていた。

此処で皆さんはもときた道を引き返すが、私たちは風の広場を目指す。



目の前に高城山 そしてその右には雲早山、高丸山も見える。



カマツカが一面に咲いている。



素晴らしいブナの林の中を下る。

殆ど高低差のない散歩道。



足下にはフタリシズカ



イシズチアザミはもうすぐ咲きそう。



圧倒するようなブナの林



ブナの若葉が透き通っている。



こんな素晴らしいところに誰も来ないなんて。

オオヤマレンゲの開花時にはごった返すのだろうか。



ウスバシロチョウがゆらゆらと舞っている。



オオカメノキが沢山実をを付けている。

花の頃は綺麗だっただろうなあ。



ため息の出るほどの緑のシャワー



実が上を向いて付いているこのカエデは?

ハウチワカエデかな?



サワフタギの蕾だろうか?



イワガラミの絡むブナ



ジシバリとササの黄色い花



ふと見るとクモキリソウが数株咲いている。

蜘蛛の姿に似ているという。



シコクブシの大群生の中を今度は登っていく。

タニギキョウがひっそりと咲いていた。



登り切ったところで風の広場に飛び出す。



此処ではサワフタギが満開。



樫戸丸を見ながらコーヒータイム。



広場に一面に咲いているこの花は???

ヒメスイバだと蘭ちゃん先生に教えていただきました。

北海道のアッケシソウを思い出す眺めだ。



ヤマヤナギの綿が飛び交う林道を車に向かう。



ヤブウツギとタニギキョウ



ウリハダカエデの実



スーパー林道は所々大崩壊していて応急処置がされている。

ファガスの森の付近はまだ通行止めらしい。

クマノミズキが一面に咲いていた。



木屋平への道は通行止め。

槍戸への道も通行止め。

川成峠で記念撮影してから四季美谷温泉に。

空いていれば泊まって明日は一の森でも登ろうと思ったが、あいにく満室。

1000円の素泊まりなら空いていると言われたが帰ることにする。

今日はボランティアのお手伝いは殆ど出来ずに一杯教えていただいた。

皆さんありがとうございました。