冬の里山 剣山   2015/1/20
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 雪たっぷりの剣山 -

今日も一日中快晴の予報。

塔の丸か、剣山に行こうと計画。

家内はどうせ行くなら剣山が良いと言う。

5時過ぎに起きて6時に自宅を出発。



途中鴨島で給油するとガソリンが119円

最安値は川島の給油所の117円だった。

軽油は94円だ。

ずいぶんと安くなったものだ。

軽油が100円を切るのは何年ぶりだろうか?



第2ヘアピンからは雪が現れる。

第7ヘアピンで、カモシカさんの車が登山準備中。

今日は塔の丸のスノーシュー歩きのようだ。

久しぶりに剣の昔乙女さんにお会いして挨拶する。

春のヒマラヤトレッキングの顔合わせ登山だそうだ。

乙女さんもヒマラヤトレッキングに行くのかなあ。

すごいなあ!



スキー場を過ぎると道の両側には除雪された雪が高く積まれている。



夫婦池を過ぎると路面はかなり荒れている。

車が大きく突き上げられたり流れたりする。

除雪された雪の塊が道端に積み上がっていて二度ほど接触した。

まるで岩にぶつかったような衝撃だった。



登山口近くに来ると道端に愛媛ナンバーの車が1台。

後、香川ナンバー、徳島ナンバー、神戸ナンバーの車が一台ずつ停車している。

出発準備をしていると香川ナンバーの車が一台やってきた。

天気が良いのに登山者は少ないようだ。



相変わらず、リフト乗り場への道路は凄い積雪。

工事用の車両も通っていないようだ。



剱神社から眺める三嶺は真っ白に輝いている。

今日は気持ちの良い山歩きが出来そうな予感。



気温はマイナス7.5度。

愛媛ナンバーの若いご夫婦?が先に出発していった。

私たちは8時54分出発。



パイプの手すりのある危険場所に差し掛かると先行者の足跡は左上に高巻きしている。

前のご夫婦は、何時ものトラバースを行こうとしているが急斜面に難儀している。

私たちは高巻きの踏み跡に従って進むが途中で足跡は左上へと上がっている。

尾根の直登路に向かったのだろうか?

そこから前には進むことが出来なくなりトラバース道に復帰しようとしたが、雪が崩れてとても危険。

寒風山や塔の丸で崩れた雪と一緒に滑り落ちた経験があるが、あの時は樹木があり大事には至らなかった。

この場所では樹木も無いので崩れた雪と一緒に斜面を滑り落ちると、遙か下まで転落する可能性がある。

慎重に何とか乗り切ったが、雪が多い時ピッケル無しでトラバースするのは注意が必要。

特に私のように体重が重いと雪が割れて崩れてしまう。

何人か通過して確りした踏み跡が出来てから通過する方が良いと思う。



トンネルは出口が埋っているが、かろうじてすり抜けることが出来る。



トンネルからは快適な雪道となる。



締まった雪の上に10㎝くらいの新雪が乗っかっている。

柔らかい新雪にはアイゼンが効きにくいので急なところでは時々ズリズリとなる。

一歩一歩踏みしめるようにすると滑らない。

軽い家内はどんどん先に行ってしまう。

丸笹山も雪が多そうだ。



登山道はボブスレーのコースのように掘れている。

香川ナンバーの若い男性が追い抜いていった。



アカカンバの綺麗なところでやっと追いつく。

いつ見ても真っ白な雪原と青空そしてアカカンバの影は心にしみる風景だ。



雪の結晶がキラキラと宝石のように輝いている。



このようにキラキラ光る雪の結晶が見えるのは気温が低い早朝だけだ。



西島神社の大岩の横も吹きだまりのようになっている。



次郎笈が真っ白だ。



見慣れた風景だが、思わず美しい三嶺の姿に見惚れてしまう。



西島駅 10時15分着。

しばらく三嶺を見ながらお話をする。

ご夫婦は松山からで、単独の男性は観音寺からだそうだ。



大剱神社や次郎笈トラバースへは誰も歩いた跡が残っていない。

刀掛けの松コースへ向かうが、リフト横は吹きだまりとなっていてこちらにも誰の踏み跡も残っていない。

先行者が何人かいるはずだが?



壊れた小屋の方から沢山の足跡が登ってきている。

やはり先行者は危険なトラバースを避けて直登コースを登ってきたようだ。



強風が吹いたのか、吹きだまりが盛り上がるようになっていて足跡は夏道に関係なく直登している。



振り返ると丸笹山と赤帽子山

左には高城山

剣山周辺は晴れているが、遠くは黒い雲が広がっている。



直登路は何時もより少しキツイが、一歩一歩強く踏みしめるように登っていく。

前爪を蹴り込む歩き方より、斜面に合わせて踵が浮かないように足裏全体で踏んで歩く方が滑らない。

慣れれば確実に登っていくことが出来る。



時々、ドーンと音がする。

438号線の崩落地点の工事が進んでいるようだ。

降雪時の工事は大変なことだろう。

春までに通過できるようになれば嬉しいのだけれど。



今日は快晴で気温が高いのか霧氷は少ない。

何時ものカラマツの額縁越しの三嶺



刀掛けの松手前は雪の壁で左へと巻く。

枝折神社の社は屋根が出ているだけ。

この神社は私たちの山歩きの守り神様。

今日も安全に歩けますように。



先週末には大勢が歩いたと思われるが、足跡はすべて消えていて新雪が美しい。

丸石が真っ白なベットのようで寝転がりたいように思える。



登るにつれて霧氷が美しくなる。



ピーカンの青空と真っ白な霧氷。

先行者といつの間にか違うルートとなり、私たちは誰の足跡も残っていない雪原を登っていく。



塔の丸の向こうに矢筈山が美しい。



頂上へ400mの標識の辺りは大きく雪が盛り上がっている。

登り切って眺望を楽しむ。



あの塔の丸のどこかにカモシカさんのグループが歩いていることだろう。



樹氷のトンネルをくぐり階段を上って行く。



4日にはモンスターになっていたシコクシラベに雪は少ない。



皆さん、雲海荘に直接向かっているようで鳥居へのトラバース道には誰も歩いていない。



急な斜面を慎重にアイゼンで足下を確保しながら登っていく。

鳥居は半分以上埋まっていた。



鳥居から神社までの間が一番緊張する。

ヒュッテに11時21分着。

今日はまだヒュッテには誰も来ていないようだ。



ヒュッテの山側は雪で埋まって屋根との境目が見えなくなっている。



測候所跡のフェンスは雪に埋まっていて大きなエビの尻尾が崩れて落ちている。



木道は完全に埋まってさらに雪が盛り上がっている。

ここまで雪が多いのは初めてだ。



特等席から剣山系の山々を眺める。

この景色に魅せられて私たちはこの山にやってくる。



三嶺の左には天狗塚や牛の背がクッキリと見えているが、石鎚山などの愛媛の山は霞んでいて見えない。



雪が多くて何時もの山頂とは雰囲気が違う。

このように雪が多い山頂を見る機会はなかなか無い。



山頂標識は堅い雪に埋もれている。

木道は完全に埋もれて何処にあるかも解らなくなっている。

4日の日にも埋もれていたが、それからずっと融けていないのだろうか。



頂上は風も無く、この時期には珍しく暖かい。

次郎笈の展望岩の所まで下りていく。

松山のご夫婦がいて眺望を楽しんでいた。

双眼鏡で三嶺の避難小屋が見えると言って喜んでおられた。



次郎笈の右肩には小さな雪崩の跡がある。

次郎笈頂上には4人ほどの影が見える。

また、二人ほど登っているのも見える。

香川のランクルなどの人達が登っているようだ。

私たちも去年までなら躊躇無く登っていたのだが、今年は時間も遅いし自重することにする。

家内は登りたいのかいつまでも眺めていた。



ずっと眺めていたいがきりが無い。

記念撮影して下山開始。

頂上付近にも吹きだまりが所々に出来ている。

よほど強風が吹き荒れたのだろう。



避難小屋兼エコトイレが出来上がれば、寒いときにも食事が出来て便利になるだろう。



東のテラスから、正面左に高城山を見ながら一の森方向に向かって下っていく。



経塚森手前のピークに登る。

夏には笹原で登ることが出来ないところだ。



ピークまでは古い足跡が残っていたが、ここから先は野生動物の足跡だけ。

去年の正月にはここから尾根伝いに一の森まで行った。

スノーシューの足跡はあったが、凄い深雪で何ども転倒して大変だった。

ここからの尾根道は日当たりが良いので雪が緩むのが早いのだろう。

今年はさらに雪が深そうだ。

先に進むのはあきらめて次郎笈を眺めながら昼食にする。

一面に広がる雪原のなんと美しいことか。



ポカポカ陽気で居眠りしたくなるが帰ることにする。

テラスまでの一登りが待っている。

美しい風紋を楽しみながら登っていく。



自然の造形は誰の絵画よりも美しい。



テラスまで帰るとソリを持った山川の方達がくつろいでいた。

ヒュッテの屋根は雪原と同化している。



ヒュッテの北側の窓も埋まっている。



トイレをお借りして下山開始。



名残惜しいが、また来ようと景色を楽しみながら下山する。。



皆さんソリや尻セードなどで楽しみな゛ら下ったようだ。

壺足が増えていてちょっと歩きにくい。



西島駅にはもう誰もいなかった。

危険なトラバースを嫌がったのか、大勢がリフトの右から直登路の方に下りていた。



もう一度大好きなアカカンバを楽しんで下りていく。



危険なトラバースは何人かが歩いて踏まれていたが、左に踏み崩した跡が所々にあり注意をしながら通過する。



暖かいと思ったら1度になっていた。

今日はポカポカ陽気の中、のんびりと雪山を楽しむことが出来た。

楽しくて満ち足りた一日を過ごすことが出来た。


里山倶楽部四国編 

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