春の里山 剣山 次郎笈 丸石      2015/05/17
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 風薫る稜線歩きを堪能 -

今日は快晴の予報。

例年ならシロヤシオを求めて雲早山~高丸山か南高城山に出かける季節だ。

しかし、今年はシロヤシオも裏年のようだ。

どこに行こうかと迷うが、この季節(5月下旬)に剣山に登っていないことに気づく

例年、剣山にはシコクバイカオウレンが終わってから6月になって夏の花が咲き始めるまでの間は登っていない。

シロヤシオ等の追っかけに忙しかったからだろう。

今年は花の季節も早いし、どんな花が咲いているかも分からないが出かけることにする。



国道438号線の通行止めが解除されているというので久しぶりに神山から木屋平経由で見ノ越に向かう。

崩壊地点の手前で道路の舗装工事をやっていて時間規制があるが今日は日曜日なので工事はナシ。

崩壊地点を過ぎると道の両側に白い花が満開だ。

桜のようだがミネザクラは花が下向きに咲く。

色も少しピンクのはずだ。

真っ白で上を向いて咲いているこの花はなんだろうか。

花はカマツカに似ているが葉は桜に似ている。

ひろし@小南部さんに、ミヤマザクラだと教えていただきました。

こんなに見事に咲くのを今まで気が付きませんでした。

やはりこの時期に剣山に来なかったせいでしょうか。



アズキナシではないかとの問い合わせがありました。

花はよく似ていますが、葉と幹が異なるようです。

互生する葉は脈が浅く凹んで光沢がない。葉は主脈の左右で多少折れて平開しない。

葉の鋸歯は2重鋸歯となっており、その先端は腺で終わっている。

樹皮もミヤマザクラはサクラの仲間独特の茶褐色で,横長の皮目が目立つが,アズキナシは灰褐色でこれが目立たない。

やはりミヤマザクラで間違いがないようです。



リフト駅前の駐車場には県外ナンバーの車がビッシリと停まっている。



売店にはオダマキが綺麗に咲いている。

関東ではオダマキの花をよく見たが徳島ではあまり見かけない。

出発前に剣山神社にお参り



今日は何か行事があるのだろうか神社の拝殿の扉が開いている。

神社の庭からは三嶺がくっきりと見える。

今日はいい天気になりそうだ。



7時59分 登山口出発。

葉の小さなタチツボスミレが今頃群生している。

咲き残りではなくて今が花の盛り。



ニリンソウが沢山咲いている。

見ノ越からの登山道でニリンソウを見るのは初めて。



トチノキやヒメシャラの若葉が綺麗だ。



雪が降ると危険な場所は修理されていた。

雪のないトンネルは久しぶり。



静かな登山道を登って行くが、先日の中津峰での心臓バクバクが気になる。

また今日もハーハーゼイゼイと成るのだろうか。

中津峰でヒイコラ言った翌日の昨日はゴルフだった。

下手くそゴルフで疲れてしまった。

ただ、昨夜は10時前に寝たので睡眠時間は7時間と十分だ。

どうなることやら。



フモトスミレやワチガイソウなどの小さな花が一面に咲いている。



シロバナネコノメソウは花期の終わりだが沢山咲いている。

西島神社で男性が一人追い抜いて行った。



遊歩道分岐の付近にはオオカメノキが白い花をいっぱい咲かせていた。



見上げると雲海荘がよく見える。

追い付いてきた男性からお声がけをいただく。

1月24日にもこの剣山でお会いした方だ。

今日は奥様は仕事なのでお一人で来られたらしい。



8時42分西島駅着。

三嶺が綺麗だ。



今年もコマユミが沢山の蕾をつけている。

この蕾が花となり受粉して赤い実と成るはずだが、秋には少しの実しかならないのは何故だろう。



男性に先に行って頂いて、私達は息を整えながら登っていく。

男性はあっという間に見えなくなってしまった。

健脚だなあ。

私はというと意外と息が上がらない。

今日は大丈夫かな。



左には丸笹山と赤帽子山

登山路脇のオオカメノキも花が咲き始めている。



今年は付いた霧氷が小さかったので枯れてしまったのかと心配していたカラマツに若葉が出はじめている。

8時59分 刀掛けの松着。



今年はこの枯れた刀掛けの松がスッボリ埋まってしまうほど雪が積もった。



行場への看板も枝折り神社の祠もスッポリ埋まっていたので積雪は2m以上だったのだろう。



ジロボウエンゴサクかと思ったが花柄の基部に欠刻のある小さな苞葉がある。

ヤマエンゴサクのようだ。



アカカンバは芽吹き始めたばかり。



この標識も大部分が雪に埋まっていた。

雪の時は通れないトラバースを行く。

この広いトラバースが雪に埋もれて危険な斜面になるとは想像もつかない。



行場への道は通行止め。

見上げると剣山頂上ヒュッテは工事中。



雪の時は右の小屋がすっぼり埋まって見えなくなっている。



剱山本宮神社に少しばかりのお賽銭をしてお参り。

宮司さんがおいでたので挨拶をする。



頂上ヒュッテは大リフォーム中。




新居さんと三代目がおいでたが、忙しそうだったので挨拶はできなかった。



しばらくは雲海荘で営業されているらしい。



9時26分 剣山山頂着。

今日は、登っていることをほとんど意識しない間に頂上に着いた。

時間も1時間半足らずで私達の標準タイム。



とりあえず記念撮影。

山頂は駐車場に沢山の車が停まっていた割には登山者は3人しかいない。

皆さん縦走されたのかな。



三嶺を眺めてから次郎笈を見に下っていく。



最近の体調では次郎笈は無理だと思っていた。

しかし、今日は足が軽い。

これなら次郎笈に行くことができるかな。

家内にそのことを言うと、喜んで次郎笈に向かい始めた。



次郎笈に行くのは久しぶりだなあ。



水場分岐(ジロウギュウ峠)に向かうと大勢が次郎笈から降りてきた。

水場分岐で水を飲んで一呼吸。

女性が一人追い抜いて行った。



急坂でも不思議なことに足が軽い。

家内に遅れることもなくついて登っていく。



途中で珍しく家内が足を止めて水を要求。

暑さが応えるらしい。

休憩して剣山を振り返る。



後は一生懸命登って前ピークに到着し三嶺への縦走路を眺める。

今日は日が長いし天気が良いので大勢の人が縦走していることだろう。



10時20分 次郎笈到着。

先ほど追い抜いて行った女性からお声がけいただく。

なんと宮城県からやってこられたらしい。

次郎笈から剣山を眺めて笹が緑で美しいと喜んでおられた。

しばらく東北の山の話などをしているとどんどん登山者が登ってきた。

まだ時間も早いので家内が丸石に行こうと言う。

丸石は帰りの登り返しがキツイのでちょっとタジログが家内はさっさと下山を始めた。



前ピークから丸石に向けて急坂を下っていく。



三嶺への縦走路を見下ろしながら下っていくのは気持ちが良い。



トラバース分岐を過ぎてどんどん下っていく。

このへんの樹木は枯れて完全に白骨樹となっている。



どんどん降りて丸石分岐に着く。



丸石分岐からは単調な登り。

次郎笈から見ると丸石分岐から丸石へはほとんど平坦な道に見えるが実際には結構急道だ。

11時54分 丸石山頂着。



山頂から見る次郎笈は男性的に見える。

左後ろの剣山が小さく見える。

縦走路の先には石立山。



塔丸の向こうには黒笠山のトンガリ

その左には烏帽子



三嶺はずいぶんと遠くに見える。

暑いので引き返して木陰で食事をすることにする。



これから三嶺まで縦走するという4人連れと出会う。

今晩は白髪小屋泊まりだそうだ。

行ってらっしゃい。



此処の登山道にも咲いたばかりのタチツボスミレが多い。

ミツバツツジはもう散って若葉が出ている。



木陰で食事と思っていたがこの辺の樹木は枯れて木陰がない。

どんどん登って行って、いつもの紅葉の展望ポイントまで帰ってくる。

涼しい風が吹くので座り込んで昼食。



オオカメノキの花が目立つ。

正面には石立山



昼食後少し登ってトラバース道を行く



水場には補給するには十分な水が湧いていた。

冷たい水で顔を洗い喉を潤す。

ピンクの筋の入ったコミヤマカタバミが群生している。



剣山を見ながら水場分岐まで帰ってきた。



次郎笈からトレランの男女が走り降りてきた。

すごい勢いで走り去った。

その先で、今年の冬に二の森のあたりでお会いしたご夫婦からお声がけいただく。

今日は奥槍戸から次郎笈へと登って剣山まで行くつもりだそうだ。

しかし、小1のお子さんが剣山への上り道を見ていくのは嫌だ駄々をこねているらしい。

今日は暑いし、小1の子供に次郎笈から剣山への道はキツイだろうなあと思う。



剣山からはビニール袋を持った人達が降りてくる。

今日は何かイベントが有ったのかな?

その内に先ほどのお子さん連れのご夫婦がやってきた。

お子さんが剣山へ登ると言い出したそうだ。

すごいなあ。

剣山への登りは大変だし帰りも大変だけれど、がんばってね。

この経験はきっと今後の人生に大きな自信となるだろう。



二度見の展望所で男性からコミヤマカタバミの群生地があるとお聞きし見に行く。

気温が上がって沢山のコミヤマカタバミが咲いていた。



アカカンバの向こうに次郎笈

トラバース道を進む。



このトラバースにもタチツボスミレが多い。



フモトスミレも咲き乱れている。

ピンクの筋の入っていないコミヤマカタバミも



ミミガタテンナンショウかな

ヤマエンゴサクも沢山咲いている。



イワボタンも黄色い絨毯のように咲いている。

石灰岩の崩落地帯にはシコクハタザオが群生。



ミヤマハタザオも沢山咲いている。

オランダミミナグサがこんなところにも群生している。



この石灰岩の崩落地は数年前に崩落したばかりだが、石灰岩大好きな小さな花達が群生しているのには驚く。



背の低いタンポポ?やシロバナネコノメもすごい数だ。



バイケイソウがびっしりと生えているが花が咲くとすごいだろうあ

セントウソウも苔の上に沢山咲いている。



西島駅に帰ってきた。

大勢いるがほとんどの登山者はリフトで降りていった。

雲が多くなってきたが三嶺はまだ綺麗だ。



マイヅルソウの蕾が沢山出始めていた。

咲くのは今月末ぐらいかな。

シコクテンナンショウかなあ?



ブナの大木の若葉は美しい。

つい見とれてしまう。

長く見上げていると首が痛くなる。



剣神社に到着すると気温は丁度20度

15時27分着



駐車所に帰るとクリーンアップ作戦のトラックが駐車中。

朝の出発時間が早すぎて参加できなかった残念。

帰りに木屋平の大桜温泉でまっとり。

国道438の通行止めで随分と入浴客が少なくなっていたそうだ。

今日は剣山登山の入浴者が多そうだった。

剣山に登った時には是非また寄ってださいとお願いされる。

大好きな温泉なのでもちろんまた入浴に立ち寄ります来ますからね。

今日の山歩きは、先日の中津峰山でのちょっとした登りが苦しくて心配だった。

しかし、今日はいつも通りの調子で息も切れなかった。

やはり不整脈などが出ている時には息も切れるのかもしれない。

不整脈はストレスや深酒そして寝不足などで起こるらしい。

山歩きの前日にはお酒を控えて早く寝ることが大事かもしれない。






総歩行距離 12.3㎞

累計標高差 ±1,318m


里山倶楽部四国編 

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