冬の里山 剣山   2015.12.05
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- 最高の霧氷を楽しむ剣山、次郎笈 -

今日は、良い天気の予報。

しかし、気温は昨日よりも高い。

剣山なら朝は氷点下のはずだから霧氷が期待できるかも。



見ノ越に着くと、土曜日というのに一台も停まっていない。

剱神社から見た三嶺の頂上部分は雲の中。



気温は-4度。

8時17分出発



お不動さんや先達像のある所はガチンガチンに凍っている。

念のために簡易アイゼンをつける。



意外と雪が少ない。

これでは霧氷が期待できないかも。

おまけにのどが痛くなり咳も出てきた。

家内の風邪が移ったようだ。

家内の風邪薬をもらって飲む。



霜柱が沢山できている。



標高が上がっても雪は少ない。

当然木々には雪も霧氷も付いていない。



所が遊歩道分岐までくると山頂直下は真っ白



次郎笈にも雪雲らしい雲が巻いている。

三嶺頂上は相変わらず雲の中。



9時10分 西島駅着。

やはり誰もいない。



三嶺や塔の丸の稜線も雪が積もっている。

まだ少し雲があるが、だんだんと天気がよくなってきているようだ。



丸石山山頂も真っ白だが誰の姿も見えない。



テンニンソウの向こうに高城山

いつもは霧氷が綺麗なカラマツには霧氷が付いていない。



剣山頂上付近から朝日が昇ってきた

少しばかり霧氷が付いている木が現れだした。



ミヤマクマザサも少し白くなっている。



刀掛けの松に来ると若いご夫婦?が先着されている。

車がなかったが手前の駐車場に停めたのかな?



お二人は小さな狛犬を撮影中。

行場方向はまだ通行止めになっている。



もう少しするとこの枝折神社が雪にすっぽりと埋もれてしまう。



枝折神社と猿田彦の石碑に粉雪が付いていて彫られた文字がよく見える。

枝折神社の御祭神 猿田彦神は道案内の神様。

いつもお参りしているおかげで今年も道迷いすることがなかった。

来年もよろしくお願いします。



刀掛けの松を過ぎると一気に霧氷が見えてくる。

空も晴れてきて霧氷が輝いている。



霧氷のボリューム感は少ないが、細かな霧氷はとても綺麗だ。



霧氷のオンパレードに見とれてなかなか足が進まない。



標識手前は霧氷の海となっている。



丸笹山頂上もまだ真っ白。



頂上直下の冬場には通れないトラバースの岩場にはびっしりと霧氷が付いている。



気温は低くなくて暖かいのに霧氷が消えない。

吹く風が冷たいのだろう。



シコクシラベの霧氷の向こうに高城山



例年モンスターになる登山道脇のシコクシラベは鹿害で枯れてしまい霧氷がずいぶんと貧相になった。

すぐ奥のシコクシラベも枯れ始めているが、まだ綺麗だ。



霧氷に見とれていると、先ほどのご夫婦が歓声を上げながら登ってきた。

姫路から来られたそうで、こんな景色は初めて見ると喜んでいた。



あと半月もすれば、この鳥居が雪に半分以上埋もれるのだろう。



頂上ヒュッテに到着

9時54分



神社前のテラスから木屋平と高城山の眺め。



ヒュッテの温度計は-5度くらい。

エコトイレはやはり閉まっていた。

当初の話では、冬期は水洗トイレは使用できないが、

携帯トイレの使用スペースがあり避難小屋としても使用できると聞いていたのだが。

構造的に、冬期に利用できない理由があるのだろう。

このトイレができたためか、剣山ヒュッテの避難小屋は今年から使用できなくなっている。

急に吹雪いたときなど、避難する所が無くては困ることもあるだろう。



平家の馬場に上がると風が強い。



正面に三嶺が美しい姿を見せている。



塔の丸の稜線の雪は溶けてしまったようだ。



頂上では姫路のご夫婦が記念撮影している。

自撮りをされていたが、撮影を依頼されたので次郎笈と三嶺をバックに撮影。

綺麗な三角錐の山が三嶺だと教えてあげると200名山の三嶺ですか?と喜んでいた。

洋樹さんのブログを見て三嶺を知っていたようだ。

洋樹さんは11月25日に三嶺に登って28日には東赤石と笹ヶ峰に登っている。

200名山完登ももうすぐのようだ。



三嶺も美しいが、次郎笈も美しい。

三嶺は四方八方から尾根が迫り上がり綺麗な三角錐となっている。

次郎笈は男らしい山塊に向けて剣山から続く尾根道がすばらしい。



いつの間にかのどの痛みも消えている。

次郎笈に向けて出発。



剣山西面の霧氷もすばらしい。



鞍部まで降りて次郎笈に登り返すと大きなザックを背負った男性が追い抜いていった。

今日は白髪小屋泊まりだろうか。



水場分岐からの第一急登を登り切り、剣山を振り返る。



嬉しいことに霧氷がびっしりと付いている。



霧氷の向こうに三嶺



第二急登の上には霧氷のトンネル





剣山を振り返ると赤いジャケットの男性が登ってきている。

すぐに追い抜かれるかと思ったが、すばらしい景色に見とれて写真撮影しているようだ。



最後の岩場急登を登る。

何処までも青い空が私たちを待っていてくれるようだ。



岩場を登り切って剣山を振り返る。

霧氷越しに見る剣山はまた普段と違う美しさがある。

左上には次郎笈の頂上。



霧氷越しに見る三嶺と塔の丸。

塔の丸の雪はすっかり溶けてしまった。



霧氷を楽しみながら少ない雪を踏みしめて登ると前ピークに着く。

いつ見てもすばらしい三嶺へと続く縦走路



頂上に向かうともう先ほどの男性が降りてきた。

今日は三嶺泊まりだそうだ。

赤いジャケットの男性も登ってきて熱心に景色を撮影している。



山頂直下も霧氷で覆われている。

11時22分 山頂着。





誰もいない山頂で三嶺と剣山の眺めを堪能。



石立山は雪も霧氷もないようだ。

正面に一の森



一の森の奥には高城山と高丸山の天辺が顔を出している。

岩場で風をよけて昼食。

風が当たらないとポカポカ陽気。

先ほどの赤ジャケットの男性もやってきた。



のんびりしているともう一人男性が登ってきたので私たちは下山開始。

頂上下で髭の男性が登ってきた。

剣山頂上ヒュッテで何時も黙々と仕事をされているMさんだ。

ヒュッテが休業の冬の間が私の登山シーズンだとおっしゃっていた。



丸石分岐に向けて下るとコメツツジの霧氷がすごい。

いつの間にか丸笹山の雪もすっかり消えている。



この斜面にこんなにコメツツジの霧氷が付くとは知らなかった。

振り返るとMさんが降りていくのが見える。



斜面一面にコメツツジの霧氷

赤いジャケットの男性がすごい勢いで駆け下りていった。

ただでさえよく滑る斜面で雪が薄く積もっているのに、走るように降りていくことが出来るのが羨ましい。

私たちは滑らないように慎重に降りていく。



途中にソロモンの秘宝に絡んだ鏡石がある。



石灰岩の大岩の西側下は数人が雨宿りも出来る様にスッパリと切れている。

この平らな面が古代に人工的に磨かれて、光を反射した通信に利用されていたという説がある。

確かにツルツルの面があるが、これは石灰岩層の断層時の摩擦によって形成された自然の鏡肌だと思う。



丸石分岐からトラバースを引き返す。



水場は凍っておらず水が流れ出ている。



西島駅の分岐まで引き返してトラバースを帰る。

姫路のご夫婦が降りてきてトラバースを帰って行った。

なんと今まで頂上で景色を堪能されていたようだ。

よほど始めてみる雪景色が気に入ったようだ。

二度見展望所手前の崩落地は雪が沢山残っていてちょっとツルツル。



二度見展望所から剣山頂上を見上げるとまだ霧氷で真っ白。

気温はそう低くないのにいつまでも霧氷が残っているのに驚く。



二度見展望所から御塔石と次郎笈



トラバース道は雪が多く滑りそうで慎重に歩く。



西島駅に帰ってくるとMさんが休憩中。

今日はテント泊して明日もどこかの山に登る予定だそうだ。

休憩後、すっかり雪の溶けた道を下る。



振り返るとまだ雲海荘下は真っ白な霧氷に覆われている。

登山道脇には大きな霜柱が沢山出来ている。



今年は豊作だったマユミの実はみんな弾けて殻だけが残っているのも冬が来たことを感じさせてくれる。

登山口の凍結路はまだツルツルで恐る恐る降りる。



気温は2度になっていた。

14時25分着。

見ノ越の駐車場は少し車は増えているが、それでも少ない。

まだ車道が凍っていないこの時期が普通タイヤで霧氷を見ることが出来るチャンスなのになあ。

木屋平経由で帰る。

崩壊地の工事現場は工事中だが、大型車がいなければ横を通過することが出来る。

他の舗装工事場所は工事が終わっていた。

帰りにまたのどが痛くなる。

今日は温泉に入らずに帰ろう。

川井峠のシャングリラはLEDイルミネーションが沢山点いていてクリスマスディナー?の案内が張ってあった。

営業をしているのかな?

今日は期待以上にすばらしい霧氷を青空の下で見ることが出来た。

やはり青の下で見る霧氷は特にすばらしい。

これから本格的な冬になる前の暖かい冬山を十分に楽しめて幸せ。


帰ってからホームページにレポートをアップしていて気が付いた。

ホームページを開設してレポートをアップし始めてから99回目の剣山レポートだった。

よく飽きないで続けきたものだ。

後、何回剣山に登ることが出来るかわからないが、剣山のレポートをし続けていきたいと思う。




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