冬の里山 剣山 次郎笈   2015.12.20
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- 100回目の剣山登山 嬉しい出会いもありました - 

昨日は、高専OB会の忘年ゴルフと忘年会があった。

1期生から18期生までの40数名が参加して賑やかな忘年会だった。

卒業生の中には、起業して成功を収めている人も何人かいた。

いずれにしても現役で働いている人たちは元気がよい。

後輩たちの活躍を祝う気持ちと現役を離れた寂しさが入れ混じる会であった。



夕べは遅くまで飲んだので風邪がぶり返したのか少し喉が痛い。

しかし明日は天気が崩れるし来週はまた暖かい日に戻る予報。

雪を楽しむのには今日しかないと言うことで剣山に行くことにする。

駐車場に着くと神山のコンビニで見かけた神戸ナンバーのプリウスがやってきた。

運転してきた男性からホームページ見てますよとお声がけいただく。

現在のお住まいは神戸だけれど実家は徳島市内だとのこと。

80歳を超えるお母さんもつい最近まで四季美谷のツアーなどで山登りをされていたとか。

お先に出発すると、カモシカさん達が手を振っていた。

今日は剣山、次郎笈のツアーだそうだ。



剱神社にお詣りしていると、カモシカさん達が先に出発して行った。

境内には数センチの雪が積もっている。



剱神社の温度計は-5度。

夕べは雪が降らなかったらしい。

先日降った雪が凍っていて歩きやすい。



危険なトラバースもまだ雪が少なく問題ない。

トンネルは今年も埋まるのだろうか。



よく踏まれて締まった雪はとても歩きやすい。

暖かくて汗が噴き出る。

ダウンは必要がないようだ。

フリース一枚になる。



西島神社ではもう下山してくる男性が二人いた。

大きなカメラを提げているが、今朝は天気が良かったので素晴らしい日の出が撮影できたことだろう。



遊歩道分岐で皆さんに追いつく。

頂上を見上げると、少し雪は積もっているが霧氷はないようだ。

残念。

次郎笈は北西面だけが白く積雪している。

今日はちょっと期待はずれかな?



西島駅下のキャンプ場から見た丸石から三嶺に続く山並み。

今日は驚くほど山がくっきりと見える。

三嶺の右には、石鎚山から笹ヶ峰、東赤石そして二ッ岳まで青空に浮き上がっている。



塔の丸の奥には矢筈山系の山々が堂々とそびえている。



西島駅に到着。

西島駅周辺はまだ剣山の陰になっていて日が当たっていない。

プリウスの男性が登ってきて「剣山登山100回目でおめでとうございます」と祝ってくれた。

そう言えば、今回はホームページにレポートを記載し始めてから剣山登山100回目となる。

カモシカさん達からもお祝いの言葉を戴く。

皆さん、ありがとうございます。

2007年に徳島に帰ってきてからは約8年。

一年に12~13回登っている計算になる。

春夏秋冬、素晴らしい景色を沢山見ることが出来た。

100回登って一回も失望したことはなかったし飽きることもなかった。

これから後何回登ることが出来るのかわからないが、元気で出来るだけ長く続けたいと思う。



ずいぶんと長く休んでから出発。

カモシカさんから「大山が見えますよ」と教えていただく。

なんと丸笹山の左肩に白く輝く大山が見える。

今日のカメラは冬用の5倍ズームなのではっきりと写せないのが残念だが、肉眼ではくっきりと見える。

今までは、大山かと思っても雲の見間違いだったりして確信を持って大山を見たと言えることはなかった。

今日は間違いなく大きな台形のような大山が輝いて見えている。

100回目にして初めての山の神様のプレゼントだ。



日が昇ってきて気温がぐんぐんと上がる。

風邪のせいで微熱がある所為か体が熱っぽくて汗が流れ落ちる。



刀掛けの松で休憩。

相変わらず三嶺が輝いて見えている。

こんなにクッキリと三嶺が見えるのも久しぶりだ。



刀掛けの松から少し登って高城山を見る。

高城山の西尾根が雪で白い。

高城山の後ろの雲海の上に連なるのは奈良の弥山(みせん)[1895m]・八経ヶ岳( はっきょうがたけ)[1915m]

そして釈迦ヶ岳へと続く山並み。



高城山の左には眉山と徳島市内や淡路島もクッキリと見える。



素晴らしい眺望を楽しみながらゆっくりと登って剣山頂上ヒュッテ着。



まだ大山がクッキリと見えている。

何時もの50倍ズームのカメラだとバッチリと写せたのにと思うと少し残念。



気温は-2度位



12月としては珍しく無風の剣山頂上に向かう。

頂上付近は雪が飛ばされて非常に少ない。

山頂でカモシカさんから自家製の干し柿を戴く。

とても甘くて美味しい。

ありがとうございます。

カモシカさんは50年間に200回位剣山に登られているそうだ。

すごいなあ。



山頂で記念撮影。

三嶺の頂上付近に雲が巻き始めた。



今日の矢筈山系は特に綺麗だ。



海部の海が輝いている。

水平線がクッキリと見える。



カモシカさん達が次郎笈へと向かった。

家内はプリウスの男性と話をしている。

彼は私の出身校富田中学校の後輩とのこと。

しばらくユックリとされるそうなので失礼して私たちも次郎笈へと向かう。



雪が溶けて石がゴロゴロしている斜面を下る。

鞍部でカモシカさん達が昼食中。

少し昼食には早い時間なので私たちは先に進む。



先日登ったときは霧氷が素晴らしかったのだが今日は全く付いていない。



霧氷ポイントから三嶺と塔の丸



雪が適度にありとても登りやすい。

岩場から剣山を振り返る。



よいこらショッと手前ピークに登り着く。

丸石分岐からわんこ連れの男性三人が登ってきた。

三嶺への縦走路を眺める。

三嶺から白髪山方向に厚い雲が沸き始めている。



次郎笈山頂への道の雪はほとんど融けている。



11時29分 次郎笈着。

わんこはとても元気だね。



先の岩場まで降りて昼食。

高知方面は厚い雲が一面にわいてきている。

天気が下り坂になるのだろうか。

気温は8度ととても高い。



正面に剣山から一の森への稜線を眺めながら昼食。

しばらくして大きなザックを背負ったご夫婦がやはり昼食にやってきた。

川之江からやってこられたそうだ。



一の森の右には高城山と南高城山

そしてその奥には雲早山から高丸山へと続く稜線。

雲早山は高城山の後ろで見えない。

その奥には奈良の山々が見えている。



山頂に戻るとカモシカさん達が到着されていた。

パーティの女性から「ホームページ見ていますよ。何時も参考にさせてもらってます」と言っていただいた。

ありがたいなあ。

とても励みになります。



次郎笈西斜面はとても雪が深い。

登りはラッセルで大変だったと思う。

鏡石まできてよく見ると、確かに石の表面がツルツルで磨かれた大理石のように光を反射している。

岩が割れたときにこのように表面が磨かれるとは不思議なことだ。



丸石分岐からトラバース道を引き返す。



水場の水は凍らずに流れ出している。

西島へのトラバース道をカモシカさん達が元気に引き返しているのが見える。

水場分岐で丁度川之江のご夫婦が降りてきた。



西島分岐まで引き返して次郎笈を見ると虹のような雲がわいている。

写真にはクッキリとは写らないが、川之江のご夫婦が貸してくれた偏光グラスを通してみると虹色に見える。



三嶺方向にも変わった雲が湧いてきている。




雪が多いと危険なトラバース道は意外と雪が少なくて歩きやすい。



二度見展望所から次郎笈、三嶺を眺める。

変わった雲が湧いてきて天候の変化があるのかもしれない。



川之江のご夫婦がやってきてお話しすると昨日は伊予富士に登られていてストーンリバーさんともお会いしたとの事。

お互いに記念撮影して先を急ぐ。



今日も御塔石が青い空にそびえている。



真冬には歩けないトラバースは快適な道。

西島駅まで帰ってくる。



西島駅のベンチに座って、美しい三嶺の姿を心ゆくまで楽しむ。

このように美しい三嶺は滅多に見る事は出来ない。

雲が次々と姿を変えて流れていく。

この時と同じ風景は二度と見る事が出来ない。

この景色に今日出会えた事の幸せをかみしめる。



後はノンビリと見ノ越まで帰る。

また明日から暖かい日が続くのかなあ。

帰りは中尾山経由で帰るが、途中二頭の鹿と一頭のカモシカに出会った。

カモシカに出会ったのは久しぶり。

みんな元気に生き延びてほしい。






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