冬の里山 剣山 次郎笈     2016.01.01
ホームページ

-今年の初登りは剣山、次郎笈 - 



今年も正月には息子が帰省しない。

盆や正月の混雑期に帰省しなくなって随分となる。

夫婦二人だけだと正月と言っても特に変わった事はない。

例年、すき焼きを食べてテレビを見ながらお酒を飲んでいると年が明けた。

アルコールが入っているので朝早くは何処へも行く事が出来なかった。

それで毎年昼前から焼山寺に初詣して焼山寺山に初登りするのが恒例だった。

所がテレビを見ながらパソコンのブログを見ていると、夕方から雪が降り始めたと寒月茶屋のミツルさんが書いている。

急に元旦の剣山に登って雪景色を楽しみたくなった。

お酒を9時過ぎに止めて10時前には就寝。

今朝は5時に起きて見ノ越に向かう。

見ノ越への438号は期待した程雪が積もっていない。

しかし、剣山は真っ白になっている。

雪はなくても霧氷を楽しむ事は出来そうだ。

楽しみ。



見ノ越の駐車場は沢山の車が停まっている。

年越しの人達と早朝登山の人達が大勢いるようだ。

カモシカさんの車の横に停車。

夕べは、カモシカさん達や四季美谷の皆さんそして平井さんも年越しヒュッテに泊まっているそうだ。



剱神社に初詣。

お米やお酒が奉納されている。

今年も怪我無く山歩きを楽しむ事が出来ますように。



三嶺が初日に輝いている。

すがすがしい新年の朝だ。



8時9分出発。

やはり雪は少ない。

登山口からすぐ上の凍っている所で、ブナの大木を見上げながら下りてきた男性が大転倒。

この辺りは水気が多く、何時も凍り付いているので下山時は注意が必要だ。



標高1,600mまで来ても雪は少ない。

しかし、木々は雪で白くなっている。



やがて霧氷が沢山見られるようになるが、まだ剣山の影で薄暗く綺麗ではない。

次々と登山者が下りてくる。

今朝の初日の出は綺麗だったとの事。



遊歩道分岐まで来ると山頂直下は霧氷で真っ白。

日が差してくるのが待ち遠しい。



三嶺には日が差して輝いて見える。



次郎笈や矢筈山も薄化粧している。



西島駅に到着。

8時56分。

次々と登山者が下りてくる。

今朝の剣山頂上は大賑わいだったようだ。



西島駅上から、次郎笈、三嶺、塔の丸



日が昇ってきて霧氷が輝きだした。



2016年の朝日が昇ってくる。

振り返ると丸笹山や赤帽子山もほんの少し冠雪している。



霧氷の向こうに高城山が見えるがまだ少し霞んでいる。



日が昇ってきたので少し暖かくなってきた。



先ほどまでの暗いイメージが一変して宝石のように輝く。

光の魔力だ。

人間に生まれて、このように美しい色を感じる事が出来て幸せ。

もし、赤外線だけしか感じられないとしたら、人生はかなり寂しいものになるかもしれない。



登山道の傾斜によって日が差している所と影の所がある。



霧氷のカラマツと三嶺だが今年は綺麗に額縁に納まらない。

刀掛けの松はまだ影で日が差していない。



今年も怪我無く、道迷いや遭難をしないように枝折神社と猿田彦神にお願いをする。



高城山や一の森もクッキリと見えるようになる。



剣山の霧氷はもう幾度となく見たが、やはり元旦に見る霧氷はことさら美しい。



それにしても三嶺は何と美しいのだろうか。



霧氷の上にお月様



トラバースへ来るともう霧氷の海



珊瑚みたいな霧氷はもう落ち始めていた。



山頂直下の霧氷はきめ細かくて真っ白。



霧氷に見とれていると団体が下りてきた。

ご夫婦の男性からお声がけ戴く。

なんと、藍染山でお会いした花折神社から登ってこられたYさんだった。

今日はあのときのもう一人の男性ご夫婦と一緒に小屋泊まりだったそうだ。

念願の年越し山小屋泊まりに感激されたようだ。

しばらく話し込んでお別れする。



振り返ると赤帽子山や高城山



日が高くなり、山々がクッキリと見えるようになった。



頂上ヒュッテ

9時44分着。

霧氷が大きく成長している。



剣山頂上ヒュッテにお寄りする。



暖かいあめ湯を戴く。

適度に甘くて寒い時には最高。



新居さんや三代目に挨拶。



毎年宿泊される常連さんと記念撮影している所

新居さん達とお別れして頂上に向かう。

今日は風が無くて寒くない。



次郎笈頂上には登山者の姿が見える。

カモシカさん達だろうか。



夕べ泊まった登山者は殆ど下りてしまい寂しい頂上。

今日登って来ている人はとても少ない。



そのまま次郎笈に向かう。

次郎笈も雪が少ない。

例年なら真っ白な次郎笈を見る事が出来るのに。



遊歩道分岐に次郎笈から下りてきた人達がいる。

K美ちゃんやT沢さん達四季美谷の皆さんだ。

平井さんはホラ貝の滝コースですでに帰られたそうだ。

K美ちゃん達はこの冬に八ヶ岳に行くそうだ。

激寒の赤岳は素晴らしいだろうなあ。

天気が変わりやすい所なので気をつけて行ってらっしゃい。



次郎笈に向かうとカモシカさん達がやってきた。

皆さん、昨日今日と素晴らしい景色に感動されたようだ。

メンバーの女性からお声がけいただく。

ブログでリンクしていただいている「鳥見季候」のTさんだ。

とても野鳥に詳しくてブログには素晴らしい野鳥の写真が一杯だ。

私もずっと前から野鳥の会に入っているけど野鳥の撮影は大の苦手。



皆さんにお別れして次郎笈に向かう。

急に気温が上がってきてジャケットを脱ぐ。



次郎笈の霧氷は意外と大きく成長している。



霧氷の素晴らしさに足取りが軽くなる。



剣山を振り返る。

こんなに雪が少ないのに立派な霧氷が出来ていてラッキー。



何処を写して良いかわからない程素晴らしい霧氷が続く。



やはり次郎笈の霧氷は天下一品だなあ。



素晴らしい霧氷の海を泳ぐように天辺へと登って行く。

この天へと貫くような登りが次郎笈の醍醐味。



岩場も適度に雪が積もっていて登りやすい。



岩場を登り切って剣山を振り返る。

急登の後のご褒美はこの最高の眺望。

普段でも景色に見とれるが、今日は霧氷のお年玉付き。

最高の眺望のお年玉だ。

今年も一杯楽しい事がありそうな予感がする。



手前のピークから三嶺への縦走路と塔の丸。

この時期にしては、驚く程雪が少ない。



美しい霧氷に魅せられて足取り軽く次郎笈山頂へ

11時32分着。

頂上は風はないものの少し寒い。



三嶺や天狗塚の雪はもうほとんど融けてしまったようだ。

牛の背だけが白く見えている。

正面に高城山を見ながら昼食。

今日はサラダ巻き。

食後のコーヒーを飲んでいると何か物足りない。

予備食のあんパンまで食べてしまう。



高城山の右のスロープの真ん中に小さなピークらしいものが見える。

もしかしたら雲早山の頂上だろうか。

実は、冬に雲早山から高城山を見ると左肩に白く二つのピークが重なってほんの少し顔を出している。

それが一の森と次郎笈だと思う。

雲早山から次郎笈が見えるのなら次郎笈からも雲早山が見えるはず。



カシミールで確認するとドンピシャ。

剣山からは雲早山は高城山の後ろに隠れて見えない。

今回は冬用の5倍ズームだが、次回は50倍ズームのカメラを持ってこよう。



食後下っていくが、少し下がると暖かくなる。



分岐まで戻り遊歩道を帰る。

遊歩道はやはり雪が多い。



二度見展望所で次郎笈をもう一度眺める。



水場を過ぎると凍っている所がある。

ちょっと慎重に渡る。



もう少し雪が積もるとこの遊歩道は通行が難しくなる。

今日は楽々通る事が出来る。



西島駅まで帰ってきた。

まだ三嶺が綺麗に見えている。



革登山靴を履いた鴨島のご夫婦としばらく山の話をしてから下山。

1月とは思えない程ポカポカ陽気になってきた。



剱神社に帰ってきても三嶺が綺麗に見えていた。

見ノ越の駐車場はガラガラ。

今日はお正月なので登る人は少ないようだ。

初めて元旦に剣山に登ったが、多くの出会いもあり素晴らしい霧氷を存分に楽しむ事が出来た。

今年も事故無くマイペースで山歩きを楽しみたいと思う。







ホームページにも是非お立ち寄りください