冬の里山 剣山    2016.02.19
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- 剣山、春の陽気の中の雪山歩き -

雲早山で風邪を引いてから体調がスッキリとしない。

昨日は医者に診てもらったが、3日経って熱が出なければインフルエンザでは無いでしょうとの事。

熱は出ないが体がだるい。

早く寝れば良いのにクズグスと遅くまで起きてしまった。

今日は、近くの里山でも歩いて過ごそうと思っていたら、

日々野やすらぎさんから16日の剣山は今年最高の積雪だったとのレポートを戴いた。

家内に言うと、それなら雨の降る前に是非行きたいと言いだした。

風邪だと言うと、そんな物山を歩いて汗をかけば吹っ飛んでしまうと言う。

確かに過去にはそんなことが何度もあった。

しかし、歳を取ると無理は駄目だと思うのだけれど..

医者にもらった抗生物質と市販の風邪薬を飲んで出発。



木屋平から見ノ越までは所々に雪が残って凍っている所もあるが走行には支障は無い。

しかし、落石が多く尖った石でパンクしそう。

ヒヤヒヤで見ノ越着。

先着車は、ハスラーとランドクルーザーの2台だけ。

丸笹山も春の気配。



剱神社から見た三嶺は真っ白。



気温は温度計で-3度。

最近では一番気温が高い。

9時23分 出発。

予想以上に雪が多い。

雪は良く締まっていてとても歩きやすい。



雪が積もっていると言っても10センチ位。

当然トンネルは埋まっていない。



塔の丸の稜線は白く輝いている。

そういえば今年はまだスノーシュー歩きを楽しんでいない。

今日なら塔の丸でスノーシュー歩きを楽しむことが出来たかもしれないなあ。



適度に雪があり歩きやすいはずなのに何故か息が上がる。

家内に付いていけない。

鼻水が出て鼻で息が出来ない。

口パクパクでハーハーゼイゼイ家内を呼び止めて1600m標識で休憩。

こんなに息が苦しいのは久しぶり。

去年も2月ぐらいにこんな状況の時があった。

その時も寝不足で風邪を引いていた。

また心不全で倒れたらいけないのでペースダウンして進む。

今日は西島までしか行けないかもしれない。



霧氷が綺麗なアカカンバは今日も霧氷どころか雪も無い。



やっとの事で、遊歩道分岐に到着。



真っ白な次郎笈は今年初めてかな?



もう少しで西島だ。

頑張って登ろう。



すごい音がしてヘリコプターがやってきた。

イルカに似たAS 365 ドーファンだ。

徳島県の防災ヘリとは違う。

ドクターヘリとも色が違うが、もしかしたらAS 365 ドーファン改良型の軍用ヘリかもしれない。

すごい勢いで山肌を縫って飛んでいった。



なんとか西島駅に着く。

10時24分。

何時もなら40~50分だが今日は1時間かかった。

大剱神社へは足跡は続いているが、次郎笈へのトラバース道には足跡は無い。

やはり積雪が多くて通るのが危険なのかもしれない。



今日の三嶺は雪が多い。

先日遭難があった丸石の北尾根(画面左)も真っ白だ。

愛媛の山々は石鎚山や二つ岳は見えているが、先週より霞んでいる。

先行者1名は大剱神社経由。

もう一人は刀掛けの松コースを進んだようだ。



16日には腰まであったと言う雪はほとんど融けているが、雪歩きを楽しめる程度には残っている。

ペースを落としてもらったのでなんとか付いていくことが出来る。



時々休んで呼吸を整える。

丸笹山や赤帽子の頂上も今日はまだ雪が残っている。



高城山方向には雪は全く見られない。



雪は少なくなっているが、笹の上に積もった雪を見たのは今シーズン初めて。



何時もは雪庇が綺麗な所は吹きだまりとなっていて踏み跡の無い所を歩くのが楽しい。



小さなテントサイトから三嶺を眺める。



フウフウ言いながらでも刀掛けの松に到着。

行動食のあんパンを食べて一息入れる。

風邪を引いてしんどい時でも食欲があるなあと家内に言われる。



刀掛けの松からも積雪量は同じ位。



冬道を歩くには雪が少なすぎる。

トラバースを行く。

今年はもう冬道を歩けるぐらい雪が積もることは無いのだろうか。



行場分岐を越えると雪が深くなりしかも足跡が残っていない。

新雪歩きは気持ちが良い。

先行者は冬道を行ったのだろうか。



今日は頂上まで無理かと一時思ったが、なんとか頂上ヒュッテに到着。



木屋を囲む山々を眺める。



気温は1度。

2月の剣山の気温とは思えない。



矢筈山は男らしい山容をしている。

山頂に雪を抱いて居るので余計に綺麗だ。

前烏帽子や寒峰も真っ白。



山頂の雪はほとんど融けて枯れた笹原が見えている。



雪をいだく山々は美しいが、青空が見えないのが残念だ。



頂上で記念撮影していると

男性が二人休憩していた。

先行のお二人のようだ。



何時ものように次郎笈から三嶺まで続く稜線を眺める。

家内が次郎笈に向かおうとするので、今日は勘弁してくれと言う。

家内は意外そうな顔をするが、今日は本当に体調が悪い。



家内をなだめすかせて引き返す。

昼食の場所を探すが、トイレの前は暖かそうだがやはり眺めが良い所が良い。



東のテラスで先ほどの男性一人が食事中。

私のホームページを見ていただいているそうだ。

ありがとうございます。

何時もの経塚の昼食場所に向かう。

誰も通っていない斜面は意外と雪が多い。

階段は完全に隠れて、深い所では膝上まで埋まる。



正面に次郎笈が見える所で食事。

次郎笈の左には石立山。

剣山と次郎笈の鞍部に見えているのは白髪山。



高城山と高丸山は雪も霧氷も全くない。

剣山に雪や霧氷が少なくても高城山が真っ白な時もあるのに不思議だなあ。



昼食後、430でワッチするが何も聞こえない。

此所はロケーションが悪いみたいだ。

ノンビリしてから剣山に引き返す。



ヒュッテまでのトラバースはやはり雪が深い。

ヒュッテの広場で休憩。



気温がドンドン上がっている。

西島駅まで帰ってきたが、誰にも出合わなかった。

今日は先ほどのお二人と私達だけだったようだ。

次郎笈に寄らなかったので時間はたっぷりある。

三嶺を眺めながらユックリとコーヒータイム。

今日も戦闘機の爆音が聞こえている。

次郎笈の向こうで今日も演習が行われているのだろうか。



まだ雪が多く残った道をユックリと帰る。



剱神社で気温は5度。

駐車場に帰ると他に誰の車も停まっていなかった。

雪が少ないとはいえ、雪山をノンビリと歩くことが出来るチャンスなのになあ。

帰りには、木屋平への道は落石によるパンクが怖いので貞光回りとする。

貞光への道は結構雪が多く所々凍っている。

鴨島で酒の肴を買って帰宅。

帰ってもまだ喉の痛みが引かない。

体調が悪いと剣山のような楽な山でも難儀する。

やはり山歩きの時の体調管理は大切だと思う。

今晩はお酒を飲んで早く寝よう。





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