春の里山 一の森 剣山 槍戸山    2016.05.05
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- シコクバイカオウレン満開 一の森から剣山へ -

昨日は、ボランティアで博物館の案内をしていてお名前を聞くと、蜂須賀家の子孫で蜂須賀さんだった。

あらまっ!とビックリ。

今日は一日中快晴の予報。

例年ゴールデンウィークには、富士の池から一の森経由で剣山に登り、シコクバイカオウレンを楽しんでいる。

今年は少し遅くなったが、例年通りのコースで剣山に行くことにする。



富士の池登山口に付くと二台先着車がいる。

東宮山と富貴山の吊り尾根の鞍部にある川井峠の向こうに焼山寺山がクッキリと見える。



ナナカマドに蕾が出始めている。

カンヒザクラはもう終わり。



7時26分出発。



龍光寺にお詣り

行場に入る前に心身ともに垢を落とす水場があったのが、「垢離取」。

昔は国道439添いに垢離取があり赤い垢離取清浄橋があった。

1976年の土砂災害によりこの垢離取清浄橋も消滅してしまった。

この龍光寺近辺にも剣山参拝者向けの旅館が数軒あり、今の剣山頂上ヒュッテの新居さんのお父さんも経営されていた。

この旅館も土砂災害で消えてしまった。

数年前までこの龍光寺にも住職さんがおられたようだが今は人気が無い。

龍光寺はお寺だが狛犬もあり神社造り。

剣大権現を祀ってある。



ガレた登山口から登って行く。

災害修復地には苗木保護用のプラのケースが林立している。

このプラはいつ撤去するのだろうか。

それとも大道丸のようにそのままゴミになるのだろうか。



狛犬がお出迎え。



剣山本宮神社に着く。

ご神体は昨日頂上に運ばれたようだ。



アワコバイモは少し葉が残っているが花は無い。

急坂を登っていく。



車道に出てからまた参拝路を登って行く。

コメツガの松ぼっくりが沢山落ちている。



ブナやカエデの新緑が美しい。

ニリンソウが沢山咲いていて急登の疲れを癒やしてくれる。



ブナの赤ちゃんやユキザサの蕾が多い。



青空に映える淡い若葉の緑。



一の森ヒュッテまで70分の標識も古くなった。



傾斜が緩くなってブナの広場まで来るとブナはまだ芽吹き始めたばかり。

カエデはもう芽生えている。



此所の広場にもニリンソウやユキザサの蕾が多い。

ユキザサが咲いテイルのを随分と長い間見ていない。



コチャルメルソウやミツバテンナンショウが咲き始めている。



8時25分 追分着。

花園への道はまだ通行止め。

何時もなら此所で休憩するのだが、強風が吹き荒れている。

ウィンドブレーカーを着てもまだ寒く感じる。

休まずに進むことにする。



オオカメノキが咲き始めている。

少し進むと満開の木もあった。

去年は5月2日にブナの花が一杯咲いていたが、今年はまだ芽吹き始めたばかり。

不思議だなあ?



ダケカンバの古樹ノ広場でも日当たりは良いのだが風がキツくて休む気がしない。



幹の直径が70センチ位はあるモミの大木が倒れていた。

回りの数本の木も巻き込まれて折れている。

先日の強風で折れたのかな?



幸いなことに倒木の下がトンネルのようになっていて通過することが出来る。

シコクバイカオウレンの群生地には花が咲いていない。

ニクブチ峠分岐手前には辛うじて咲き残っていた。



少しでも咲いている花を見ることが出来たので今日の第一目的達成。



高城山と赤帽子山の間に穴吹川が流れ、木屋平の集落が見える。

高城山の右には高丸山、更にその右には平家平などの那賀の山並み。

平家平では昨日、道迷いの遭難があったそうだがもう救出されたのだろうか。



もう男性が一人下りていった。

駐車場にあった姫路ナンバーの人かな。

ミヤマクマザサは鹿害も少なく緑に茂っている。

しかし、鹿害の酷いアカカンバはもう全滅状態だ。



枯れかかったアカカンバの向こうに剣山頂上ヒュッテが見える。

ヒュッテを見立てると男性がやってきて「この道は槍戸山への道ですよね」と聞く。

槍戸山は180度逆の方向。

お教えすると首をかしげて戻って行った。

此所では過去にも行場への道と勘違いしている人にも出会った。

地図を見ないで歩いているのかな?



一の森ヒュッテ着。

9時36分着。

駐車場から2時間10分かかっている。

ベンチで行動食のクリームパンとコーヒーで休憩後三角点に向かう。



三角点で定番の次郎笈、剣山そして三嶺の額縁風景を眺めて一の森頂上へ。



マイヅルソウの葉が出始めている。



一の森山頂は倒れた棒が撤去されていた。



二の森に向かって下りていく。

登山道は深掘れが酷くなっている。

行場分岐には大きな通行止めの標識が。

行場の様子を見に行ったレポートを見たが、土砂崩れはかなり酷いようだ。



二の森へと登って行く。

カニコウモリがまだ初々しくて可愛い。



登山道脇にはシコクバイカオウレンが花盛り。



足下にも咲き乱れて、歩くのに注意が必要な程だ。



コミヤマカタバミも咲いている。



二の森山頂から経塚森に向かう。

途中で、先日砥石権現でお会いした高松の男性にお会いした。

この連休は毎日のように徳島の山に登られているようだ。



経塚森辺りに露出している白い岩は石灰岩だと思っていたが、そのゴツゴツした姿からチャートのような気もしてきた。



東のテラス到着。

10時41分。



ヒュッテの庭には大勢の登山者が休憩している。



三嶺や塔の丸そして矢筈山系の眺め。

木道を行くが足がふらつくぐらいの強風が吹いている。



剣山山頂は大賑わい。

皆さん、強風の中で絶景を楽しんでいる。



次郎笈も緑濃くなった。

大勢が次郎笈に向かっている。

私たちも次郎笈に行こうかと思ったが、強風で気分が乗らない。

今日は次郎笈へは寄らないことにする。



赤ちゃんを背負った若いご夫婦。

赤ちゃんはニコニコしてとても可愛い。

山好きな子供に育ってほしい。



剣山本宮宝蔵石神社にお詣り。

ご神体が昨日運ばれてきているのか拝殿が開いている。



大勢の登山者が休んでいる。

ヒュッテに寄って定番のあめ湯を注文。

混んでいるので飲んで直ぐに三代目にご挨拶して下山することにする。



子供達の団体も多い。



経塚森から見た次郎笈

右に三嶺、左に石立山



シコクシラベの緑も濃くなっている。



帰る途中の高松の男性にまたお会いした。

少し話をしてからお別れすると登山道にヒュッテの新居さんが。



一の森の深掘れが酷いので、水抜き溝を整備されているようだ。

何時もながらご苦労様です。

新居さんの努力のお陰で、剣山の登山道が何時も整備されていて安全に歩ける事に感謝する。



一の森三角点の先の展望の良い岩場で昼食。

今日は新発売「照焼チキンと梅しらすご飯」。



高城山へと伸びる稜線や槍戸山を見ながら食べるお弁当は美味しい。



食後、家内が久しぶりに槍戸山に行きたいと言いだした。

笹の深い急坂を引き返すのが嫌だが家内はドンドン下りていく。

五葉松などに新しく見るタイプの鹿よけガードが巻いてあった。



降り始めると凄い風が吹き出した。

谷から吹き上げてくる風が凄い。

足がふらつくので慎重に降りる。

25分程で槍戸山到着。



白骨樹の向こうに剣山と次郎笈。

高城山を見ると、南高城山との間に雲早山の頂上が見えている。

次郎笈頂上から見るより良く見える。



眺望を楽しんでから一の森へと引き返す。



たった100m程の標高差だが強風で笹の埃が喉に入りガラガラする。



ヒュッテで守り神の昇り龍に挨拶してから下山。

14時15分



下山路では風が弱まっている。

今年はブナの赤ちゃんが非常に多い。



追分でクリームパンの行動食休憩。



ニリンソウやコミヤマカタバミを楽しみながら下っていく。

足が疲れたのか、何でも無い所で二度も滑ってしまった。



最後の崩壊地も慎重に降りて15時55分登山口着。



帰りの車道ではもうウツギの花が咲いていた。

葉がザラザラでないのでヒメウツギかな。

ユキモチソウの花も楽しみながら家までまっしぐら。

木屋平経由で帰ると自宅まで信号機は二個。

一回も赤信号に引っかからずに一時間半程で帰り着いた。

毎年恒例の富士の池からの剣山周回を無事終了。

これからは初夏の山に向けて花の端境期の登山となる。

しっかりと鍛えて今年も日本アルプスの山歩きを楽しみたい。



総歩行距離 12.6㎞

累計標高差 ±1,342m




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