夏の里山 一の森 剣山 次郎笈    2016.08.06
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- 剣山 キレンゲショウマ 満開 -

7月21日に白馬岳から朝日岳の周回を楽しんだ後、私は急性感染性胃腸炎で10日余り点滴をして過ごした。

やっと数日前から下痢も止まり、うどんやパンを食べることが出来るようになった。

もうビールを飲んでも大丈夫のような気がする。

家内は手首の捻挫がまだ完治せず、気が滅入って外出も控えている。

しかし、何時までも家でゴロゴロしていても仕方が無い。

気晴らしとリハビリを兼ねて、剣山に行くことにする。

キレンゲショウマが丁度見頃のはずだ。



神山のサンクスでK美ちゃんやT沢さんとお会いした。

先週、仙丈ヶ岳に登ってきたそうだ。

暑くも無くて最高だったとの事。

今日は同じく剣山の様なので、後でまたお会いできるかな?

見ノ越に着くと県外ナンバーの車で溢れているが、まだ駐車スペースは十分に空いている。

剱神社から見た三嶺はかすんでいる。



なんと朝早いのに気温は18度。

今日も暑くなりそうだ。

7時28分出発。



リョウブの花の咲く登山道は、涼しい風が吹いて気持ちが良い。



ギンバイソウやハガクレツリフネが咲いて、夏山の雰囲気が一杯。



サワオトギリの黄色い花が目立つ。



西島神社に来ると、ゴージャスなタカネオトギリが咲いているが、もう花期は終盤の様だ。



雲が多いが、雲海荘や次郎笈は綺麗に見えている。



まだ遊歩道は通行止めの様だ。

西島駅着。

8時9分。



三嶺を眺めていると、二人組の男性からお声がけ戴いた。

何時も、山野草の名前などでお世話になっているアカリプタさんだった。

高知から遙々と、キレンゲショウマを見に来られたのかな?

暫くお話をしてお先に出発する。

それにしてもブヨが多い。



可愛い赤ちゃんを背負った若いご夫婦が居た。

腕や足がプヨプヨで可愛いが、剥き出しなのでアブに咬まれたら大変だと心配になってしまう。



木屋平や高城山も霞んで見えない。



刀掛けの松から行場に向かう。

シコクフウロが咲き誇っている。



カニコウモリの群生も見応えがある。



ヒメフウロも新鮮な花が沢山咲いている。



ソバナとホソバシュロソウ



修復された道を下ると、テキサスゲートの先に黄色い花の群生が見える。



蕾も多くて丁度見頃。



今年はつい最近まで、登山道修復の工事で大勢人が入っていた所為か、鹿の食害が少ない。



去年はホンの少ししか花を見ることが出来なかったが、今年は大満足。



ギンバイソウはもう終わりかな?

キツリフネも沢山咲いている。



ツルギハナウドも満開。



クリッとして可愛いなあ。



まだ蕾も沢山有るのでお盆位まで大丈夫かな?



花の咲いているところを過ぎると、自然工法で修復された登山道を下る。



両剱神社へは左に行くが、石灰岩の大岩にペンキで右へと印がされている。

一の森へのトラバース道が修復された様だ。



両剱神社からの昔の道は完全に崩壊している。

沢の崖は、でっかい石灰岩の一枚岩が露出している。



穴吹川の源流も問題なく通ることが出来る。

その先の沢も修復されている。



お花畑の入り口は塞がれて、もう通ることは出来ない。

カニコウモリの群生の中を歩いて行く。



この実は?



オオヤマレンゲの咲く柵も綺麗に直されていて、樹勢も盛んになってきている。

来年の花が楽しみだ。



クロヅルの翼果が、真っ赤になっていて綺麗だ。

クロヅルの実は長さ12~18㎜の3枚羽根の翼果で、9~10月に熟す。

剣山のクロヅルは熟すのが早い様だ。



ドンドン進むと苔の綺麗なところにくる。



此処の斜面の崩落しているが立派な橋が架かっている。



何カ所か修復されているが通るのに問題は無い。

一の森分岐までくるとガスが巻いてきた。



分岐でアカリプタさん達が追いついてきて、一の森ヒュッテの方に向かった。

私達は頂上への直登路を進む。



9時46分 一の森頂上着



頂上では何時も次郎笈でお会いする元ジョ○ンのガイドさんと二人の女性からお声がけ戴く。

今日は富士の池から登った来たそうだ。

この暑いのに大変だっただろうな。

女性の一人は先週北岳に登ったそうだ。

皆さん楽しまれているなあ。

女性はブヨ対策の網を被っている人が多いが、真っ赤なマスクで顔が見えない。



何時もの様に三角点に回る。



次郎笈や剣山はガスで見えなくなった。



一の森の広場でちょっと早いが昼食。

助六弁当も久しぶりだ。

稲荷寿司も、もう食べても大丈夫だろう。



ヒュッテのキレンゲシヨウマも丁度見頃。



ツルギハナウドやレイジンソウも丁度見頃。



食後、剣山に向かう。

二の森にはミヤマタニソバの小さな花が沢山咲いている。



カニコウモリも花が開いている。



二の森まで来ると、涼しい風が吹いている。



気温は高そうだが、曇っているのでそう暑くない。



経塚森のアカカンバは、ほぼ全滅。



トゲアザミが一旦花が終わってまた新しい花が咲き始めている。

ガスが晴れて次郎笈が顔を出した。



小さなアキノキリンソウが沢山咲き始めている。



コモノギクみっけ。

コモノギクは昔は沢山咲いていたが、最近は殆ど見ることが出来なくなった。



東のテラスまでやってきたが、風が無くて蒸し暑い。

三代目新居さんが階段を作っているのが見える。



コモノギクが彼方此方に咲いている。

今年は多い様だ。



キレンゲショウマの咲く週末にしては登山者が少ない。



10時59分 剣山山頂着。

今日はリハビリ登山なので、次郎笈には寄らないつもりだった。

しかし、次郎笈を見ているとつい足が向かってしまう。



次郎笈に向かっていると、アカリプタさん達が追い抜いていった。

流石、若いだけあって足が速い。



あっという間にもうあんな所を登っている。



私達は水場分岐で一息入れる。

振り返ると剣山が綺麗だ。



風が吹くと気持ちが良いのだが、風が止むと鉄板焼き状態。

岩場にロープが設置されていた。



ナナカマドが赤くなって、実も出来ていた。

頂上近くなるとブヨがますます多くなる。

しかし、今日のブヨは咬まないで、リュックに留まって汗?を吸っている。



前ピークにくると標識が出来ていた。



次郎笈山頂着。

11時53分。

振り返ると剣山が綺麗。



しかし、三嶺や石立山方向はガスで完全に覆われていて何も見えない。



ブヨが余りにも多いので直ぐに下山開始。

アカリプタさん達はあっという間に見えなくなった。



トラバース分岐まで登り返し、トラバース道を大剱神社を目指す。



家内に見つかると怒られるが、霊水を一寸飲んでみる。

冷たくて美味しい。

少しなら下痢もしないだろう。

あんなに下痢に苦しんだのに、美味しい水の誘惑に負けてしまった。



大剱神社のベンチで一休憩。



西島駅まで帰ってくるがやはり三嶺は霞んでいる。



西島から降りて行くと団体さんが多い。

何処かのツアー客の様だ。

こんばんはヒュッテ泊まりかな。

剱神社に到着。

14時6分。

気温は25度もある。

暑かったはずだ。



そのまま自宅へと向かうが、神山でも33度あった。

今日は特別暑かった様だ。

今日はリハビリ登山のつもりだったが、一寸多く歩いてしまった。

帰って熱いシャワーを浴びて、何時もなら冷たいビールだが、一寸まだビールは無理かも。

今日はお茶で我慢する。

明日、体調が何ともなかったらビールでお祝いしなければ。






登りはじめのログが途中からになっています。

総歩行距離 11.6㎞

累計標高差 ±1,235m

行動時間 6時間46分



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