秋の里山 剣山、次郎笈    2016.11.03
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- 剣山、次郎笈 今シーズン初めての霧氷 -


今日は一日中晴れマーク。

ちょっと季節が遅れたが、剣山の紅葉を見に行くことにする。

もしかすると、黄金色に輝くブナの黄葉を見ることが出来るかもしれない。



7時過ぎに見ノ越に着くと、他県ナンバーの車でリフト駐車場はほぼ満車状態。

7時20分 準備体操をしている団体を横目に、トイレを済ませて出発。



少し雲があるが青空の下に三嶺が美しい。

気温は1度。

カナリ冷え込んでいる。



登山口のイチイの実は殆ど落ちているが、少しばかり残っている。

7時27分出発。



ツルリンドウの赤い実が一つ残っている。

色付き始めた登山道を進むが、日が差していないので色がもう一つ。



トンネルを出て振り返ると、丸笹山に日が当たって輝いている。

今日は良いお天気になりそうだ。



登山道を進むが、もう殆ど葉が落ちて紅葉はもう終わったようだ。

早くも若い女性二人が降りてくる。

朝5時過ぎから登って御来光を見てきたそうだ。

キャビキャピギャルなのに根性が入っているなあ。



西島神社上に出ると、丸笹山は青空の下に明るく輝いている。

しかし、剣山山頂はガスが巻いて見えない。

しかも樹木が真っ白に見える。

霧氷が付いている。



次郎笈もガスが少し巻いて山肌が白くなっている。

三嶺は相変わらず山頂だけが雲の中。



家内は霧氷を見て元気百倍。

足取りが軽い。

8時12分 西島駅着。



遊歩道はまだ通行止め。

先着の若い人たちは、大劔神社に向けて出発して行った。



私たちは刀掛けの松コースを登る。

赤帽子山も綺麗に見えている。



高城山方向はガスに霞んでいる。

木々の葉はスッカリ落ちてまるで冬山のようだ。



剣山本宮神社の御札を持ったお年寄りが3人降りてくる。

お聞きすると、本宮神社の神様が富士の池の神社に降りられたそうだ。

この方達は、足が弱っているので見ノ越まで降りて回られるらしい。



刀掛けの松で一休憩。

周りの樹木に霧氷が付いている。

ガスが降りてきて暗いので綺麗には見えない。



枝折神社の猿田彦にお参りして登って行く。

今年もあと少し、道迷いなどしませんようにお守りください。



ガスが濃くなると風が強くなり寒くなった。

温度計を見ると氷点下なのでエラー表示。

冬には-50度まで計測できる温度計に変えるのだが、スッカリ忘れていた。



ガスが強風で吹き荒れると、周りの樹木が真っ白になる。



一瞬ガスが飛んで、青空が見えると樹氷が美しく輝く。



霧氷の発達はもう一つだが、今シーズン初めての霧氷に心が躍る。



またガスが巻いて強烈に寒くなる。



もうお神様は降りられたと先程聞いたが、本宮神社は開いている。

8時58分着。



頂上ヒュッテにお寄りする。

新居さんは相変わらず登山道整備で外出中。

三代目はヒュッテの整備中らしい。

またあとでお寄りすることにして山頂に向かう。

ツルギハナウドが霧氷の花になっている。



木道に出るとすごい風。



フードを深く被るが、鼻や目が痛いほど冷たい。



カメラの電源が入らなくなった。

気温が下がるとデジカメは不調になる。

手で温めて何回もスイッチを入れると、やっと撮影できるようになる。

その間吹きさらしで頭が痛くなるほど寒い。

冬の間は、防水タイプのカメラに変えなければならない。

防水タイプのカメラならなら-15度位まで問題なく動作する。

剣山山頂 9時12分着。



時間が早いので次郎笈に向かおうと思うが、視界ゼロで風が強く痺れるほど寒い。

諦めて帰ろうかと思っていると一気にガスが流れた。

青空が見えて日が差した。




霧氷が輝いたと思うとまたガスに巻かれた。

そのうち快晴になるだろうと次郎笈に向かう。



十分に発達していない霧氷だが、それでも素晴らしい。

リンドウがまだ咲き残っていた。



雲がドンドン飛んで視界が一気に広がる。



今シーズン初めてとしては素晴らしい霧氷。



風がものすごく強いので、雲が驚くほど流れて眺望が変化する。



景色が綺麗なのでスマートフォンでfacebookに送ろうと思ったが、スマートフォンが寒さで反応しない。

手で暫く暖めるとやっと撮影できる。



目まぐるしく変化する景色はドラマを見ているようだ。



見ている内にドンドン雲が消えていく。



最後の雲が消えると次郎笈がドーンと目の前に



若者たちが大きな荷物を背負って上がってくる。

お聞きすると近畿大学の登山部で、昨日名頃から三嶺に登って白髪小屋泊。

今朝3時小屋を出発して来たらしい。



快晴の次郎笈に向かって登って行く。



相変わらず風が冷たく霧氷が美しい。



朝早くから次郎笈に登ったのか、ドンドンと登山者が降りてくる。

旗立山から赤石丸までご一緒した若い男性からお声がけ戴く。

朝7時から霧氷目当てに登ってこられたらしい。



何時も素晴らしい霧氷が着く霧氷のゲートは、まだ霧氷が細い。

しかし霧氷越しに見る剣山は素晴らしい。

コメツツジの霧氷もきれいだ。



家内はグングン登るが、私は今日は足が重い。

必死になって付いていく。



相変わらずカメラは調子が悪い。

電源をいれるのに何度もスイッチを押し直す。

ソンなこんなで家内についていくのに必死。

若いご夫婦に抜かれる。

若いのでグングン登って行く。

私は喘ぎ喘ぎ登って行く。



ナナカマドの霧氷と赤い実。



前ピークに着いて、次郎笈山頂に向かう。



剣さんを振り返るとミヤマクマザサが禿げたようになっている。

今年の夏は暑かったのでアブラムシが繁殖してその糞からカビが発生しているとか。

そういえば7~8年前に同じことがあり、笹が回復するのに数年かかった。



霧氷が輝く側を登って次郎笈到着。

10時30分。

剣さんから、何時もより10分以上時間がかかった。



スッカリ雲が消えて素晴らしい眺望だ。



剣山を見ながらちょっと早い昼食。

食後ノンびりしていたかったが、ドンドンと登山者が登ってきたので場所を開ける。



大勢の登山者にご挨拶して下山。

三嶺が美しく見えている。



天気が良くなったが、霧氷は落ちずに残っている。

気温が低いのだろう。

またご夫婦からお声がけ戴く。

ありがとうございます。

登山者が多いので、お話することも出来ずにお気をつけてと別れる。



それにしても次郎笈への登山者が多い。

団体も多い。

遊歩道分岐まで戻って二度見展望台に向かう。

崩壊地には階段ができていた。



今日は足が重い。

疲れたので二度見展望所のベンチに座り込む。

見上げると頂上直下に真っ白な霧氷。

家内が登り返して見に行きたいと言う。

今日は足が重いので、このママ帰りたいのだが。

新居さんにも挨拶していないので、がんばりなさいと言われて出発。



二度見展望所からの道はきれいに整備されている。

頂上の人の声が聞こえるし姿も見える。

すぐそこかな。



すぐそこの岩は鶴岩かな。



頂上近くなると霧氷がきれいだ。



青空に輝く霧氷はなんとも言えないほど素晴らしい。



霧氷を過ぎると木道に飛び出す。



ヒュッテに寄ると超満員。

寒いので皆さんヒュッテで食事をするようだ。

私たちは熱い飴湯で一息入れる。



新居さんにご挨拶して下山。

小さな子供さんも大勢登ってくる。



六根清浄と唱える先達に釣れられた白装束の人達も登ってくる。



ものすごい数の人達が登ってくる。

今までで剣山で経験したことがないほど、大勢の登山者だ。

西島駅も満員。

下のキャンプ場でも家族連れが食事をしている。



咲き残ったリンドウも花を開き始めた。



帰りは遊歩道を降りる。

この遊歩道は紅葉が奇麗だ。

最初はモミジの色とりどりの紅葉が、今が盛りと輝いている。



カエデの紅葉は色が微妙に変化していて素晴らしい。

真っ赤ばかりの紅葉だと味気なく感じる。



目の覚めるような朱色のカエデもある。



まだ緑の残ったカエデも。



切り倒された大木が転がっている。

細かな年輪を見ると樹齢200年以上かな。



ナナカマドの赤い実が可愛い。

水が枯れている園瀬川源流碑を通過。



今日の第一目的のブナの黄葉。



この黄金色のブナの黄葉に会いたかった。

今年は時期を逸したかと思っていたが、素晴らしい紅葉を見ることが出来た。



カエデもきれいだ。



素晴らしいブナの黄葉が次々と続く。



大好きな剣山のブナの黄葉に今年も出会うことが出来た。

コレで後は剣山の冬を迎えるだけ。



もう十分だと思ったが、下っていくと、まだまだ素晴らしい黄葉に出会う。

幸せだなあ。

まだまだ大勢の登山者が登ってくる。

剣山は人気の山だなあと思う。

特に若い人たちが多い。

7割位が若い人たちだったように思う。

素晴らしい剣山に登ることで、登山が大好きになってくれたら良いなあと思う。



朝は暗かったシロモジの黄葉も、盛りは過ぎているが綺麗だ。

登山口の気温は5度になっている。



駐車場に帰ると、名頃からのバスが停まっていて、すぐに久保からのバスもやってくる。

縦走者が大勢降りてくる。

この時期までまだバスが走っているとは驚き。

帰りの川上では近畿大学の若者たちがバスを待っていた。

あれから一ノ森経由でコリトリまで降りてきたんだなあ。

今日は家内に用事があり、温泉に入らずに帰る。

この間まで暑い暑いと言っていたのに、いつの間にか霧氷のシーズンとなった。

装備を冬バージョンに変えないといけないなあ。





総歩行距離 10.2㌔

累計標高差 ±1,154m

総行動時間 6時間50分。





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