冬の里山 剣山 一の森    2016.12.30
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- ガス後、まっ晴れの剣山、一の森 -


今年の登り納めは何処に行こうか。

やはり、一年中お世話になっている剣山が良いだろう。

天気予報では9時過ぎから晴れてくるようだ。



何時もより一時間ぐらい遅く出発。

川井峠にはエクストレイルの新車が停まっている。

川井峠から高城山までピストンすると言われていたねこバスさんの車だろう。

鹿の親子が散歩している。

今日は見ノ越までの間に沢山の鹿に出会った。

見ノ越までは除雪されていて快適な道。

剣山は厚い雲の中だ。

きっと綺麗な霧氷が着いている事だろう。



見ノ越の駐車場には数台の車が停まっている。

県外ナンバーの車ばかりだ。

もう下山して帰っていく車があった。

何時の間にか青空が広がり、丸笹山が輝いている。

今日も素晴らしい雪山歩きが出来そうだ。



三嶺も頂上付近だけ雲が被っている。

きっとその内に綺麗な全貌を見せてくれるだろう。



温度計はマイナス6度。

実際にはマイナス2度位だろう。(この温度計は表示が4度ほど低い)

意外と寒くない。

9時6分出発。



トンネルまでのトラバース道は早くも雪が多い。

トンネルはこの冬には埋まるのだろうか。



簡易アイゼンを付けて登って行く。

新雪が積もっているが、先行者の足跡が有り歩きやすい。

青空がのぞき始めた。



昨夜は風が強かったが雪は余り降らなかったようだ。



切り倒された丸太の樹液が凍っている。

切り倒されてから随分と経つのに、未だに樹液が出るのが不思議だ。



西島神社を過ぎると、真っ白な剣山頂上直下の斜面が真っ白。

剣山頂上は真っ白なガスに隠れている。



大勢の男性が下りてくる。

福井から来られたそうで、夕べは山頂ヒュッテに泊まられたそうだ。

ヒュッテの年末年始営業は今日からの筈だが、今年は早かったのかな?



10時3分 西島駅着。

ゆっくりと登ったので1時間ほど掛かった。

やはりヒュッテの営業は今日からのようだ。



標高が上がるとガスが濃くなってきた。



丸笹山も高城山もガスの中。



カラマツ越しに見る三嶺もガスに完全に隠れている。



刀掛けの松着。



枝折神社に今年も安全に山歩きできた事を感謝する。



例年なら雪に埋もれている猿田彦にも感謝のお詣り。



雪も霧氷も最高なんだけれど、ガスに巻かれていてはもう一つ。



天気予報だともう晴れてきても良い頃なんだけれど。



トラバースの珊瑚のような霧氷も光が届くのを待っている。



頂上直下に向かうと、雲が強烈な勢いで流れて日が射し始めた。



一瞬で雲が流れて青空が顔を出した。



光が射すと少ない霧氷も輝いて見える。



青空が見えたのは一瞬でまたすぐにガスに隠れた。



頂上ヒュッテ到着。

10時49分。



商い中の看板が出ていた。

中に入ると、先発の男性二人が休憩していた。

後でお寄りする事にして頂上に向かう。



頂上に向かうと、雪は吹き飛ばされたのか殆ど無い。



完全にモノトーンの世界。

風が強いが、以外と寒くない。



頂上には誰も居ない。

寂しい頂上だ。

とりあえず記念写真を一枚。



次郎笈も三嶺も全く見えない。

次郎笈に行くつもりだったが、戦意喪失。



エコトイレは今冬も相変わらず閉鎖中。

冬季は避難小屋として使用できる様に建設したはずなのに、この事を知事は知っているのだろうか。



東のテラスから一の森に向かう。

意外と雪が深い。

誰も歩いていない新雪を歩くのは贅沢な喜び。

踏み抜くと太ももまで入る時がある。



シコクシラベの霧氷



経塚森を下って行く。



二の森へと向かう雪原を撮影していたら男性が一人追い越していった。



二の森へは吹き溜まりを越えていく。



二の森頂上で一瞬青空が出た。

アカカンバの霧氷が輝く。



意外と雪が深い急坂を下っていくと目の前に一の森。



一の森は雪は少ないが、北面に霧氷を抱えて日が射すのを待っている。



新田次郎の遭難碑。



一の森へと登って行く。

途中一休みして振り返る。

丸笹山から赤帽子山が輝いて見える。



一の森頂上着。

12時28分。



ドンドン天候は良くなっているが、まだ剣山山頂はガスに覆われている。

一の森もガスが上空を覆っている。



三角点に向かう。



那賀の山々もガスの切れ間から顔を出す。



太郎、次郎、三郎の揃い踏み。

こうやって見ると剣山の頂上は、人工的に平らにされたように思える。



一の森ヒュッテの広場に行くと高城山が其の全貌を現した。



広場には先程追い抜いていた男性が食事中。

私達もお昼ご飯を食べノンビリとする。



食後また一の森頂上に登る。



次郎笈、剣山、丸笹山そして赤帽子山の眺め。



高城山から平家平などの那賀奥の山々。



トラバース道を下るとアカカンバの霧氷が素晴らしい。



ガスが消えて紺青(プルシアンブルー)の空に真っ白な霧氷が映える。



エンヤコラと二の森に登り返す。



来る時は曇っていて冴えなかったが、光が射すと生き返ったように輝く。



二の森も、鹿害で小枝が無くなって繊細でないのが残念だがそれでも綺麗だ。



何度も何度も立ち止まってしまう。



二の森を抜けると剣山山頂まで緩やかな登り。

気温が上がってきて1度となった。



途中でヒュッテへのトラバースを登るが、誰も歩いていない雪道を踏みしめていく。



眼下に、赤帽子山と高城山に囲まれた穴吹川の流れが見える。



ヒュッテにお寄りして、温かい飴湯でホッと一息入れる。

三代目新居さんと奥様にご挨拶してから下山。



何時の間にか大勢の登山者が会ったようだ。

雪が良く踏み固められている。



何時の間にか気温がマイナス6度に下がっていた。



丸笹山もまだ真っ白。

白く輝く霧氷のトンネルを下っていく。

この様子だと明日以降も素晴らしい霧氷を楽しむ事が出来るだろう。



三嶺も陰になってきた。



西島駅に帰ってくると、一の森でお会いした男性が休憩していた。



まだ真っ白な剣山山頂を振り仰いで、堅く閉まって歩きやすい山道を下る。



15時55分 剱神社に帰ってきた。



今晩泊まる人達だろうか、車が数台停まっていた。

帰りには、コリトリ手前でニホンカモシカに出会った。

何時ものように少し逃げて暫くこちらを見つめていた。

人家に近いが無事に育ってほしい。

川井峠手前では、川井峠から高城山へとピストンして来たねこバスさんとすれ違って少しお話をした。

随分と長いコースだと思うが凄いなあ。

今日は、誰も歩いていない新雪歩きを十分に楽しむ事が出来た。

天気が回復して最高の霧氷と眺望を楽しむ事も出来た。

今年は、体調の変化などもあったが、目一杯山歩きを楽しむ事が出来た。

来年も怪我無く山歩きを楽しむ事が出来れば良いなと思う。



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