春の里山 剣山   2017.03.10
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新雪を踏みしめて歩く 剣山 

昨日まで2~3日、冷たい風が山から吹き下ろしていた。

高山では雪が降ったかもしれない。

もしかしたら、このシーズン最後になるかもしれない雪山歩きを楽しみに剣山に向かう。

貞光経由か木屋平経由か迷ったが、それほどの雪が降ったとは思えないので、時間的に近い木屋平経由で見ノ越に向かう。

しかし、コリトリからの438号線に雪は全く無いものの工事中で完全通行止め。

仕方が無いので雲早山にでも行こうかと引き返すが、家内はやはり剣山に登りたいようだ。

遠回りにはなるが穴吹から貞光経由で見ノ越に向かうことにする。

腰が痛くなる程走って、家から4時間以上も掛かって見ノ越に着く。

4時間も走れば大山はもちろん伊吹山にも行くことが出来る。



見ノ越に着くと、手前に停めたデリカから若い男性が登山口に向かって行った。

見ノ越のリフト駐車場には1台も停まっていない。

青空が広がって予報通り晴天の予感。



剱神社に着くと、少し雲があるものの三嶺が綺麗に見えている。

気温は0度と暖かい。



10時42分出発。

所が予想に反して、新雪が多く積もっている。

気温が高いので少し歩くと汗が出る。

神社の横で衣服調整。

思い切ってフリース一枚だけにする。




雪は深いが、先行の男性がスノーシューでトレースを付けていてくれるので、歩きやすい。



夕べ降ったのだろうか。

新雪が深く積もって、先行の男性以外の足跡は無い。

サラサラの軽い新雪は、アイゼンの歯は効かないので踏みしめ踏みしめ歩く。



新雪の下は凍った雪があるらしく20センチ以上は沈まない。



雲が消えて青空が広がる。

西島神社横の岩場も雪に埋まっている。

今年初めての積雪量だ。



西島駅下に着くと、剣山山頂直下は余り白くないが、次郎笈が真っ白に輝いている。

今日次郎笈に登れば最高の気分だろう。



西島駅着。

11時45分。

剱神社から1時間ちょい。

快調に歩いたようでも、雪の日には時間が掛かる。

先行の男性は大剱神社方向へ向かったようだ。



西島駅は雪が少ない。

乾いたベンチに座って一休憩。

正面に三嶺が見えて、素晴らしい眺望だ。



休憩後リフト横から刀掛けの松に向かうと、予想外の積雪。



サラサラと言うよりフワフワの柔らかな軽い雪だ。

しかし意外と沈まない。

大きな吹き溜まりも乗り越えていくことが出来る。



高城山はうっすらと白くなっている。

登山道は消えて斜面が丸くなっているので頂上への方向がわかりにくい。

初めて登る人は北の斜面に迷い込みそうだ。



気持ちの良い新雪歩き。

気分は最高。

家内は予想外の雪にルンルン気分。

遠回りしても剣山に来て良かった。

振り返ると丸笹山頂上にも少し雪がある。



刀掛けの松に着くと松は埋まっていないが、ベンチは完全に雪の下。

来る度に雪の状態が異なっている。



今日も枝折神社の周辺は雪が無い。




先行の男性のスノーシュー跡が交わってくる。



雪があると何処でも歩けるので、先行者とは違うルートで登る事も出来る。



雪がモコモコと積もっているので、何時もよりも急斜面に感じる。



見下ろす山々には雪は少ない。



最後のトラバース横の笹原を登る。



トラバース道も通ることが出来そうだが、斜面が急なのでやはり階段から上る。



先行者は雲海荘に向かっているが私達は鳥居へと向かう。

途中まで古い踏み跡が残っているが、途中から雪が深くなる。

と言っても鳥居下は雪が少なくて、鳥居は埋まっていない。



所が鳥居下からヒュッテまでは雪が深く、傾斜が急で足を抜くのに苦労する。



頂上ヒュッテ着。

13時1分。

ヒュッテ横には雪がうねるように積もり、当然誰の足跡も無い。

気温はマイナス3度。

何故か温度計が新しくなっていた。



頂上は雪が融けたのか、風に飛ばされたのか、全く雪が無い。

先行者は東のテラスに姿が見えていたが、もう下山したようで姿が見えない。



所が、階段途中には雪が深い所もある。

風の吹き方が複雑なのかな。



風も無く暖かい。

予報では風速18m位で登山不適のC評価だったのに、ウソみたいに天気が良い。

13時12分着。



真っ白な次郎笈に感激。

このまま次郎笈に向かいたいが今日は時間が遅い。


諦めるしか無い。



三嶺も美しい姿を見せている。

その後ろの愛媛の山々は霞んでいる。



東のテラスに向かい、次郎笈の横顔を見ながら昼食。



昼食後下山開始。

天気が良いので、雪が緩みボコボコと沈む。



刀掛けの松まで来ると爆音がして県警の防災ヘリがやってきた。



事故でもあったのかと思うが、剣山には私達二人しか登っていない。

私達の上で旋回して、頂上方向に帰って行った。

私達が遭難者と間違われた訳でもないし?



西島駅で一息入れる。



休憩後はひたすら下る。

汗が出てくる程暖かい。



しかし気温は1度と余り高くない。



剱神社に帰ってくる。

三嶺は逆光で霞んでいる。



見ノ越にも誰も居ない。

また貞光経由でちんたら帰る。

今日は思いがけず遠回りして、剣山だけしか登ることが出来なかった。

しかし、タップリの雪歩きを楽しむことが出来た。

今シーズンはこれで最後かもしれない。

数年前の雪が多かった剣山が懐かしいが、ノンビリ登ることの出来る雪山も又良いものだと思う。






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