春の里山 剣山   2017.03.28
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思いがけない春の雪タップリの剣山 -

昨夜は激しく雨が降った。

上空には冷気も入ってきていたようだ。

もしかしたら高山では雪が降ったかもしれない。

3月も終りに近いか゛雪山歩きを期待して剣山に出かける。

お高越山も真っ白だ。



今乗っている車はいすゞのウィザード3.0l

カナダからの逆輸入車だ。

クリーンディーゼルの元祖でコモンレールエンジンを積んでいる。

お陰で走行性能は抜群、2トン近くある車体をグングンと加速する。

実は二代目で最初の車が10万キロ走って燃料噴射バルブが詰まって壊れた。

修理に30万円以上要すると言うので10万円で解体屋に売った。

替わりに10万キロ走っている車を中古で54万円で購入。

その後20万円ほど掛けて手を入れて、約5年半で10万キロ走った。

今でもエンジンは快調。

スタッドレスタイヤもまだ2シーズンしか使用していない。

しかし、20万キロを越すとタイミングベルト交換が必要となる。

ブレーキパッドももう4ミリしか残っていない。

夏タイヤももう交換時期。

リモコンキーも壊れた。

オートウィンドウも調子悪い。

車検は12月まで残っているので、秋ごろまでこの車で走って20万キロを越えたところで買い換えようと思っていた。

所が先日、日産の中古車センターを覗くと、エクストレイルの2500ccが手頃な値段で売っていた。

買うつもりはなかったが販売員が、歳を取っているがいかにも素人で説明もギコチナイ。

つい同情して契約してしまった。

そういう訳でこの車は30日に下取り引き渡しする予定。

雪山を走るのは多分今日が最後となる。

ウィザードは副変速機が付いていて、LSDやセンターデフロックなども付いているので雪山では最強。

スタッドレスも新しいので少しぐらいの雪でも楽勝。

スキー場を越えると新雪が深くなる。

レガシーと軽四が引き返してきた。

最低地上高が低いと四駆でも雪で腹を擦って走れなくなる。

二台くらいの轍が先に進んでいる。



見ノ越の駐車場に来ると軽トラが二台駐車中。

軽トラ四駆にスタッドレスは最強。

リフトの調整に来られたのかな。

登山者は私達が最初のようだ。

石段も雪に埋まっている。



三嶺は厚い雪雲の中。



気温は0度と温かい。

新雪が深く積もっている。



登り始めのトラバースは雪が深く、登山道が何処にあるかわからない。

右に転落すると深い谷に落ちるので少し高巻きして進む。

剣山の積雪時の危険ポイントは、このパイプ横が一番危険だ。



危険ポイントを過ぎると快適な新雪歩き。



トンネルは出口が半分埋まっていた。

振り返ると丸笹山頂上も雪雲の中。



新雪はサラサラで誰の足跡もない。

昨夜降ったばかりのようだ。

20センチ位下は固く閉まっているようで歩きやすい。



標高1600mまで来ると樹氷が付いている。

気温は2度位なので、その内に溶け落ちてくるだろう。



今シーズン最後かもしれないので、雪の感触を楽しみながらユックリと登って行く。



西島神社横の岩場もすっぽり雪に埋もれている。

遊歩道分岐について見上げると剣山山中はガスの中。



モミやツガの木は、クリスマスツリーのようになっている。



西島駅に着くと新雪が綺麗だ。

誰の足跡も付いていない。



大剣神社方向は雪が深そうだ。

三嶺方向はガスが深くて何も見えない。



リフト駅裏のベンチで休憩。

あれっ!

此処にあったウェザーレポートのレーダーアンテナが無くなっている。



リフト乗り場横に積もった吹き溜まりを登っているとベルが鳴り一瞬リフトが動いた。

リフトの調整をやっているようだ。

運行開始は4月中旬らしいが今年は何時になるのだろうか。

何時もコンクリートの階段が見えているところも雪が深い。



風が強いと変に吹き溜まるところも問題ない。



霧氷が現れる。



雪が深くストックは深く埋まるが踏み抜くこともなく快調に登る。



ガスが降りてきて眺望はない。

おまけに粉雪が降り出した。

刀掛けの松到着。



刀掛けの松は前回来た時より雪が少ない。



枝折神社は何故か雪が無い。

例年、雪にスッポリ埋もれるのに不思議だ。



カラマツの霧氷が美しい。

時折薄日が差すだけで青空がないのが残念だ。



高城山方向もガスの中。



一瞬青空が見えるがすぐにガスが巻く。



アカカンバの樹氷のトンネルを登っていく。



トラバースは雪が深い。

笹原を登っていく。



階段を登ってヒュッテを目指す。



シコクシラベはモンスターになり切っていない。



この時期は雲海荘へ直登するのが登りやすい。

鳥居方向へは急斜面のトラバースで歩きにくい。

所が家内はこのトラバースが好きで鳥居に向かう。

今日は雪が多くて傾斜が緩く歩くのに危険は感じない。



鳥居は1/3程埋まっている。

今シーズンでは一番埋まっているかな。



頂上ヒュッテ着。

なんと登山口から3時間も掛かった。

facebookで写真などを沢山アップしながら登ったからかな。

ヒュッテ横には吹き溜まりができている。



ヒュッテのドアは半分以上埋まっている。

熊太翁のレリーフは完全に埋まっている。



ヒュッテは窓の上まで埋まっている。

裏庭まで行こうと思ったが雪が多くて無理。

頂上に向かう。



宝蔵石の横にも大きな吹き溜まり。



頂上に向かって登る。

驚くほど風がない。

無風と言っても良い。



昨夜は風が強かったのか大きなエビの尻尾が出来ている。

風紋が美しい。



剣山頂上着。

12時33分。

登山口から3時間半も掛かった。

雪山歩きをユックリと楽しんだせいだろう。



雲が切れて次郎笈が真っ白に輝いている。

このまま次郎笈へと歩いていきたいが時間が遅すぎる。

次郎笈に向かうのには12時が限度だと決めている。



三嶺方向はまだガスの中。

一ノ森はきれいに見えている。



東のテラスへと向かう。



東のテラスから次郎笈

手前の剣山の斜面も真っ白。



今日はセブンイレブンのおにぎり弁当。

ローソン等と比べると少し豪華かな?

何時ものように食後の珈琲を二杯ほど飲んで下山開始。



雲海荘横から降りると雪が深い。



気温が上がって雪が重くなってきた。



刀掛けの松で男性が二人休憩中。

兵庫と香川から来られたそうだ。

大きなリュックを持っている。

ヒュッテは開いていますかと聞くので閉まっていますと答える。

避難小屋は使えるでしょうかとか、何処かに泊まれるところはありますかと聞いてこられる。

残念ながら剣山山頂で、この時期に泊まれるところはない。

冬季避難用のトイレは閉まったままだし、頂上ヒュッテの避難小屋も数年前から閉まっている。

まあ風もなくて暖かく天気が良いので、ツェルトさえあればビバークは可能だろう。



西島駅まで帰ってくる。

やはり三嶺はガスの中。

若い男女カップルがいたが、スニーカーにジーパンと雪山にはふさわしくないスタイル。

頂上に向かうのかと思ったがそのまま下山していった。



私達も少し休んでから下山。

次郎笈は登山道が雪が深く雪庇が発達しているみたいだ。



気温は6度と温かい。

雪が緩んでくる。



何時もはすぐ雪が消危ないトラバースも何人か歩いているので楽勝。

何時も雪がすぐ消える丸笹山はまだ白い。



剣神社に着くと気温は4度。

三嶺はまだガスの中。

今日は剣山山頂付近だけが晴れたようだ。



剣神社で若者カップルに追いつく。

高知から来たそうで、男性は家庭用のガスコンロを背負っていた。

西島駅でインスタントラーメンを食べたそうだ。

女性は流行りの穴の開いたジーンズにスニーカー。

雪の剣山を舐めていたと行ってカラカラと笑っていた。

足が濡れて冷たかったと思うのだが。

気持ちの良い若者だったが、今日は雪のコンディションが良かったが凍っている時などは危険ですよと注意する。

それにしても若いって良いなあと思う。



誰もいない見ノ越に着く。

帰りには車道は綺麗に除雪されていた。

これで今シーズンの雪山歩きはおしまいかな。

来週には新しい?車が届くがスタッドレスがないので雪山は無理。

それにしても今履いているスタッドレス捨てるのは勿体無いなあ。

今日は予想以上の深い雪山歩きを楽しむことができた。

4月にもなれば桜が咲き誇り、スミレなどの春の花を楽しむことが出来るだろう。

暫くは軽四の代車なので遠くの山には行けない。



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