夏の里山 剣山    2017.07.02
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ヒメフウロが可愛い剣山 -

そろそろ剣山にもオオヤマレンゲが咲く頃だ。

ヒメフウロも咲いているかもしれないと、剣山に出かけることにした。

天気予報では午後から崩れるらしいので、チャチャッと登って帰ってこよう。



7時30分過ぎに見ノ越に着くと、駐車場は殆ど満車状態。

天気はパットしないし、キレンゲショウマにも早いのに不思議だなあ。



駐車場脇のキレンゲショウマは、丸い蕾を付けている。

売店横のミヤマオダマキが今年も綺麗に咲いていて可愛い。



剣神社のヤマアジサイが咲き始めている。

キンシバイやギンシバイは満開。



シモツケが、鮮やかな花を咲かせ始めている。

三嶺がクッキリと見えている。



気温は18度。

7時49分 登山口出発。



こんな標高が低いところでも、まだヤブウツギが綺麗に咲いている。

今年は本当に花の咲くのが遅い。



今日は風もなくて少しムッとしている。



若い人たちの団体が、賑やかに追い抜いていく。

私たちはノンビリと水休憩を取りながら登っていく。

家内が風邪気味なのかペースが上がらない。

私はその分、息も上がらずに登ることが出来る。



今年はミヤマクマザサの生育が良い。

やはり鹿が減ってきたのかな?



ナナカマドは、花が終わって茶色になっている。



遊歩道分岐までくると、雲海荘がクッキリと見える。



オオカメノキの青い実は先日と変わらない。

次郎笈が綺麗だ。



段々と晴れてきて、素晴らしい眺望が広がる。

二人連れの男性からお声がけ戴く。

高松の方で、以前三頭山でお会いした方だ。

あれからズッと私のホームページを見て戴いているそうだ。

ありがとうございます。

「ウツギは皆同じ仲間ですか?」と聞かれた。

コゴメウツギはバラ科だと知っているが、他のウツギはアジサイ科だっけ。

たしか、ウツギは昔ユキノシタ科だったが、最近アジサイ科に変わったと覚えている。

気になって帰って調べてみると、タニウツギとヤブウツギはタニウツギ科タニウツギ属だった。

昔はスイカズラ科だったが最近スイカズラ科から分けられたようだ。

私はそれらが全てアジサイ科になったと勘違いして覚えていた。

トンボもそうだが最近色々と生物の分類が変わっていて難しい。

と言う訳で間違ってお教えしてすみません。



8時30分 西島駅着。

ユックリ登ったような気がしたが剣神社から41分。

私たちの標準タイムだ。

前回は息が上がって苦しかったが今日は快調。

年をとると一寸した体調不良で、山歩きが体に応えるようになった。

遠くの山に行くときには体調に注意しなければと思う。



駅舎の横のコマユミに花がビッシリと咲いている。

今年こそはピンクの実が沢山なりますように。



始発のリフトで新居さんが登ってきたのでご挨拶。



標高が上がったのでナナカマドに白い花が咲き残っていた。

ヤブウツギは満開。



ヒメレンゲやスダヤクシュが咲き始めている。



トゲアザミがその鋭いトゲに守られて花を咲かせ始めている。

鹿にとっても、この鋭いトゲは苦手なのかもしれない。



高城山から樫戸丸そして天神丸へと続く稜線がクッキリと見えている。

梅雨の最中にしては見晴らしが良い。



カラマツの向こうに三嶺。



刀掛の松で一休み。



ナンゴクミネカエデの花は散って、赤い実になっている。

クルマムグラの花が多い。



行場の方に降りていくとヒメレンゲがビッシリと咲いている。

ヒメウツギはまだ咲き始めで、花は少ない。

ヒメウツギは石灰岩質の岩場などによく咲く。



どんどん下ってテキサスゲートも越えていく。



キレンゲショウマはまだ小さな蕾だが、その数は非常に多い。

このまま何事もなければ、素晴らしい黄色い花の群生を楽しむことが出来るだろう。



ツルカノコソウが沢山咲いている。

気になるのは鹿ネットが垂れ下がっていてその役目を果たしていない。



早くネットを上に上げておかないと鹿除けにはならないのではと思う。



ヤマアジサイが沢山蕾を付けている。



岩場にはヒメフウロが沢山咲いている。



今年は花が多い。



古剱神社へ立ち寄ると、足下の石灰岩の欠片の間にヒメフウロが沢山咲いていて踏んでしまいそうだ。



こんなに沢山咲いているのは久しぶりだ。



ハクサンハタザオだろうか? 小さな白い花が沢山咲いている。

ヒメウツギも咲き始めている。



三五社に寄るとツルカノコソウが丁度満開。



岩場にはドウダンツツジが見頃。



ナナカマドやイワガサはもう花が終わりかけ。



両剱神社にはヒメウツギが群生するのだけれど、今年はまだ堅いつぼみ。



一の森に向かう道はまだ通行止めで、一旦上に巻いていく。



トラバース道は通ることが出来るが、少し荒れている。



穴吹川の源流地点では水量が多く、見事な滝となって流れている。

ウワバミソウが沢山咲いているが、蕾と花の違いがよくわからない。



カニコウモリやモミジガサはまだ蕾。



お花畑の分岐はまだ通行止め。

今年中には復旧工事が行われるそうだが、まだその気配はない。



ヒメシャラには花が咲いていない。



オオヤマレンゲがもう咲いている。

手前のすぐ近くに咲いている花は、昨日くらいが花の盛りだったようだ。

もうすぐ咲きそうな蕾が沢山ある。



一寸遠いところには、いくつか見頃の花が咲いている。

蕾も多い。

二、三年前には樹勢が衰えて枯れそうに思えたが、随分と元気になっている。

この周辺にも所々に群生地があったが、もう他の所では花が見えなくなってしまった。

この場所だけでも元気に花を咲かせ続けてほしいと思う。

単独の女性がやってきたが、オオヤマレンゲに気が付かずに通り過ぎようとした。

お教えすると喜んで見に行った。



小さなタニギキョウが可憐に咲いている。

家内の好きな花だ。



小さなギンリョウソウが顔を出している。

此処のギンリョウソウは特に小さくて可愛い。



風が吹かずに蒸し暑くなってきた。

トラバース歩きに飽きてきた頃、分岐に到着。



そのまま一の森に向けて登っていく。

家内は何時になく足が重そうだ。

聞くと風邪を引いて、朝には37.8度もあったそうだ。

私に言うと山歩きが中止になるので黙っていたそうだ。

私は反対に今日は足が軽い。



10時39分 一の森頂上着。

先ほどまでの青空が消えて雲が厚くなってきた。



三角点に向かう。



三角点から剣山と次郎笈。

そして槍戸山。



ヒュッテに向かうと、ナナカマドなどは鹿害で全滅。



ヤブウツギは鹿が嫌いなのか枯れていない。



ヒュッテの庭で休憩。

管理人さんや皆さんと暫く談笑してから出発する。

庭のキレンゲショウマもまだ蕾。

今年はシコクフウロがまだ咲いていない。



ヒュッテの庭のヒメウツギは綺麗に咲いていた。

オオヤマレンゲのところでお会いした女性が追い抜いていった。

足取りが軽くて速いなあ。



二の森へと向かうと、シコクバイカオウレンの実が沢山出来ていた。

何時見てもユニークな実だ。



二の森から経塚森へと向かう稜線は大好きな道。

雪の時には更にすてきな道となる。



ツマトリソウがまだ元気に咲いている。

サワハコベの小さな花が沢山咲いている。



トゲアザミはまだ小さくて蕾。



一の森へと向かう人たちが次々にやってくる。



東のテラスでは多くの人が休んでいた。



旧測候所跡では、マーガレットのような白い花が沢山咲いていた。

この白い花は、別子銅山やお高越山などでも良く見る。



剣山頂上に向かうが段々天気が悪くなる。



11時57分 剣山山頂着。

記念撮影をしてすぐに帰ることにする。



テラスで昼食。

今日は鯖飯弁当。

香ばしい鯖がおいしい。

写真には写っていないが、テラスはこぼれるほど人があふれている。



食後、雨がくる前にと下山開始。

何かのチャリティ登山があるらしく、同じシャツを着た人が沢山集まってくる。

13時に集合だとか。

雨にならなければ良いのだけれど。



下り始めると日が差してきて暑い。

子供達も日傘を差して暑そうだ。



小さな子供達がどんどん登ってくる。

暑いのでグロッキーな子供もいる。



米ツツジが咲き始めている。

サワオトギリも小さな花を咲かせ始めている。



高城山を望む斜面に、イシダテクサタチバナが群生している。



イシダテクサタチバナは石立山の固有種のように思われているが、此処剣山にも沢山咲いている。

鹿が嫌いなようで、テンニンソウと共に毎年その花の咲く範囲を広げている。



向かいには、以前崩落して随分と長い期間をかけて修復したところが見える。

しかし、なんともう工事して補修したところが、ひび割れ始めている。

このままだとまた大雨が降ると崩落するかもしれない。



西島駅で一休みしようかと思ったが、空が一気に暗くなってきた。



昨日の朝のように土砂降りになってもまずい。

大急ぎで下っていく。

膝が痛くなるほど早く下っていったが途中で雨が降り出した。

途中でポンチョを着て下るが雨はそう酷くはならなかった。

剱神社まで降りてくると気温は22度。

13時27分着。

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三嶺も見えなくなった。

駐車場に着くと、更に車が増えていた。

木屋平まで下ると雨がやんで青空が見えている。

帰ってアメダスを見ると、剣山周辺だけ雷と大雨になっているようだった。

この時期の山の気候は変化が激しくて怖い。

低い山でも十分に注意しなければと思う。


 


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