冬の里山 剣山     2018.02.18
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天下一の展望 剣山 -

昨日は強風のため剣山に登るのを諦めた。

今日は風も弱く天気も良いみたいだ。

朝6時前に自宅を出発。

何気なく佐那河内方向に向かってしまった。

コリトリからの国道438号線は4月まで冬季通行止め。

しかし、一宇からの道に比べて日当たりが良いので積雪や凍結が少ない。

しかも見ノ越まで1.5時間ほどで行くことが出来る。

貞光経由なら2.5時間は掛かる。

通行止めと言っても、ゲートは半分しか閉まっていないので通ることは出来る。ハズ?

何とか成るかなと神山のコンビニで食料調達。

久しぶりに大西さんとお会いした。

今日は雲早山だそうだ。

川井峠も雪は消えていて快調にコリトリへ。

所がコリトリから1キロほど進んだ所で「工事のため通行止め」の看板。

厳重にゲートが設置されている。

まいった。

引き返して穴吹回りで貞光から見ノ越に向かう。

急いでいると遠く感じる。

一宇から先は雪は少ないが圧雪された雪が凍ってツルツル。

帰りには注意なければ。

結局4時間も掛かって見ノ越へ着いた。

やはり、素直に冬季通行止めに従えば良かった。

急がば回れの格言通り。



見ノ越には6台ほどの車が駐車中。

快晴の日曜日にしては登山者が少ない。

見ノ越トンネルを見ると、ゲートは取り除かれていて車の轍が幾つも残っている。

不思議だなあ。



劔神社から三嶺を眺めると冠雪が白く輝いている。



気温はマイナス5度。

10時丁度登山開始。

雪は固く締まっていてアイゼンが良く効く。



雪が深いと危険なトラバースも、まだパイプまでは埋まっていない。

トンネルも今年は全然埋まっていない。

降雪が少ないのかな。



トンネルを抜けると体が温まってきた。

ダウンジャケットを脱いでフリースだけになる。

寒くないと言っても気温は此処でもマイナス5度。



雪は結構積もっているが固く締まっているので歩きやすい。

家内は今日も快調でドンドン先に行ってしまう。

1600m標識で待ってもらって心筋梗塞予防の水補給。



霧氷が着くと綺麗なアカカンバ。

最近霧氷が着いたのを見たことがないなあ。



岩場も雪で埋まっているので歩きやすい。



キャンプ場からは真っ白な次郎笈が見える。

昨夜泊まりだったと言う4人組がもう降りてきた。

どこで泊まったのかな?



振り返ると素晴らしい眺望。

天下一の眺望だ。



こんなに真っ白な三嶺は珍しい。



三嶺の右奥には、石鎚山を始めとする愛媛の山々がクッキリと見える。



矢筈山も良い顔をしている。



テントが設置されていた。

雪を深く掘って設置している。

昨日は風が強かったから大変だっただろうなあ。

西島駅着。

11時5分

大劔神社方向には足跡が残っていない。



若い男性が一人追いついてきて軽やかに追い越して行った。

リフト乗り場裏から登り始めると結構雪が深い。



高城山もクッキリと見えている。



夏道と関係なく真っ直ぐに登って行く。

スノーシューの男性が「いい天気ですねえ」と、あっという間に追い抜いて行った。

皆さん足が軽やかだ。



三嶺の展望所をすぎると刀掛けの松に着く。

ベンチは完全に埋まって何処にあるかもわからない。



今年は何故か枝折神社が埋まっていない。

看板などはすっぽり埋まっているのに。



ヤブウツギ等の霧氷ポイントを過ぎると、盛り上がった雪の向こうに高城山。



夏道のトラバースは完全に雪に埋まっている。

笹原の上に積もった雪を踏んでいく。

ツボ足になることが多いが、今日は固く締まっていて快適に歩くことが出来る。



階段には向かわずに三嶺を見ながら右に巻いて雲海荘の下に出る。



鳥居も殆ど埋まっていない。



頂上ヒュッテ着。

12時5分。

雪庇は去年ほどには発達していない。



エコトイレの入り口は相変わらず雪に埋もれている。



頂上に向かう。

平家の馬場は小さな風紋が出来ている。

風の具合で色々な模様になり、何時来ても異なった表情を見せてくれる。



頂上はのっぺりと雪に埋もれている。

岩の所まで下りて次郎笈を眺める。

頂上には数人の姿が見える。

先程追い抜いて行った二人が次郎笈に向かっている。



此処から眺めると、三嶺の左に天狗塚のトンガリと真っ白な牛の背もよく見える。



快晴で風も無く、雪も締まって最高の次郎笈登山日和。

次郎笈に向かおうかと思うが、時間は既に12時25分。

冬季は12時を過ぎると次郎笈には行かないと決めている。

15時までにはピストン出来ると思うが、最終登山者になると何か有った時には対応できない。

足を挫いただけでも凍死するリスクが有る。

等と考えていると男性二人が登ってきた。

次郎笈へ行ってきたのだろうか?

話しかけようとしたが、疲れ果てているようで座り込んだので挨拶だけして引き返す。



何時もの絶景ポイントまで下りていく。

経塚森手前の岩で昼食。

ここからは次郎笈が綺麗に見える。

何時も食事するときはジャケットを羽織るが、ポカポカ陽気でその必要もない。



食後、剣山に登り返し下って行く。



午後になると光線が変わって陰影が濃くなる。

三嶺から白髪山までの稜線がクッキリと見える。



朝駐車場でお会いした団体が追い越していく。

皆さん全員ハーネス等の重装備。

大きなスコップやロープなども用意している。

姫路から来られたそうで、冬山登山の訓練をしながら登山されたそうだ。

西島駅から三嶺の姿をもう一度眺める。



少し緩んできた雪道をドンドン下る。



劔神社に着くと気温は3度。

影絵となった三嶺も綺麗だ。



駐車場に着くと車はもう3台。

帰り道は第三ヘアピンまでは快調。

しかし、標高が低くなってから凍った圧雪がツルツル。

少しブレーキを踏んだだけでツルッと滑る。

目一杯注意して帰る。

渋滞に巻き込まれながら3時間ほどで自宅着。

今日は最初の判断が間違って、剣山登頂が遅くなり次郎笈まで行くことができなかった。

でも素晴らしい天気で、申し分のない天下一の眺望を楽しむことが出きた。

次郎笈はまた次の機会の楽しみに。
 


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