夏の里山 剣山 次郎笈      2018.08.04
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キレンゲショウマ満開 剣山~次郎笈周回 -

本当に今年の暑さはどうなっているのだろうか。

今日も猛暑日になる予感。

こんな日には剣山に登って、涼風に吹かれながらノンビリと歩いてみたい。

しかもキレンゲショウマが今年は当たり年で、しかも見頃を迎えているという。

早く観に行かなければと思う。

剣山へ神山から行く途中の、上分入手の崩壊通行止めは解除されている。

しかし、上分江畠や木屋平川上そして見ノ越トンネル手前などで、工事の為時間通行止めが実施されている。

そのうち江畠は土日も工事をやっているが、その他は土日祝日は通行解除となっている。

登山口まで何回も通行止めにあったのではかなわない。

土曜日の今日を待ちかねた。

江畑の通行止め時間を確認して出発。




朝早いので江畠の通行止めにも会わずに見ノ越に到着。

途中、随分と長く通れなかった中尾山への道も通行止解除となっていた。

これで見ノ越から穴吹へのバスも通る事が出来るようになったのかな。

それにしても平成荘は随分と前に閉鎖されたと聞いているが、キャンプ場やグラススキーは、まだやっているのだろうか。

美馬市などのホームページを見ると、昔のまま残っているように見えるのだが。

見ノ越の駐車場は朝早くというのに随分と車が多い。



ぐるっと剣山登山バスの案内書。

穴吹行き 一日一便 14:30発

貞光行き 一日3便 7: 45発 13:35発 15:03発

池田行き 一日2便 11:00発 15:10発

立派な檜の鳥居をくぐる。



劔神社にお参りして出発。

6時50分発

三嶺が少し霞んでいるが綺麗に見えている。

気温は18度。

見間違いかと再度見直したが間違いない。

早朝に此の気温とは?

今日も暑い一日のようだ。



ハガクレツリフネが咲いているが今年は少ない。



ヤマアジサイやギンバイソウも咲いている。



ツリバナの実は可成り大きくなった。



2ミリ位の小さなオトギリソウはサワオトギリなのか?

普通のオトギリソウは1センチ位



標高1600mに来ると気温が23度に上がってきた。

湿度も57%あり汗が吹き出てくる。



遊歩道分岐まで登ると、雲海荘や次郎笈が気持ちよさそうに見えている。



初夏のトゲアザミ、秋のシコクアザミ、そして今の時期のアザミは何アザミかなあ?

木の階段下には、ヤマクルマバナが沢山咲いている。



ゴージャスな花を咲かせているのはタカネオトギリ。

草丈に比べて大きな花を咲かせ、雄しべの数が多くて賑やかだ。

.まだコナスビが沢山咲いている。

花期が長い花だなあ。




花火みたいな?花はヒカゲミツバだろうか。

それとヘビイチゴの花。



西島駅着 7時41分。

朝早いせいか誰もいない。

リフトが試運転を開始している。



眼の前に夏の三嶺の姿。

頂上付近には少し雲が湧いているようだ。



リフト駅には冷たい飲み物が販売していて、沢水が引き込まれていて流れ落ちている。

顔を洗わせてもらうが、痺れるように冷たくて気持ちが良い。

花壇にはシコクフウロやニッコウキスゲが満開。

白色のシコクフウロも沢山咲いていた。



丸笹山や赤帽子はクッキリと見えているが高城山は霞んでいる。

facebookに画像を送ろうとしたが何故かエラーになる。

以前のスマホが調子悪いので、中古のスマホに買い替えたばかり。

アレコレしていると御夫婦連れの男性からお声がけ戴いた。

春に砥石権現でお会いしたご夫婦だ。

あの後、西赤石山に登られると言われていたが、アケボノツツジを堪能されたのだろうか。



可成り家内から遅れてしまった。

刀掛けの松着。 8時7分。

チョット休みたい気もするが、そのまま行場に向かう。



キレンゲショウマ鑑賞路は一方通行。

反時計回りに進んでいく。



ミゾホウズキやナンゴククガイソウが一面に咲いている。



シコクフウロとソバナ。



ナンゴククガイソウの蕾とホソバシュロソウ



ツルギハナウドとイヌトウバナ。

ヤマトウバナとイヌトウバナの違いが良くわからない。



崩壊地の仮登山道を降りていく。

ギンバイソウは、もう花の終わり。



咲いていました。

クリクリっとした蕾が可愛い。



此の崩壊地のキレンゲショウマは見る影もなく減っていたが、随分と復活したようで嬉しい。



それにしても今年は当たり年のようだ。

見事に咲き誇っている。

大きなカメラを持った男性が駆け下りてきた。



ヒメフウロもまた沢山咲き始めていた。



崩壊地の岩の上にも花が復活している。

線香花火のような花ツルギハナウドもずいぶんと増えている。

剣山にはツルギシシウドも多いそうなので見分けるのは?



大規模崩壊した沢横を降りていく。



両劔神社から登り返していく。



古劔神社から降りていくと真っ赤な実。

初めて見る実だ。

悦ちゃんのfacebookでチョウセンナニワズとおしえてもらった。

沈丁花の仲間で石灰岩地帯に緑の花を咲かせるらしい。

悦ちゃんありがとう。



ソバナも今年は多い。



キツリフネが咲いている。



一旦降りきってからまた登って行くと、キレンゲショウマの群生地。



右も左もキレンゲショウマの大群生。

こんなに沢山の花が一斉に咲くのを見たのは何年ぶりかなあ。



誰も来ないので、心ゆくまでキレンゲショウマの花を楽しむ。



ソバナやシコクフウロも咲き誇っている。



刀掛けの松に向かうと、団体が何組もやって来た。

皆さん、咲いてますかと聞いてくる。

満開ですよと言うと、皆んな喜んで下っていった。

刀掛けの松で家族連れの男性からお声がけ戴いた。

高専の後輩で、私のホームページをよく見ていただいているそうだ。

暫く話し込むと、家内は遙か先に行ってしまっている。



一生懸命に追いかけて登る。



冷房に浸りきっていた体には此の暑さは応える。

ヒイヒイ言いながら本宮神社着。

9時38分。

八の字に輪くぐりをしてお参りする。



なんと気温は22度も有る。

朝からこれでは先が思いやられる。



タカネオトギリが咲き誇っている。

ドンドン登山者が登ってくる。



山頂に向かうと気持ちの良い風が吹いてくる。



山頂では冷蔵庫を開けたときのような冷たい風が吹いている。

ベンチに座って一息入れる。

ああ天国だ。



三嶺には雲が湧いてきている。

このまま此処で休んでいたいが、家内は次郎笈に行きたいと言う。

眼の前の緑が輝く次郎笈の姿を見れば、誰しも行きたくなるだろう。

9時56分出発。



白銀の次郎笈は素晴らしいが、盛夏の緑濃い次郎笈も素敵だ。

何時の間にか笹の丸枯れも消えている。



登山道にはシロニガナが咲いているだけ。



風が全く吹かない。

次郎笈峠までの少しの登りで息切れ。

今日は朝ごはんが4時だったのでお腹が空いてきた。

座り込んでエネルギーチャージ。

休んでいると若い人たちがドンドン登ってきた。



息を整えて、霧氷ポイントまで一登り。

此処でも一息入れて剣山を振り返る。



振り仰ぐとコレからのキツイ登りに一瞬気が萎える。

家内は疲れを知らないのかグングン登る。



岩場でトレラン風の若い男女が降りてきたので、これ幸いと此処でも休憩。

風が出てきて火照った体に気持ちが良い。

前ピークまで登りきって三嶺への縦走路を眺める。



冷たい風が吹いて気持ちが良い。

休憩しようと思うと、もう家内は出発している。

次郎笈に向かうと、それまで頂上にいた人達が一斉に下山を始めた。



誰もいない次郎笈山頂着。

10時55分。

何時の間にか三嶺山頂の雲も上空に上がっている。



奥槍戸山の家の方から男性三人が登ってきた。

私達はいつもの岩場まで行って昼食。

剣山を見ながら食べる弁当は美味しい。

ミヤマクマザサを吹き抜けた涼しい風が吹いて別世界のようだ。

何時の間にか剣山山頂は大賑わい。

食後、次郎笈山頂に戻ると次々と登山者が登ってくる。



前ピークまで戻ってくるとコモノギクが可憐に咲いていた。

コモノギクは何時も群生しないでひっそりと咲いている。



岩場のあたりで多くの人とすれ違うようになる。

皆さん暑さに喘いでいる。

風は有るのだが生暖かい。

あまりに暑いので気温を見ると28.8度。

稜線で涼しいはずなのに、これでは堪らない。



次郎笈峠まで下ると暖気が溜まっているのか34.1度となった。

前から汗だくでお腹の出た男性がやってくる。

何処かで見たようだと思ったら、30年ほども前に一緒に仕事をしていた男性だった。

あまり暑いので次郎笈には登らずにトラバースの水場まで行って、冷たい水を飲んで帰ってくるとか。

少し行くと、朝会ったご夫婦がやって来た。

もう一ノ森まで行ってきたと言う。

話し込んでいると照り返しで更に気温が上がってきた。

これから次郎笈に登るのは暑さで大変だろうなあ。



西島分岐からトラバースを行く。

少し風が吹いて涼しいような気するがまだまだ暑い。



水場で冷たい水をゴクゴクと飲み、頭から水を浴びて生き返る。

復旧した石灰岩の崩壊地を過ぎてドンドン下るが、先程汲んだ冷たい水が美味しい。



12時45分 西島駅に帰ってきた。

閉じた売店横の水でまた顔を洗う。

三嶺が霞んでいかにも暑そうだ。

剣山から降りてきたご夫婦が暑い暑いと喘いでいた。



帰りは遊歩道を行く。

祖谷川源流からの冷たい風が吹き上げてくるところで一休み。

眠くなるほど気持ちが良い。

やはり夏の高山はこうでなくては。



樹木帯を歩くのは気持ちが良い。

日が当たらず涼風が吹くので、気温も25度と心地よい。



祖谷川の源流は何時もより水が勢いよく流れている。

此処でもゴクゴクと水を飲み、お土産用にペットボトルに水を汲む。



団体がドンドンと登ってくる。

キレンゲショウマ鑑賞のバスツアーだろうか。

剣神社着。 13時52分。



新しい鳥居はまだ足元のセメントが工事中。



石段横にはニッコウキスゲやホタルブクロ等の花が咲いていた。

駐車場に着くと大型バスがズラッと並んでいる。

道路まで停車している。

キレンゲショウマの咲く剣山は人気があるようだ。

帰りには江畠の通行可能時間に間に合うようにと急ぐ。

十分に間に合うと思ったが、川井峠に向かうところで軽四と箱バンがトロトロ運転。

通行止めの事を知らないようだ。

江畠に15時3分着。

結局3分の差で通行止めとなってしまった。

50分足らず待つのは嫌だと思ったが、椅子を倒していると何時の間にか熟睡。

目が覚めると直ぐに通行止めが解除された。

家に着くとニュースで、徳島でも37度以上と今年最高の猛暑日だったそうだ。

それでも満開のキレンゲショウマを楽しみ、久しぶりの次郎笈にも登ることができた。

体調はまだ十分ではないが、秋の登山シーズンが楽しみだ。

 


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