秋の里山 剣山 次郎笈 丸石 2018年9月16日  里山倶楽部四国編

- 剣山、次郎笈、丸石周回 リンドウ ウメバチソウ -

週一回は山歩きをしたいと思っているが、天気がスッキリとしない。

今日は朝9時までは曇りだが、その後は晴れの予報。

リンドウの花を楽しみに剣山に出かける。

ウメバチソウも咲いているかもしれない。



見ノ越に着くと朝早いと言うのに駐車場は満車状態。

昨日から泊まってるのかなあ。

6時58分出発。

雨は降っていないが深いガスに覆われている。

大勢が出発準備をしている。



劔神社にお参りすると境内が大工事中。

車で境内まで上がることが出来るようにしているようだ。

三嶺もガスの中。



気温は16度。

ハガクレツリフネが綺麗に咲いている。



ガスで薄暗い中を登って行く。



先日の台風の所為かブナの古木が倒れている。



数本のブナが倒れていた。



赤い実はフウリンウメモドキだろうか。



此の赤い実はウメモドキ?



リフトはまだ動いていない。

あんなに沢山の車が停まっていたのに登山者の姿はない。



道端にはアキノキリンソウ。



お父さんが男の子二人の手を繋いで登っている。

1600mの標識の前でオヤツを広げ始めた。

お父さんが、剣山は何時もこんなにガスっているのですかと聞くので、9時過ぎには晴れますよと言って先に進む。



崩壊地の橋を超えた所にヘッドライトが落ちていた。

朝暗いうちに出発した人が落としたのかな。



西島神社のところで男性が降りてきた。

ヘッドライト落ちていませんか?

と聞くので、直ぐ下の岩の上に置いておきましたよと言うと喜んで下っていった。

後日、NHKのビデオレターで常連の小椋さんが、同日に朝早く剣山に登ったが落とし物をして引き返したと報告していた。

あの男性が小椋さんだったのかな?



オトギリソウが紅葉していた。



バライチゴとアキノキリンソウ。



西島駅につくと数人が大剣神社に登っていった。

三嶺などの眺望はゼロ。



朝露に濡れたオトギリソウがチャーミングだ。

テンニンソウが一面に咲き誇っている。



ナナカマドの赤い実がガスの中で良い感じ。



刀掛けの松に着くと枝折神社が新しく建設中。



古い社が壊れたのかな?

ふと奥を見ると捨てられていた。

新しい神社を寄進しても、古い神社を粗末にするとバチが当たるよ。



シコクブシが咲き誇っているが、花の盛りはもう過ぎたようだ。



レイジンソウも少しだけれど咲いている。



少し明るくなってきたようだ。



ヒナノウスツボが咲いていた所に赤い実が?



リンドウはまだ朝寝坊中。



本宮神社にお参りして頂上ヒュッテへ。



佐那河内の歌姫アイちゃんがバイトをしていると言うのでご挨拶。

三代目の息子さんとお友達だとか。



ヒュッテの上に上がると立派な標識が出来ていた。

東のテラスへの木道は取り払われていた。

新しく付け替えるのかな?



頂上に向かうと一瞬ガスが飛んで青空が広がった。



しかし直ぐにガスが湧いてきた。

リンドウも目が覚めたようだ。



二度見展望所への分岐にも看板ができていた。



9時2分剣山頂上着。

登山客が次郎笈が見えないと嘆いている。

もう直ぐガスが晴れますよと言って次郎笈に向かう。



気圧は810.5mb

この前の台風の時は自宅で955mbだった。

やはり高いところは気圧が低い。

あたり前か。

気温は20度だが湿度が82%もある。

ジトッとした感じ。

下山路にはリンドウが一斉に花を開いている。



紅葉した葉に咲くオトギリソウ。

振り返ると剣山山頂が晴れてきた。



眼の前の次郎笈はまだガスが巻いていると思ったら、一瞬にガスが飛んだ。



次郎笈に三嶺もその美しい姿を表した。

三嶺から縦走してきた男性が喜んでいる。



振り返ると剣山はスッカリ青空が広がっている。

次郎笈もほんの少しガスが掛かっているだけ。

天気予報の正確さに驚き。



リンドウが明るい日を浴びで満開になっている。

アキノキリンソウにハナバチが忙しそうに吸蜜している。



ジロウギュウ峠で一息入れてから急登を登る。

もう降りてくる登山者が多い。



晴れてくると爽やかな風が吹いて足が軽い。

後ろを見ると次々と登ってきている。



前ピークで三嶺への縦走路を眺める。



10時10分 次郎笈頂上着。



剣山と三嶺への縦走路。



ウメバチソウを見に行こうと直ぐに出発。

三嶺への縦走路に向かって下って行く。

リンドウで吸蜜しているのはミドリヒョウモンかな?



右を見ると剣山と丸笹山。

御塔石もきれいに見えている。



家内はどんどん下って行く。

鏡石もまだ日が当たっていないので光っていない。



水場分岐を過ぎて下って行く。

本当に気持ちが良い縦走路だ。



振り返ると次郎笈。



リンドウとウメバチソウ



眼の前には石立山と丸石



ナナカマドの赤い実が綺麗だ。



ウメバチソウが今年は多い。

ウメバチソウは、山地や亜高山の明るい湿原などに咲く。

花の中央に雄しべが5本ある。

雄しべは1日に1本だけ立ち上がって花粉を出す。

雄しべの隣に細かく分裂した仮雄しべがある。

立ち上がった雄しべの数で、花が咲いてからの日数がわかる。

仮雄しべが王冠のようにも見える。

北海道から九州まで日本全土の山に咲く。

何処でもウメバチソウの花を見ることができそうだが、徳島の山では咲いているところは少ない。

剣山の近辺でも毎年花を見ることが出来るのは、この丸石への縦走路だけだ。

それも50mくらいの範囲だけに咲いている。

毎年秋に咲くこのウメバチソウを見るのが、私達夫婦の楽しみの一つとなっている。



林道分岐に着く。

5人程のパーティが追い越していった。



林道を見下ろすとプロックで通行止めがしてある。



11時40分 丸石着。

先着していた川之江のパーティの女性からホームページ見ていますよとお声掛けいただく。

ありがとうございます。

皆さん今晩は白髪避難小屋泊まりで明日は三嶺から天狗塚まで歩かれるそうだ。



何時もなら此処から元来た道を引き返して帰るのだが、急に二重かずら橋に降りたくなった。

バスが名頃発13時43分なので二重かずら橋は14時前頃だろう。

まだ二時間以上あるので間に合うかも。

間に合わなければ三嶺タクシーを呼べば良いやと丸石避難小屋を目指す。

家内は、引き換えしたほうが良いのにとブツブツ。



丸石避難小屋は直ぐ近くだったと思っていたが結構遠い。

12時10分到着。



愛媛のパーティの人達も食事をしている。

分岐の先で家内が昼食にしたいと言う。

時間が気になるので降りてから食べたかったが、まだ大丈夫と急いで食事にする。

黄色のシャツの団体が下っていった。

急いで昼食を食べて出発。



所が下山路は細かい木の枝が多く濡れていてとても滑りやすい。

おまけにザレた場所も多くてとても歩きにくい。

足に力が入って疲れてきた。

先に降りた黄色のシャツの団体もバテたのか座り込んでいる。



沢の音が響いているがなかなか到着しない。

なんとか国体橋に到着。

13時30分。



これならなんとか間に合うと思ったが、遊歩道がかなり傷んでいる。

沢が崩れていたり滑りそうなザレ場が続く。

気を抜くと滑り落ちそうだ。

とても急いで歩くことが出来ない。

家内は道を間違えたのではないかと引き返そうとする。

スマホが圏外でGPSの地図をダウンロードできない。

心細いながらも道なりに進んでいく。

一箇所沢が崩壊して、水が激しく流れる中を渡らなければならない所があった。

岩に飛び移りながら渡るのは、転倒の危険性がある。

靴のゴアテックスの防水性を信じて歩きやすいところをジャブジャブと行く。

黄色いシャツのパーティも追いついてきて心配そうについてくる。



やっと二重かずら橋到着。

男橋を渡る。



勢いよく渡る人が居て結構揺れる。

横板の隙間に足が入り込みそうで、チョット慎重に手すりを持って渡る。

前に来た時は、手すりを持つこと無く真ん中をスイスイ歩いたと思うのに。

平衡感覚が悪くなっているのかも。

切符売り場で550円のところを片道なので500円にサービスしてもらう。

時計を見ると14時10分。

聞くとバスはつい先程通過したとのこと。

三嶺タクシーを呼んでもらうが、一台は救急車対応で待機中。

もう一台は何処にいるのか無線が届かずわからないと言う。



仕方がない。

ボチボチ帰ろうかと歩き始める。

見ノ越まで'7km。

以前、見ノ越から逆に歩いてきたことがあるが、下りだったので駆け足して80分位だった。

登りだと二時間は掛かるだろう。

トボトボ歩いていると先程の黄色いシャツの男性が、車で追いついてきた。

見ノ越まで車を取りに帰るので乗っていきませんかと誘ってくれた。

渡りに船と乗せていただく。

福岡からやってこられたそうだ。

見ノ越まで送っていただいて、お礼をしようと思ったけれど受け取ってもらえなかった。

どうもありがとうございました。

十分な準備をせずに予定変更するのは絶対禁止と私達のルールで決めていた。

なんとかなるさと安易に予定変更したのはやはりマズかった。

久しぶりに歩いた二重かずら橋への道は予想外に荒れていた。

親切な人のおかげで助かったけれど今後気をつけなければ。






総歩行距離 10.6km

累計標高差 +991m -1390m

行動時間 7時間28分


里山倶楽部四国

ホームページにも是非お立ち寄りください