冬の里山 剣山 次郎笈   2018年12月13日  
里山倶楽部四国編 

- 青空に輝く霧氷 剣山 次郎笈 -

例年なら、剣山には雪が積もり綺麗な霧氷ができる頃だ。

しかし、先日のとても寒かった日にも、霧氷や積雪は見られなかったようだ。

今日も霧氷には出会えないかもしれないが、寒い季節に剣山を歩いてシャキッとしたい。

天気予報は朝は晴れだが昼前から曇りだとのこと。



木屋平からコリトリ経由で国道438号線を行くと、剣山の稜線に朝日がさし始めた。

剣山山頂は雲に覆われているが、山頂からかなり下まで雪で白い。

もしかしたら霧氷も出来ているかもしれない。




見ノ越に着くと、先着車は1台だけ。

駐車場は薄く雪が積もっているだけのように見えるが、ツルツルに凍っている。

この駐車場で転倒する人が多い。

念のために軽アイゼンを履いて出発。



劔神社に来ると三嶺の山頂には厚い雲がかかっている。

気温は、マイナス5度。



先行者の足跡が一人。

雪は1センチ位で凍結もしていないので、アイゼンは必要ないがそのまま履いていく。



風もないのに冷える。

ダウンジャケットのジッパーを喉元まで上げる。

手が冷たくなるので、左手の手袋にはホッカロンを入れる。



西島神社を過ぎて、頂上を見上げると厚い雲に覆われている。



西島駅の周りも霧氷で真っ白。



三嶺はまだ雲の中だが、青空が広がっている。

青空に光り輝く霧氷を見ることができるかも。



太陽がまだ低いので登山道には日が差していないが、木々の霧氷は朝日に輝いている。



霧氷の向こうに高城山が綺麗に見えだした。

風が強くガスが次々に流れる。



カラマツも綺麗に霧氷がついている。

いつもならその向こうに三嶺が見えるのだが、今日はガスの中。



刀掛けの松に着く。

新しい枝折神社は、はじめての冬を迎える。



高城山や天神丸の稜線も真っ白。



日が昇ってきて、ますます霧氷が輝く。



出来たての霧氷は特に色が白い。



ヒュッテ下から、高城山と木屋平の町を眺める。



頂上ヒュッテ着。

気温はマイナス7



誰もいない頂上に向かう。



頂上は風もなく意外と温かい。



三嶺の頂上だけが雲の中。



フェンスの支柱には、でっかいエビの尻尾が出来ていてまるで門のよう。



所が、次郎笈に向かおうとすると急にガスが巻いてきた。



西島分岐まで降りてきたが次郎笈は全く見えない。



そのうちまた晴れるだろうと進んでいくと、一気にガスが飛んで次郎笈の姿が現れた。



次郎笈の上りになるとデッカイ霧氷が現れだす。



剣山を振り返る。



今日の霧氷はデッカイ。

エビの尻尾が見事だ。



岩場は薄く雪をかぶっているが、凍結はしていないので問題なく登れる。



樹木だけではなくて、草や、石そして地面までも霧氷が出来ている。



次郎笈頂上着。

いつの間にかガスで真っ白。



地面に出来た霧氷の華。

小さな石までにも霧氷がビッシリ。



三角点も霧氷に埋もれている。



何時ものように、山頂を少し下ったところの岩で昼食。

食事をしている間に、ガスが飛んで景色が見えてきた。



一ノ森の右奥に高城山。

そしてさらに右奥の端正な山は高丸山。

高丸山は徳島市内から見ると、傾いたコブのような山に見えるが、この方向から見ると綺麗な三角錐。

高城山の向こうに、雲早山がほんの少し頭を出している。

それにしても、他の山は皆んな山頂が白いのに、高丸山だけは霧氷が皆無なのが不思議だ。



みるみる晴れて、剣山から一ノ森への稜線の全貌が見えるようになった。



霧氷の向こうに三嶺へと続く稜線。

残念なことに三嶺にかかる雲は取れない。

三角錐の山は白髪山かな。




次郎笈で、こんなに見事な霧氷を見たのは初めて。

名残惜しいが帰ることにする。



暖かくなって熊笹の霧氷は溶け始めた



登る時はガスの中だったので色が霞んでいたが、日が差すと白く輝く。



今日の霧氷は落ちないで綺麗なまま残っている。



岩に付いた霧氷。

デッカイ霧氷のトンネルを潜っていく。

霧氷が少し柔らかくなったのか、枝が垂れ下がって頭が真っ白になる。



モコモコ、もこもこ



細かなトゲトゲのある霧氷は梅の花のようだ。



もこもこ霧氷の向こうに剣山。



こんなに見事なのは見たことがない。



あまりに素晴らしすぎて、なかなか降りることが出来ないる



単独の男性が登ってきた。

今日初めての出会い。

雪が少ないなあと言いながら登っていった。



西島分岐を帰りながら、次郎笈を振り返る。



アカカンバの霧氷を心ゆくまで楽しむ。



このトラバースはもうすぐ積雪で通れなくなる。

この一時期だけの霧氷御殿。



この辺が雪が凍ると難所になる。



ドウダンツツジのトンネル。

ツツジの霧氷もトゲトゲで独特の表情をしている。



御塔石を見上げる。



ツツジにも岩にもトゲトゲの霧氷。



三嶺がやっと顔を出した。

もう十分に楽しんだ。

寒くなる前に帰ろう。



刀掛けの松手前から見えるカラマツ林。

いつもは何でもない景色だけれど、夢の国の景色のようだ。



西島駅まで帰って、霞む三嶺を見ながらコーヒータイム。

西島駅ではいくつかの足跡がある。



振り返ると、まだ剣山山頂直下は真っ白。



劔神社まで帰ってくると、次郎笈でお会いした男性がもう帰ってきた。

早いなあ。

私達があまりにもゆっくりしすぎたのかもしれない。

駐車場の雪はもう溶けている。

もう大丈夫かと簡易アイゼンを外して車に乗ろうとしたら、スッと滑った。

まるでスケートリンクのようだ。

1mくらい滑って溝の縁でやっと止まった。

この駐車場は危険だと知っていたのに、不注意だった。

転ばなくてよかった。

帰りに神山温泉に寄ってホッコリ。

今日は思いもかけない素晴らしい霧氷に出会うことが出来た。

大雪の降る前にもう一度、霧氷を見ることができれば良いなあと思う。




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