春の里山 気延山 桜    2016.03.29
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- 気延山周回 ヤマザクラ -

今年は、花の咲くのが遅れている。

桜も徳島ではまだ開花宣言がされていない。

しかし、神山町を走ると垂れ桜などは咲き始めている。

ソメイヨシノが咲く前に、エドヒガンやヤマザクラが咲くはずだが、今年はどうだろうか。

去年は3月31日に気延山で素晴らしいヤマザクラを見ることが出来た。

同時に前山公園の桜も満開だった。

ヤマザクラを目当てに気延山を周回してみよう。




何時ものように考古資料館に停車。

8時46分出発。

矢倉比売神社から登り始める。



先週から彼方此方でよく見る濃いピンクの桜が満開。

陽光桜だろうか。



直ぐに箭執(やどり)神社があり、もう少し登ると松熊(まつくま)神社がある。

由緒記によると前者を矢の御倉、後者を弓の御倉として日霊(ひるめ)大神が高天原より天下るまで守ったとある。

前者の祭神は、櫛岩窓(くしいわまど)命と豊岩窓(とよいわまど)命、御門の神で天石門別(あめのいわどわけ)神といもいう。

後者の祭神は、手力男(たぢからお)命天宇受女(あめのうづめ)命である。

いずれも天照大神が邇邇芸(ににぎ)の命を天孫降臨させるとき付き従えさせた神々である。



濃いピンクの桜は満開だが、去年には満開だったソメイヨシノはまだチラホラ咲き。



一部咲いている樹もあり青空の下美しい。

宮谷古墳の桜もまだ咲いていない。

去年に比べて随分と花が遅い。



松熊(まつくま)神社。

祭神は、手力男(たぢからお)命 天宇受女(あめのうづめ)命。



コナラに花が咲いている。



同時に若葉も芽生え始めている。

コナラの若葉の芽生えは大好きだ。



クサイチゴの花が満開。

石段を登って行く。



シハイスミレやタチツボスミレが咲き誇っている。



矢倉姫神社では桜が咲き始めている。



7部咲きくらいだろうか。

やはり桜はこの淡いほんのりとしたピンクの花が良いなあ。



桜の木にコゲラがやってきていた。

何時もは逆さになって木の幹に穴を開けて虫を捕っているのだが、今日は花のつぼみを食べている。



何でこんな所に稲荷社があるのかと思っていたが、矢倉姫は倉稲魂命と同一神とも言われている。

倉稲魂命は食の神様であり伏見稲荷の祭神でもあると言うことで此所に稲荷社があるのだろう。

手の上に玉をのせた狛犬はまだ健在だ。



境内のヤマザクラもとても良い感じに咲いている。



奥の五角形の祭壇にもお詣り。



本殿横には風化した狛犬が残されている。



展望休憩所からは大川原高原等の神山の山々が見渡せる。



散策している多くのお年寄りに挨拶して気延山山頂に着く。

あずり越え従走路にもお年寄りは多いが、此所は更に平均年齢が高いようだ。

ノンビリとおしゃべりをしながら散歩の感覚で山歩きを楽しんでおられる。

頂上の役行者の所では、お爺ちゃんがお孫さんの女の子にお参りの作法や三角点のことなどを教えている。



気延山山頂のヤマザクラは満開で丁度見頃。



赤白鉄塔まで行って国府の町を見下ろす。

お爺ちゃんがお孫さんに家の方向だろうか色々説明している。

お爺ちゃんの言うことをジッと聞いて素直な良い子だなあ。



気延山から従走路を下っていく。

タチツボスミレが咲き乱れている。



従走路は踏み込まれてガチガチ。

色の濃いのはニオイタチツボスミレかなあ。



モチツツジが沢山咲き始めている。

何人かの男性が追い越していってまた引き返してくるのに出合う。

皆さん何回か気延山に登って居るようだ。



今日のお目当てのヤマザクラが満開で春の日差しを浴びて輝いて見える。



アオモジも沢山咲いているが葉が出始めていてもう花の終盤。

早いヤマザクラはもう散って青い葉が展開している。



地蔵峠に着く。

お地蔵さんにお詣り。



桜はかなり咲いているが6部咲きくらいかなあ。



あと少しで満開になりそう。



なかなか桜の満開の時期に合わすのは難しい。

でも咲き始めでも、それなりに素晴らしい桜を堪能する。



一宮の町が眼下に見える。



そのまま童学寺越えに向かう。

10時47分。

地蔵峠からは歩いている人に出合わなくなる。



11時17分 童学寺越に着く



ショートカットして曲突(くどう)峠からの道と交わる。



キランソウやセントウソウが沢山咲いている。



頂上の看板があるが、これはウォーキングコースの終着点のこと。

その奥に旧童学寺トンネルがある。

去年に比べてまた寂れている。



ムラサキケマンが沢山咲いている。



去年は満開だったヤマザクラはすでに盛りを過ぎている。

それでもまだ綺麗に咲いている樹もある。

今年も大好きなヤマザクラの花に出会えて大満足。



タチツボスミレとシハイスミレが道路脇に咲き誇っている。



去年は1本しか見つけることの出来なかったバクチの樹を3本見つけた。

皆、見事に身ぐるみ剥がれている。



コナラとカエデの若葉は初々しくてすてきだ。



前山公園に着くが、桜は1~3部咲き。

去年は満開だったのだけれど。



今日はおにぎり弁当。

ありきたりの弁当でも桜の花を見ながら食べると美味しい。



蕾の多い咲き始めの桜が好きだという人も多い。



タンポポが沢山咲いている。

セイヨウタンポポでは無くてニホンタンポポのようだ。

セイヨウタンポポは総苞片が反り返っており、反対にニホンタンポポは反り返らずにぴったりと閉じている。

徳島ではまだ外来種のセイヨウタンポポよりニホンタンポポの方が多いという報告を先日見た。



ウォーキングやハイキングが行われるらしい。



食事をしている間にも桜が開き始めている。

後二、三日暖かい日が続けば満開になることだろう。



帰りに中王子神社による。



中王子神社では桜が満開。



奈良時代の古代墓碑があるらしい。



中王子神社にお参り。



拝殿はスッキリと整えられている。

天狗の額がある。



立派な御神輿もあるようだ。



脇社が二つ並んでいて中王子大権現の灯籠が奉納されている。

大権現よりも神社が立派に残っているのは珍しい。



本殿横にも脇社がある。



この神社の石柱の彫り文字は深くて大きい。



尻尾を振り上げて立派な狛犬。



境内には立派なヤマザクラの木も何本かあり満開の花を咲かせている。



天童さんの桜は7部咲きくらい。



満開で無くても見事だ。



此所でも今週末が見頃のようだ。



東王子神社の枝垂れ桜は満開で見頃。



昔はこの池にボートが浮かべられて大変賑わったそうだ。



農大の桜のトンネルはまだ1部咲き。



ツバキ園から登って行く。



もうツバキは殆ど散ってしまっている。



気延山に登り返して途中でトラバースを行く。



お花畑で休憩。



アオモジやスミレの花を楽しみながら駐車場に帰る。

14時丁度。

5時間ちょっとの里山歩きで気持ちの良い汗をかいた。

今週末は桜満開で賑やかになることだろう。




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