冬の里山 気延山    2016.12.11
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- 静かな古代の道をたどる気延山 -



昨日は、昔の職場の忘年ゴルフと忘年会。

職場を去ってから15年にもなるが、未だに呼んで戴けるので喜んで参加する。

結構お酒を戴いたので、目が覚めると9時前になっていた。

ノンビリと朝食を食べていると家内の機嫌が悪い。

私がグズクズしているので一人で気延山に行くと言う。

家内は私が留守の時など時々一人で気延山に出かけているらしい。

しかし、家内は車を運転出来ないので、家から歩いて行くと登山口まで6㎞もある。

急いで用意して私も出かける事にする。

遺跡資料館に駐車して登山開始。

10時52分



気延山は色々な登山ルートがあるが、今日は矢野古墳からお花畑経由で登る事にする。



矢野古墳横から整備された青石の階段を上っていく。



何でも無い道だが、ゴルフの疲れが残った足にはきつく感じる。

11時4分 お花畑着。



遠くに淡路島や沼島、そして其の向こうに和歌山の山々も見えている。

国府平野の右奥には眉山の山並みが横たわっている。

鮎喰川の流れに沿って、矢野遺跡、名東遺跡、庄遺跡などが残っている。

この一帯が縄文時代から弥生時代そして古墳時代と徳島の文化の中心だった。



縄文時代には、気延山や眉山の山裾から向こうに見える阿讃山脈の山裾まで海が広がっていた。

縄文人はこの山裾中心に生活していたのだろう。

弥生時代になって堆積平野が広がり、生活の場も広がっていったと思われる。



お花畑から竹の階段を上っていく。

モチツツジが沢山咲いている。



天気が良いとの予報だったが、雲が厚い。

雲が切れると黄葉したクヌギの木漏れ日が暖かく感じる。



5辻の休憩所に着く。

何時もは大勢が椅子で休んでいるのだが、今日は誰もいない。



5辻から頂上までは、登山の雰囲気を味わう事が出来る登山道となる。

11時31分 気延山山頂着。

三等三角点「行者森」212mがある。



三角点名の元になったと思われる古い役行者像と一寸新しい祠や石像がある。

おミカンが供えられていた。



クヌギの落ち葉を踏みながら下って行く。

体は汗ばんでいるが吹く風は冷たい。



ご婦人二人連れがニコニコしながら登ってきた。

お友達同士で楽しくお話ししながら登っておられるようだ。

単独行の男性ともお会いする。

フユイチゴの実がまだ残っている。



アップダウンを繰り返して赤白鉄塔に着く。

赤白に塗られた鉄塔には、航空機用の信号灯がある。

夜になると点滅して航空機事故を防ぐ。

振り返ると気延山三丁の赤白鉄塔が見える。



この尾根道の鉄塔広場には、サザンカが植えられていて花の盛り。

黄色く黄葉しているのはドウダンツツジかな。



鉄塔がある度にアップダウンがある。

男性一人が休んでいる所を過ぎると一本杉の地蔵峠に着く。

12時27分。



桜の季節には沢山の人が休んでいるが、今日は誰もいない。

広場からは西竜王山が正面に見える。

其の向こうには高城山のレーダードームが見えている。



日が射すと一気に暖かくなる。

童学寺越えに向かって少し行った所で、峠のお地蔵さんをお詣りしていない事に気がついて引き返す。



江戸時代には、石井町から入田や神山に抜ける為の大事な峠道だったのだろうなあ。



童学寺越えに向かう。

結構アップダウンがあり疲れてきた所に、見晴らしの良い鉄塔広場がある。

正面に大山が見える。



もう少し頑張って童学寺越えに着く。

13時12分。



峠を越えて次の鉄塔広場まで登って行く。

この先から右に曲がると旧の童学寺トンネルに降りて行く事が出来る。

お昼をだいぶ過ぎているので、竹のベンチに座って昼食にする。

サザンカが綺麗だ。

食後のコーヒーを楽しんでいると、トレランの女性が通り過ぎていく。

少しお声がけ戴くが、スレンダーでとても素晴らしいスタイルの女性だ。

私も少しは痩せていると、登山が楽に楽しめるのになあ。



食後、何時ものように前山公園に下りて農大跡から回ろうかと思うが、今日は元来た道を帰る事にする。



ひたすら歩いてやっと気延山山頂が見える鉄塔広場まで帰ってきた。



山頂手前からトラバースして5辻まで帰ってくる。

やはり今日は誰もいない。



八倉姫神社へのトラバースを進むと、西竜王山の左に高丸山の頂が見えている。

青空が広がって来て、ソヨゴの赤い実が綺麗だ。



途中から山道に入り、八倉姫神社奥の院の裏側に出る。



奥の院にお詣りして八倉姫神社に下る。



八倉姫神社にもお詣りし、お賽銭を少しはずんで今日も元気に山歩きが出来た事を感謝する。



後は、史跡資料館までテクテク歩くと15時41分となっていた。

何の変哲も無い里山ルートだが、古代の香りがして中々素敵な散策路だと思う。

体重はホンの少し減っていた。





総歩行距離 12.2㎞

累計標高差 ±754m

総行動時間 4時間50分



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