冬の里山 気延山    2017.01.05
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- 穏やかな初春の道をたどる気延山 -

3日は同窓会。

二次会まで行ってたっぷり呑んだ。

昨日はボランティアで終了後一寸新年会。

また体重が最高値となった。

新年会疲れで目が覚めるともう8時過ぎ。

高い山へ行くのにはもう遅い時間だと思ってコーヒーを飲んでいたら、家内が気延山に行くと言う。

花も無い気延山は、一寸つまらないかもと思うが家内は歩くだけで楽しいらしい。




史跡資料館に駐車して出発。

矢野城跡の下を回ると五輪塔。



宅地の横には古い石柱が。

不動像の下にお猿が居るので庚申塔のようだ。



その他にも色々と祀られている。

やはり矢野城と関係有るのだろうか。



八倉姫神社の立派な鳥居を潜って行く。



弘化三年の立派な鳥居には産子中と刻まれている。

氏子中と刻まれているのが多いが、氏子は氏神を祀る同じ氏の人達。

鎮守神、産土神を祀るのは産子。

此処は矢野神山とも呼ばれている。



櫛岩窓命と豊岩窓命を祀る箭執(やとり)神社。

御門の神で天石門別神とも云う。手水鉢に天保十五年(1844)九月吉日建造と記してある。



史跡公園に着くとロウバイが満開。

黄葉した葉が残っているのに花が満開の木もある。



見事に満開なのはソシンロウバイだろうか。



道端にも沢山咲いており、甘い香りが漂っている。



とりあえずは天石門別八倉比売神社に向かう。



新しい狛犬



いつ来ても静かで良い雰囲気の神社だなあ。



古い方の狛犬。



更に古い玉を前足の上に載せている狛犬。



五角形の祭壇の奥の院にもお詣り。

この祭壇の下に古墳がある。

天照大神のお墓だという人も居るが。



とにかく気延山周辺は古墳ばかり。

100基程もあるという。



空は暗く淀んで見通しは良くない。

何時もは何人かが休んでいる椅子の広場にも今日は誰も居ない。



頂上に向かう。

頂上部は岩山となっている。



一寸した登山気分を味わうと頂上に着く。



役行者にもお詣り。



頂上直下の不動明王にもお詣りする。

不動明王の後ろの大きな青石の板碑には、不動明王の守護梵字 カンマン が彫られている。

不動明王は、(酉年生まれ) 昭和(8、20、32、44、56)平成(5、17)年生まれの守護神。

今年の干支なので、酉年生まれでない私達にもご利益があるだろう。

不動明王は大日如来の化身。

数ある明王の最高位にあり右手の剣(利剣)で迷いや邪悪な心を断ち切り

左手の綱、羂索(けんさく)で悪心をしばり良い心を起こさせる。

背の炎は欲望や災難を焼きつくすと言われている。

すべての災難を除き、光明の道へと導いて福徳を授けてくれる。




スズタケの繁る快適な道を進む。

電力鉄塔が沢山有るが、鉄塔はピークにあるのでアップダウンが多い。



天保三年の大きなお地蔵さんがあった。

今まで何回も通っていたのに気がつかなかった。

何時も何か新しい発見がある。

頭の上に彫られているのは地蔵菩薩(カ)の梵字。

地蔵菩薩は、私達が生きていく為に必要な様々な恵みを与えてくれる大地の様に、

とても大きな慈悲の心で、人々の苦悩を包み込み、どんな願いでもかなえてくれる。

入田、石井の峠と彫られている。



道端にはモチツツジの花が綺麗に咲いている。



一本杉の地蔵峠にやってきた。

祠のお地蔵さんは手には如意宝珠と、上部に輪が通してある錫杖と呼ばれる杖を持っている。



広場にもロウバイが咲いていて、とろけるような甘い香りが漂っている。



一本杉のお地蔵様にもお詣り。



前山古墳の前を通るがスズタケが密生して、何処に古墳があるか解らなくなっている。



一寸した登りとなり下ると童学寺越え。



ピークに登り昼食。

今日はおにぎり弁当。



食後どのルートで帰ろうか迷うが、とりあえず前山公園への道を下る事にする。



パワースポットの旧童学寺トンネルは草木に覆われている。

ドンドン下るとバクチノキの群生地に出る。

バクチノキは青々と葉が茂っている。

バクチノキは桜の仲間で、葉の基部に蜜線がある。



バクチノキの古木は本当に皮を剥がれて丸裸になっている。

赤いジャケットを着た男性が登ってきた。



黄色亜麻の花が見頃。

緑の葉っぱに黄色い可憐な花びらは「モラエスさんからの贈り物」と呼ばれている。



前山公園手前まで来る。何時なら此処から農学部まで行って椿園から登り返す。

しかし、今日は今まで歩いた事の無い地蔵峠への道を登る事にする。

標高差105mで、標準タイムは60歳なら男性で19分、女性なら21分。



結構急な道だ。



立派な展望小屋があるがとても古い。

今でも使えるのだろうか。

家内が早くてドンドン遅れる。

私なりに一生懸命歩いて、17分で峠に到着。

家内は16分位だろうか。

標準タイム以内で歩く事が出来て良かった良かった。

ベンチで一休憩。

火照った体に、ミカンの甘くてジューシーな果汁が染み渡る。




看板の地図を見て、入田方面に下ろうと歩いていると、先程の赤いジャケットの男性がやってきた。

あれっ!

この道からは入田に下りる事は出来ずに、童学寺越えに繋がっているそうだ。

入田への道は、月の宮のゴルフコースが出来て通れなくなっているのかも。



朝来た道を引き返す事にする。



椅子の広場まで帰ってきたが誰も居ない。

資料館に向けて下り、お花畑で一休み。



更に下ると子供連れの若いお母さん達が登ってきた。

手に長い枝を持っている。

イノシシ除けだと言う。

「イノシシ居ませんでしたか」と真剣に聞いてくる。

「居ませんでしたよ」と答えるが何か微笑ましい。

子供達が賑やかに遊んでいる資料館まで帰ってきた。

気延山は低い山だが、アップダウンも有り結構歩いた充実感が味わえる。

歩いた後に熱い風呂に入ってビールを飲むのも至福の時だ。





総歩行距離 13.2㎞

累計標高差 ±857m

行動時間 5時間11分



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