冬の里山 気延山   2018年12月02日  
里山倶楽部四国編 

- 小春日和の里山歩き 気延山 -

12月になったのにキリッとした天気にはならない。

こんな日には里山歩きを楽しもう。

コナラやクヌギの紅葉を楽しむ事ができる、気延山の稜線歩きを楽しむことにする。



矢野城址下から史跡公園に向かう。

矢野城址の東側斜面には古い五輪塔が残されている。

矢野城主だった矢野国村駿河守に関連した墓石だろうか。



天石戸別八倉比売神社に向かう

この辺は矢野神山と呼ばれたらしい。



史跡公園に向かうとロウバイの蕾が膨らんでいる。



気の早い花はもう咲いている。

甘い香りが一面に漂う日ももうすぐだ。



クロガネモチの大木に赤い実が一杯付いている。



椿の花も咲きはじめている。



八倉姫神社の稲荷社。

珍しい玉を手に載せた狛犬。



拝殿でお参りをしてから奥の院に向かう。

猿田彦の祠にもミカンとお米が祀られていた。



八倉姫二号墳にある青石の五角形の祭壇。



鶴石、亀石の陰陽石が祀られている。

昔は此処で踊りが奉納されていたそうだ。



休憩所で西龍王山方向を眺める。

コナラが綺麗に黄葉している。



ソヨゴに赤い実が沢山付いている。

日曜日というのに五差路の休憩所には誰も居ない。



休憩所から少しばかり、登山道と言える急坂を登る。



ドウダンツツジやヤマハゼの紅葉が燃えるように真っ赤だ。



昔、海が山裾まで来ていた頃は、多くの古人が此の山を越えたのかも知れない。



役行者像にもお詣り。



細長い葉の赤い実はシロダモの実だろう。

黄色い花も同時に咲きはじめている。

シロダモは花が咲いた翌年の秋に赤く熟すので、花と実を同時に見ることが出来る。



冬いちごの実も少しばかり残っている。



コナラの黄葉が綺麗だ。



真っ赤なのはハゼノキかな。

山柿が冬の日に輝いている。



ハゼノキの実も沢山出来ている。



尾根道には大きなコナラの樹が多い。

ブナの黄葉にも見劣りしない見事な黄金色の黄葉だ。



他の山にもコナラやクヌギは多いが、尾根筋に此れほど見事な大木が多いのは珍しい。



中に明るい黄色に黄葉している木がある。

何の木だろうか。



鉄塔広場には見事なサザンカの花とたわわに実を付けたハゼノキ。

これだけの実があれば、ロウソクを沢山作ることが出来るだろう。

気延山ロウソクで売り出せば当たるかも。



峠のお地蔵様にお参り。

最初、此のお地蔵様を見つけた時はヤブの中だった。

その後、道が綺麗になってお参りする人も多くなった。

モチツツジの花が咲き始めた。



サンゴのような赤い果柄が目立つのは、イヌザンショウ。



果実を青椒と言って咳止めに利用されたらしい。

また昔の貴族は燈油としても利用していたようだ。



ハゼノキの紅葉は美しい。



里山でしか見ることの出来ない美しさだ。



前山峠で少し早いけれど昼食。

東龍王山の向こうに、大川原高原の風車が回っているのが見える。



峠のお地蔵さんにもお参り。



コムラサキの実と?の黒い実。



可愛い子犬を連れた若いご夫婦が登ってきて、少し話をしてから舗装路を降りる。



石井の街が綺麗に見える。



ツリバナの実と紅葉



赤い実はハナミズキ?

白いのはセンダンの実。

何処かのお寺で12時の鐘が鳴り出した。

今頃珍しいなあ。

何処のお寺だろうか?

きっちり12回鐘が鳴った。



前山公園のベンチで一休み。

温かいコーヒーを飲んでまっトリすると、このまま寝てしまいたい気がする。

本当に気持ちが良い小春日和の昼下がりだ。

足元にはホトケノザが咲きはじめている。



道端には馬頭観音が祀られている。

徳島では馬頭観音が道祖神の代わりに祀られているのが多い。



ホトケノザとハキダメギク



イヌホウズキとコセンダングサ



東王子神社を回り込んでいく。



農大跡から椿園に向かおうとすると、豚を飼っているので豚コレラ予防のため通行止め。



グルっと広い敷地を回って行く。

何時の間にか徳島大学の工学部が変わって、生物資源産業学部というのが出来たらしい。



グルっと回って池の畔から古墳へと登って行く。

コセンダングサが、引っ付き虫になってズボンや袖口に付く。



椿園入り口が通行止めになった所為か藪こぎ状態。

花が咲き始めた椿もヤブに埋まって見えないくらい。

このままでは、もうすぐ通行できなくなるだろう。



池の向こうからの道と合流。

池の向こう側から野鳥観察小屋へと向かう道から、回ってくると良いのかも知れない。



エッチラオッチラ気延山に向かって登って行く。



シハイスミレが少しばかり咲いている。

この時期に咲くのはタチツボスミレが多いが、シハイスミレは珍しい。



細長い葉のクヌギの紅葉はチョコレート色。



五差路休憩所で一休みしてから車へと帰る。

帰りに考古資料館で「ただいま東京国立博物館所蔵里帰り展」を見る。


普段展示されていない、地元の古墳の埋蔵品などを見ることが出来た。



上八万の巽山古墳に、東北地方の緑色凝灰岩で出来た鍬形石や車輪石が埋葬されていたことに驚く。

緑色凝灰岩はグリーンタフと呼ばれて、中部地方から北陸、北海道地区だけに見られる変成岩だ。

古墳時代にそんな遠くと上八万地域は交流があったとは不思議だ。

来週からは少し寒くなるのかなあ。

里山倶楽部四国

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