秋の里山 お高越山      2015/10/03
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- 何時もと変わらない秋のお高越山 -

秋空にお高越山の綺麗な三角錐の山姿が美しい。

久しぶりに、お高越山に登ることにした。



例年、雪が降った時等に年数回はお高越山に登る。

しかし、昨年の12月5日に住職と寺守さんが雪で遭難死された。

寺守さんには、寒いときに宿坊に招き入れてくれて温かいお茶やお菓子を何度も戴いたことがある。

ちょっと不自由な体でお茶を入れてくれるのに、恐縮すると共にとてもありがたかった。

住職さんも雪には慣れていたはずだけど、12月初めという季節のドカ雪に惑わされてしまったのだと思う。

お気の毒で可愛そうで、辛くなるのでお高越山に登ることが出来なかった。

しかしあれからもう10ヶ月。

気持ちを整理して、お高越山に登り、高越寺でお二人のご冥福をお祈りしよう。



ふいご温泉登山口から鉄塔巡視路を登る。

今頃クロアゲハがヒラヒラと飛んでアザミで吸蜜している。



ひねりん棒の樹が一回り大きくなっていた。



素晴らしい秋空だ。



高川ゴルフ場が良く見える。



もう下りてきた人が居る。

お高越山は、朝早くから登る人に必ず出会う。

コウヤボウキが沢山咲いている。



1時間程で林道に出る。



桜の紅葉が始まっている。



ツマグロヒョウモンがヨメナで吸蜜している。

秋深くなっても結構蝶が居るものだなあ。



萬代池のほとりで休憩。

中の郷の桜が随分と立派に育った。



手水鉢に綺麗な水が出ている。

去年までは枯れていたのに誰かが整備したようだ。

冷たい水で顔を洗う。

とても気持ちが良い。

よく見ると文化11年(1814年)と設立年が刻まれている。

丁度200年前に寄進されたものだ。

なんと寄進者は「南方 那賀郡 宮内村の治助さん」

宮内村とは今の長生町だが、南方とわざわざ書いてお高越山に寄進しているのが?



お高越山のシコクブシは小さい。

まだまだ蕾が多くて濃い青色に咲いている花は少ない。



ツリバナが今年は多い。

花の少ない季節に赤い実が綺麗だ。



此処からは単調な登り道が続く。



13丁というと1,400mくらいかなあ。

マツカゼソウはもう花が終わりかけている。



テンナンショウ?の実が半分赤く熟れている。



昨年まで倒れて転がっていた古い山頂まで1.5キロの標識が、綺麗に設置されている。



登山道の倒木などが撤去されて、とても歩きやすく整備されている。

住職さんが亡くなって、もしかしたら荒れているかと心配していたが杞憂だった。

どなたかが、引き続き整備されているのだろう。



アサマリンドウやテイショウソウが咲いているが数が少ない。

もう花期が終わったのだろうか。



祠と頭が三つの馬頭観音様に久しぶりにお参りして進む。



此処から神域、合掌すると気が引き締まる。



サラシナショウマかな?



咲き始めの小さなシコクブシが多い



不動小屋でコーヒー休憩。

男性が一人軽やかに登って行かれた。



赤門を潜るのも久しぶり



神仏習合の名残の石の鳥居をくぐり急な階段を上っていく。



山門を潜ると、境内は綺麗に掃除されていて気持ちが良い。

まずは高越寺にお参りに行く。

宿坊に布団が干してある。

寺守さんがおいでるようだ。

登山口から2時間20分。

いつも通りの時間だ。

先日の黒部五郎岳で、標準時間を大幅に大回ったので、体力低下を心配していたが安心した。



今年も護摩供養が行われたようだ。

高越寺が引き続き何事も無かったように運営されている事に安心する。



ヤマハッカが満開。

高越山山頂に向かう。



老杉はまだまだ元気だ。



高越神社にお参りする。

雨漏りの所為か天井が落ちかけている。



単独の女性が追い越していった。

まずは三角点へ。



新しい看板が出来ていた。

三角点が解らずにウロウロする人が居たがこれで安心。



お大師様は今日も優しい眼差しで私達を出迎えてくれる。



ブナが色付き始めている。

もう少しすると黄金色のブナの紅葉を楽しむことが出来るだろう。



眼下の穴吹と脇町

小さなアサマリンドウが綺麗に花を開いていた。



今日は剣山系の山々がクッキリと見える。



高城山と一の森・剣山。

右は丸笹山



三嶺。右手前は矢筈山

右は天神丸方向。



お高越山のアサマリンドウはとても小さい。



奥の院の鳥居は沢山あるが、又新しい鳥居が出来ていた。

「高越寺第三十三世 浩円」と書かれている。

新しい住職さんがこの鳥居を立てられたようだ。

何はともあれ跡継ぎさんが出来て大安心。



シコクブシが咲き始めている階段を奥の院に向かう。



曇っていたガラスが磨かれて、拝殿から奥の神殿がよく見えるようになった。



奥の神殿そして高越大権現にお参りする。



奥の院から下って行くと足場が悪かった所に新しい道が出来ていて、倒れていた三十六童子もキチンと立て直されている。



三面大黒天にお参りする。

この拝殿?までたどり着ければもしかしたらと思う。

駐車場から数十メートルなのに残念だ。



高越寺に向かい参拝道を行く。

紅葉が始まっている。



今まで無かった「龍厳の欅」

この傾いた木がそうかな?



高越寺に戻り、阿讃山脈や吉野川の流れを見ながら食事。

また単独の女性が登って来た。

新しい寺守さんと知り合いらしくお話しされていた。



ちょっとゆっくりして下山。

ご夫婦が登って来られた。

キバナアキギリが咲いている。

今日見たのはこの一輪だけ。

もう花期が終わってしまったのだろうか。



ツルリンドウも今日出会ったのはこの一輪だけ。



少ないアサマリンドウを見て、沢山のツリバナの実を見て中ノ郷に着いた。



萬代池で一休憩

桜の紅葉が秋空に映えて綺麗だ。



ススキの花穂が美しい。

クサギの赤い実も秋空に似合うなあ。



桜の紅葉は柔らかい色で良いなあ。



見晴らしの良い鉄塔で、若い男女ペアが登って来た。

これからだと頂上往復はキツイと思うが。

ツマグロヒョウモンがヒラヒラと舞っていた。



フユイチゴの実がもう赤くなっていた。



爽やかな天気で汗もかかずに下山。

ふいご温泉で体を休める。

家内は7月に怪我をしてから温泉禁止で、昨日温泉に入る許可をもらったばかり。

スーパーで美味しいおかずを仕入れて帰宅。

2キロ程痩せていたので安心してお酒が飲める。

幸せ。






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