冬の里山 お高越山      2018.01.19
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雪のないお高越山 -

「雪が降ったらお高越山」と、冬場はよく登った高越山。

しかし、雪山に慣れてきて、雪が降ったら剣山などに出かけて登る回数が少なくなった。

特に2014年12月に、ご住職と寺男の方が遭難死されてからは冬に登ることが余計少なくなった。

寺守りの男性には高越山に登る度に、休んでおいでと誘われてお茶やお菓子を戴いた。

不自由な手でお茶を入れてくれるのには、本当に頭が下がった。

今年は雪が少ないようだが、久しぶりに登ることにする。



ふいご温泉上の鉄塔巡視路から出発。

8時14分

延命地蔵尊にお参り。

お高越山に登ると長生きできるかな。



お高越山は青石を始め色々な鉱石が採れる。

キラキラ光る石がたくさん落ちている。



お高越山は修行の山。

登山するにも修行のような忍耐がいる。

何しろヒタスラ登り続けないといけない。



気温は6度と温かい。

フユイチゴの実が熟れている。



昔は広い山畑があったと思われる場所に猿田彦が祀られている。

此処にも秩父の男性が奉納した熊野修験の御札がある。



高越寺まで4.3㌔ 2時間35分の標識

ネジリンボウの木を通り過ぎる。



鉄塔広場は見晴らしが良いはずだが今日は曇って殆ど視界がない。



食べたくなるようなサルノコシカケ。



磐座のようなオカマゴのような大石。

中には小石が祀られている。



急坂を3つほど越えると中之郷に着く。



万代池は半分ほど凍っている。



ベンチの後ろにストックが落ちていた。

見つけにくい場所だったので、よく分かる所に出して置いた。

持ち主に帰れば良いのだけれど。



此処から高越寺は19丁

此処にもオフナトさんのような祠が祀られている。



男性が一人追い抜いていった。

ツルウメモドキの実が真っ赤。



去年植えられた御殿場桜に芽が出ていた。



追い抜いていった男性に追いついて先に進む。

後1500mの標識。

500mが長い。



淡々と登っていくと、男性がスイスイ遠いこして行った。



馬頭観音の先で合掌。

この字は亡くなったご住職が書かれた。



八丁坂からは益々急になる。



お不動さんのある小屋で休憩。

あったかいコーヒーを楽しんでいると女性がやって来て、休みもせずに登って行った。



休憩後、最後の上り。



結界の赤門。

右の川田までの道はトウセンボされているが、歩くのには支障がないそうだ。



キレイに並べ直された玉垣の石柱を越えると山頂まで500m>



デッカイ鳥居を越えていく。

こんな大きな石柱をどうやって運んできたのだろうか。



高越寺着。

10時44分。

登山口から丁度2時間半。

高越山登山評定 Cランク滑り込みかな。



着衣がボロボロになった仁王さん。



参拝前に鐘楼で一突き。

とても深い音色がする。



参拝後頂上に向かう。

もう先程の女性が降りてきた。



高越神社への急階段を上る。



高越神社にお詣り。

ホウノキの実がたくさん落ちている。



三角点から頂上へ。

雪も霧氷もない頂上は寂しい。



子安地蔵に御参りして展望岩へ。

奥野々山より奥の山は見えない。



急に冷えてきた。

気温は2度。

奥の院に向かう。



小さな境内の石に座って行動食タイム。

足元にブナの実の殻が沢山落ちている。



奥の院大権現にお参り。



その横には蔵王大権現。

更に奥には高越大権現



奥の院から奥に向かうと更に冷えてきた。

岩場を回って童子碑にお参り。



一旦門から霊域を出て再度門をくぐる。



岩場に祀られた祠などを御参りしながら高越寺に戻る。



去年、ニホンカモシカを見かけた所にやってくると今年も居る。

じっと此方を見ている。

時々何かを食べている。



口をモグモグさせて反芻しているのはやはり牛の仲間だからだろう。

しかしいつも見るカモシカと少し様子が違う。

動作がノソノソしている。

よく見るとお腹が大きい。

子供を妊んでいるのだろうか。

そう言えば去年も子供が誕生したとのニュースを見た。

今年もまた子供が生まれるのかな。



此方ばかり見ていて逃げようともしない。

そのうち体が冷えてきた。

私達を見飽きたのか、それでも此方を見ながら見ながら下っていった。

ニホンカモシカは可愛いなあ。



薬師像のベンチで昼食。

熱いコーヒーを飲んでも寒くなってきた。

早々に下山することにする。

切り倒された杉の年輪を見てみる。

年輪のピッチが非常に細かくて、ユックリと成長したことが分る。

樹齢300年位かな。



中之郷まで帰ってきて振り返ると、お高越山頂上はガスの中。

今日は晴れだとの予報だったがハズレだな。



新しい鹿の皮剥が有る。

下山後、何時ものようにふいご温泉でマツトリ。

神山温泉のようにヌルヌルとはしていないが、とても疲れが取れる。

今日も股関節が痛くなることはなかった。

此のまま直ってくれれば嬉しいのだけれど。

 


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