春の里山 高越山  2021年03月11日  
里山倶楽部四国編 

- 高越山 ―

雪が降ったらお高越山と、雪山初心者の頃よく登っていた。

最近は雪が降ったら剣山とか雲早山とかに行ってしまうので、早春に登ることが多くなった。

しかし、年々厳しく感じるようになってきた。

日本アルプスに登るための指針として2時間半以内に2回登ることを条件にしているアウトドアショップもあった。

前回に登った時は、なんとか2時間半で登った。

今年はもう、その時間では登ることが出来ないかもしれない。

体力測定のためにも一度登ってみよう。



ふいご温泉上の登山口に着くと4台の先着車があった。

皆さん朝早くから登っているようだ。



お地蔵さんにお参りして出発。

何時もは綺麗に祀られていたお地蔵さんだが、お花も枯れて埃を被っている。

最近はお祀りする人も居ないようだ。



シハイスミレが咲き始めている。



鉄塔を2つ程過ぎると、高越寺まで4.5km 2時間40分の標識。

アウトドアショップの条件を満たすには、此処から2時間以内に登らなければならない。



久しぶりに猿田彦大神にお参りしする。

ぐるりん巻きの杉の木を過ぎる。



馬酔木が少し咲いている。



キブシの花が満開。



出発する時は寒かったが、日が差して暖かくなる。

静かな山道は落ち葉がフカフカで気持ちが良い。



鉄塔の向こうには大滝山。

何時も気になる磐座を過ぎる。



鉄塔巡視路から離れて少し登ると林道に出る。

目の前にはお高越山。

ウグイスが綺麗な声で鳴いている。

初鳴きからもう随分と経ってクッキリと求愛のさえずりとなっている。





工事中だった林道が完成している。

この先は何処まで続いているのだろうか。



山梨の古木と万代池

池の畔のベンチでコーヒータイム。



男性がひとり追い抜いて行った。



桜の馬場の植林された桜は余り成長していない。

枯れたのかと見ると小さな新芽が出始めている。

枯れては居ないようなので安心する。



17丁の丁石を過ぎると山頂まで2kmの標識。

この先、500mごとに標識があるが、此の山の500mはとても長く感じる。



段々傾斜がキツくなって家内に遅れだす。



家内は待っている間に石を積んでいる。



単調な登りが応えてくる。



やっと祠と千手観音像に着く。



ここから聖域。

まずは合掌。



やっと後1000m

此処からは八丁坂。

厳しい上りが待っている。



やっとの事で不動小屋に着く。

小屋に座り込んで息を整える。

甘いチョコレートでエネルギー補填。



急坂をエッチラ登ると女人小屋跡に着く。

貴重な遺跡だが、段々風化している。



女人禁制の結界、赤門に着く。

もう万代池で追い抜いて行った男性が降りてきた。 



鳥居の手前で団体さんが降りてきた。



高越大権現の大鳥居



やっと着いた。

最後の急石段を転ばないように登る。



山門を潜ると、以前は神仏習合の象徴の大鳥居があったのだが、大風で倒れてしまって無い。

高越神社まで2時間40分掛かった。

日本アルプスに登るには失格だ。

年には勝てないなあ。



高越大権現にお参り。

一人寂しそうにしている天狗さんにもご挨拶。



まずは高越神社に向かう。

護摩供養の道場。



立派な彫刻のある鐘楼で鐘をつく。



美しい鐘の余韻の響く中を高越神社への狭い石段を登る。

雪の日には此の石段が怖い。



高越神社にお参り。

忌部族の大事な神社であるはずなのに、最近は手入れがされていない。



舞台や便所は崩壊寸前。



まずは三角点へ。

いい夫婦の1122m。

数年前に語呂合わせから、此処を夫婦の聖地にしようとの運動もあったのだが。



弘法大師像は、今日も大地をシッカリと踏みしめてお立ちになっている。

年配の男性が次々と二人登ってきた。

焼山寺はどこに見えるのかとか、大窪寺は何処だろうかとか色々とお話をする。

大窪寺は阿讃の山並みの向こうで見えないのだけれど。



正面に剣山が見える。

斜面には雪が白く見える。



左には高城山。

高城山に雪は見えない。



眼下に吉野川。

ブナはまだ芽生えていない。



奥の院に向かう。



拝殿でまずはお祈り。



ブナが芽吹くのはまだ少し先。



高越山大権現の鳥居。

手前の祠には奥の院権現が祀られている。



その奥に高越大権現が祀られている。



脇には役行者そして弘法大師。真ん中の廟には蔵王権現に似た高越権現



童子象が多く祀られている急斜面を降りる。



立派なサルノコシカケ。



三面大黒天



今日の幸を喜び感謝して下りる。

いやいやまだ下りません。

合掌してから鳥居をくぐり直す。



行場の下の薬師如来像の前で昼食。

珈琲を飲もうとしてコップを落とした。

拾おうとして手を伸ばしたら腰がグキッとなった。

固くて脆い腰だ。

お地蔵さんに腰が良くなるようにお祈りして下山。



高越寺にはよらずに下山する。



赤門を下りたところで腰が痛くなり足先まで痺れてきた。

ロキソニンを飲んで不動小屋で少し休憩する。

ロキソニンは良く効く。

そのうちに痛くなくなった。

若い男女ペアが下りてきたので道を譲るが、女性が膝が痛いと言う。

ロキソニンをあげようかと思うが、男性がサッサと下っていくので、膝を庇いながら下っていった。

膝をかばって斜めになって下りているが、男性の後を追おうとしてすごい速さだ。

後で後遺症が残らなければよいのだけれど。



椿が咲いて木々が芽吹いている。

もうスグ桜も咲くだろう。



此の手水鉢は江戸時代に寄贈されたもの。



ドンドン下るとシハイスミレが元気に花を開いていた。



シハイスミレに混じってタチツボスミレも咲いている。



桜が咲く頃にもう一度来たいなあ。





総歩行距離 12.2km

累計標高差 ±1,289m

総行動時間 7時間29分




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