冬の里山 雲早山  2015/02/06
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 青空に輝く霧氷 雲早山 -

昨日は雪マークが出ていたが平野部では雪が降ることは無かった。

山では雪が降ったもしれない。

しかも今日は一日中お日様マーク。

手軽に雪山を楽しむことが出来る雲早山に出かけることにする。

7時に出発して雲早隧道に向かうと、かなり標高の低いところから雪が多い。

やはり夕べ雪が降ったようだ。



先行車の轍が一台だけトンネルに向かっている。

雲早山に登るのかな?

先行してくれると助かるのだが..

しかし、雲早隧道を越えるとそのまま木沢方向に下りて行っている。



今日は誰も雲早山には向かっていないようだ。

雪が深いとラッセルが大変なのでスノーシューを持って行くべきか悩む。

雪が少なければスノーシューは必要ない。と言うか邪魔者だ。

とりあえず背負っていくことにする。

8時31分出発。

新雪が10センチくらい積もっている。



高城山山頂には厚い雲が掛かっている。

その内に青空が見えだした。

このまま雲が消えてくれれば良いのだが。



9時25分 登山口出発。

何時もながら最初のトラバースは緊張する。



カツラの広場で一息付く。

これからの登りに供えて一口黒棒を食べる。

一口黒棒は黒砂糖蜜の甘さがすぐにエネルギーに変わって元気が出る。

小袋に入っている飴などは、食べかすの袋がポケットからこぼれ落ちてゴミになるので避けている。



新雪は30センチくらいで歩きやすい。

スノーシューの出番は無い。

霧氷が凄い。

左の尾根が近くなり右に曲がって登っていくと一瞬フラッとした。

また心不全かと思ったが、家内もブナが揺れたと言っている。

まさか地震?



新雪でトレースは完全に消えていて何処に登山道があるか解らない。

赤テープを確認しながらトラバースしていく。

この登山道標識から左へと折り返す。



何時もの凍って危ない場所も新雪が深いので問題なし。

11時5分 パラボラ分岐着。

登山口から1時間40分かかっている。

最近は雪があるとこのくらい時間が掛かるようになった。

気温はマイナス9度



頂上に向かうと凄い霧氷

しかし、空がドンヨリと曇っていてパットしない。



雪庇が綺麗だ。

しかし、標高が低いところに出来た雪庇は柔らかいので崩れやすい。

どの辺まで近寄っても大丈夫か解らないので注意して進む。



ブナの赤い冬芽にもエビの尻尾が沢山出来ている。

こんなにボリュームのある霧氷は雲早山では久しぶりだ。



霧氷のトンネルをくぐり抜けると雲早山頂上着。

11時39分。

頂上は雪が飛んでガチガチ状態。



高城山の頂上はは相変わらず雲の中。



高丸山と西三子山を眺める。

頂上部にこんなにも霧氷が出来ているのは珍しい。

雲の流れが速いので、その内に晴れ間が出るかもしれない。

頂上から少し下ったところで昼食にする。

風は無いがジッとしていると寒くなる。

コーヒーを飲んでしばらく待つが晴れる気配は無い。



仕方が無いので下山開始。

時間があるのでスノーシューでその辺を散歩しようとアイゼンから履き替えていたらなんと言うこと。

日が差して見上げると真っ青な空に霧氷が輝いている。



先ほどまでのくすんだ色から一気に宝石のような輝きを持つようになる。

感動の一瞬だ。



急いで頂上に登り返すが、また雲が立ちこめてきている。

高丸山の向こうは少し青空も見える。

雲が高くなって高城山のドームが見えるようになった。



またしばらく雲の晴れるのを待つが益々空が暗くなって晴れ間は出ない。

また下山開始。



しばらく下っていくと雲が流れて晴れ間が見えるようになった。



青空が出て日が差すと景色が一変する。

気持ちがウキウキとして見上げた首をくるくると回す。



見る見るうちに真っ青な空となり素晴らしい霧氷が見られるようになった。



ブナの繊細な霧氷の中に埋もれて雪の結晶のネバーランドに迷い込んだようだ。



真っ青な空と流れる雲そして繊細なブナの霧氷。

こんな贅沢な風景を見ることが出来て幸せ。



日が差すと霧氷がバラバラと飛ぶようになる。

写真では解りにくいが宝石が空中に撒き散らされているようだ。



霧氷の向こうに高丸山

突然携帯が鳴って息子からの電話。

出てみると圏外。

何のようだろうか?



ブナの霧氷はひときわ素晴らしい。

何時もより霧氷が発達していてボリュウムがある。



どちらを向いても素晴らしい霧氷。

一つとして同じ形が無いので見飽きない。



何時までも眺めていたい。

帰るのがもったいないと思う。

家内も魅入っている。



霧氷に見とれながら歩くと時々雪を踏み抜く。



美しい雪庇は風の造形

ブナの幹にもエビの尻尾



もう一度ブナの霧氷を見上げて目に焼き付けておく。



大きく枝を広げたブナが美しさを誇っているようだ。

雲早山稜線のブナはまだ若いので後2~3百年はこの美しい姿を見せ続けてくれるだろう。



スノーシューはこのような尾根ではとても快適。

上を見上げて写真を撮りながら歩いても安定している。

雪を踏み抜くことが無いので安心して撮影できる。



しかし急なトラバースで斜めの斜面を歩くのにはどうも使い勝手が悪い。

またアイゼンに履き替える。

やはり足が軽くなり歩きやすい。

カツラの広場でスポーツドリンクを飲もうとしたら飲み口のドリンクが凍っていた。



14時丁度 登山口に帰ってきた。

また息子から電話が掛かってきて地震があったことを知った。

牟岐では震度5強だったとか。

登る途中で感じた揺れがそうだったのか?

それにしても震度5強とは凄い。

自宅のカメラ棚等が壊れていなければ良いが。



林道から振り返ると雲早山頂上が真っ白に輝いている。

こんなに霧氷が綺麗だったのは初めてだ。

後は林道をゆっくりと歩いて駐車場所へ。

帰りに神山温泉に入るつもりだったが地震の被害が心配で寄らずに帰る。

帰ると、被害はゼロ。

徳島ではたいした揺れでは無かったようだ。

今日は最高の霧氷を見ることが出来た。

今年は例年以上に素晴らしい霧氷を色々な山で楽しむことが出来た。

しかし、青空に映える霧氷は何回見ても感動するなあ。


里山倶楽部四国編 

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