春の里山 雲早山      2015/05/10
ホームページ

 少しでも満足シャクナゲの花 雲早山 -

ゴールデンウィークには砥石権現、高丸山、高城山と5月の花を楽しんだ。

近くの山で残っているのは雲早山だ。

例年なら5月中旬からが雲早山の花のシーズン。

シャクナゲやヤマシャクヤク

アケボノツツジは終盤だがそれでも綺麗に咲いていてミツバツツジが花の盛り

縦走路にはシロヤシオが一斉に咲く。

今年は花の咲くのが早い。

花の咲くのに遅れないように雲早山を歩くことにする。



7時5分 雲早隧道を出たところのスーパー林道通行止ゲートから出発。

林道脇の木々の緑は濃くなっている。

正面の雲早山の頂上付近は重い雲に覆われている。

そのうち雲が消えることを期待。



ウリハダカエデの花がカンザシのようにぶら下がっている。

ヤマゴボウの花が咲いている。

この林道で出会うのは初めて。

7月頃には真っ赤な実がなる事だろう。



コガクウツギが咲き始めている。

高城山も頂上付近は厚い雲の中。



崩壊箇所の大きさが拡大しているようにみえるのだけれど。

ミヤマザクラ?が風に揺れている。



町堺標識からシャクナゲ尾根に取り付く。

7時38分

急坂の上に雨後の所為かズルズル滑る。

今年はダメかと思っていたが取り付きからシャクナゲの蕾がある。



林道から10mくらい登ったところには綺麗なシャクナゲ

滑り落ちないように気をつけながらピンクの花を楽しむ。



登るにつれて石楠花の花が多くなる。



昨年の爆発に比べたら花の数は少ないがそれでも十分に楽しめる。

シャクナゲを撮影していたらご夫婦がやってきた。

腰の調子はどうですかとお声がけいただく。

剣山でお会いした香川のご夫婦で私のホームページを見て頂いているそうだ。

ありがとうございます。

昨日は砥石権現でシャクナゲが綺麗だったらしい。

先日見た蕾が開花したのかな?

あっという間に軽やかに急坂を登って行かれた。



登山路は冷たい風が吹き寒い程だったが急坂を登るうちに暑くなり汗がでる。



花を期待していなかっただけに嬉しくて何枚も写真を撮る。



去年は登山路に覆いかぶさるように咲いていたが今年は近くには咲いてなく樹間の花を楽しむ。



例年のシロバナは今年も咲いていた。



標高が上がると蕾も多くなる。



まだしばらく楽しめそうだ。



ところが細尾根のあたりまで来ると花が急になくなる。

崩壊が進んでいる所では登山路の下が崩れて空洞に成っている。

シャクナゲの根っこが土を支えているみたいだ。

端っこは怖いので避けて歩く。



濡れた根っこに滑らないように気をつけて急坂を登っていく。



シャクナゲ尾根を抜けるとオオカメノキの花が沢山咲いている。

今年はどこの山でもオオカメノキが当たり年た゛。

ミツバツツジが咲く広場に出る。



今年は鮮やかなミツバツツジをあまり見ていないので見とれる。



ハウチワカエデの葉が芽吹き始めている。

広場から最後の坂を登って尾根に向かう。



尾根に出て山頂に向かう。

誰もいない雲早山頂上着。

9時9分着。

林道から1時間30分かかっている。



香川のご夫婦は既に頂上から降りたようだ。

高丸山まで縦走するのかな?

もしかしたらお二人は健脚なのでピストンするのかもしれない。

山頂付近はやはりガスがかかり眺望はない。



雲が早く流れる雲早山



しばらく待ってみたがガスが晴れる気配はない。

私達も下山することにする。



尾根を降りて行くと風が強く寒い。

気温は7度。



此処のブナも沢山花を咲かせている。

今年は徳島の山では何処でもブナに花が咲いたようだ。

パラボラ分岐に帰ってきたが例年のようにアケボノ岩まで行くことにする。



少し登ったところのピークから眺めると高城山がかすかに見えてきている。

いつも眺める三嶺はまだ雲の中で見えない。



縦走路でもオオカメノキが満開。

ミツバツツジもまだ咲き残っていていい感じ



わずかながらシャクナゲも咲いている。



ご夫婦がシャクナゲを熱心に撮影されている。

挨拶して先に進む。

ピークから降りて行くと見事なミツバツツジが咲いていてしばらく見とれる。



ハウチワカエデの葉が雲が晴れた空に輝いている。

西三子山が正面に見える広場に出る。



ハウチワカエデの根元には可愛い赤ちゃんがいっぱい芽生えている。



急坂を降りると目の前にこれから向かうアケボノ岩が見える。



目立つ所にストックをデポして下って行くと二本のヒメシャラの大木の所に着く。

まだ芽吹き始めたばかりのようだ。

此処からシロヤシオの咲く細尾根に降りていく。



今年もカマツカに可愛い蕾ができていた。



丁度、ブナの雄花が役目を終えて茶色くなり、受精した雌花が大きくなってきている。

もうすぐ実がなりあきには沢山のドングリができることだろう。

細尾根を木の根に滑らないように気をつけて登っていく。



高丸山方向からカモシカさんのグループが降りてきた。

お久しぶりです。

今日は高丸山からのピストンのようだ。

メンバーに先日砥石権現でお会いした二人の女性と今年の冬雲早山でお会いした男性が参加されていた。

雲早山でお会いした男性からはその時の写真を頂いた。

ありがとうございます。

皆さん、長丁場気をつけて行った来てくださいね。



小さなピークのシャクナゲに少しばかり花が咲いていた。

数年前に全くシャクナゲの花がなかった時があったがその時に比べたら花が多い。



この黄色い花はなんだろうか。

去年も咲いていて調べたけれど解らない。

アケボノ岩まで最後の急坂を登っていく。



例年アケボノがきれいなピーク(私達はアケボノ岩と呼んでいる)に着く。

10時44分。

ヤシャビシャク(テンノウメ)はまだ咲いていない。

このピーク付近もシャクナゲがすこしばかり咲いている。



ピークの岩場のアケボノツツジはほとんど散っている。

ミツバツツジも散ったのか咲いていない。

例年花に埋もれるピークだが今年は寂しい。

先ほど追い越したご夫婦がやってきたので少しお話をする。



例年ならアケボノツツジとミツバツツジが咲く隣のピークも花が既に散っている。

ご夫婦が先に引き返されたので私達も帰ることにする。



シロヤシオの木を眺めると葉が大きくなっているのに蕾が全くない。

完全な裏年のようだ。



すこしばかり咲き残ったアケボノツツジとシャクナゲを楽しみながら急坂を下って行く。

男性が二人登ってきた。



坂を登り返して二本のヒメシャラまで帰ってきた。

アケボノ岩を振り返る。



雲早山山頂を眺めると団体さんがいる。

カモシカさん達が着かれたのかな。



家内の靴底の一部が剥がれたので紐で縛ったがすぐに全体が剥がれてしまった。

9年ほど前に購入してカナディアンロッキーで履いて以来仕舞っていたのを最近また履き出した。

軽くていいと行っていたが、加水分解してしまったようだ。

捻挫や骨折の時に使うテーピングテープで確りと貼り付ける。

ミツバツツジがきれいな岩場で昼食。



昼食後、カエデの古木や赤ちゃんを楽しみながらゆっくりと登っていく。



芽吹き始めたブナも美しい。

のんびり歩いているとカモシカさん達が引き返してきた。

これから気温も上がって大変だけれど高丸山までお気をつけて。



朝は咲いていなかったカタクリが沢山花を開いている。



もう今年の見納めかな。

来年もまたお会いしましょう。



パラボラ分岐に帰ってきた。



ワチガイソウなどを見ながらのんびり下っていると3人ほど追い抜いていった。

今日は登山者が多いなあ。



シコクブシが一面に生えている。

花の咲く季節にはすごい眺めだろう。

ホウノキの葉が大きく開いている。



イチリンソウが一面に咲いている。

花の盛りのようで綺麗だ。



桂の木の広場に来ると神事が行われたようだ。

山開きが会ったのかな?



チャルメルソウとフデリンドウ。

ここでフデリンドウに出会うのは始めてだ。



またイチリンソウが多くなる。



シコクスミレはもう終盤。

結構フデリンドウが多い。



ウワバミソウももう少しで花が咲きそう。



登山口着。

14時3分。

新しい杖が沢山おいてあった。

奇特な人がおいでるようだ。

ストックのない人には助かることだろうなあ。



車が数台停めてある。

野間伝林道や上勝からの道が通れるのだろう。

林道を帰るとオトシブミがたくさん落ちている。



白いムラサキサギゴケが沢山咲いている。

調べてみると白いのがサギゴケで、紫色のサギゴケがムラサキサギゴケらしい。

この白いのが先に見つかってシラサギの飛んでいる姿に似ているからサギゴケと命名されたらしい。



この普通に多く見られるムラサキサギゴケが先に見つかっていたらシラサギの姿は思いつかなかっただろう。

なんと名付けられただろうなあ?

中にはピンクの花もあった。

この花はモモイロサギゴケ??



サギゴケを見ている間に後続の男性が二人やってきた。

お一人は以前よくお会いしたダニに詳しい男性だった。

お久しぶりです。

皆さんといろいろ話しながら駐車場に帰る。

14時58分着。

今日はシロヤシオを見ることはできなかったが、期待していなかったシャクナゲの花を堪能することが出来た。

家内の靴はテーピングが確りしていてなんとか車まで無事だった。

しかし帰ってからテープを剥がそうとすると確り張り付いて取れなくなってしまっていた。

靴底を貼り直してもらおうと思っていたがこりゃあ駄目だ。

買い直すしか無いみたい。





総歩行距離 11.7㎞

累計標高差 ±1,133m

歩行数 24,680歩


里山倶楽部四国編 

ホームページにも是非お立ち寄りください