秋の里山 雲早山   2015.11.27
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- 雲早山 初雪 -

11月になって暖かい日が続いたが突然寒くなった。

もしかしたら霧氷が見えるかもしれない。

剣山にでも行こうかと楽しみにして寝たが、朝起きると大雨が降っている。

これでは霧氷は駄目だろう。

しかし、高山ではこの雨が雪になっているかもしれない。

行ってはみたいが、まだスタッドレスを履いていない。

予想外の大雪だと困るなあ等迷っている内に8時過ぎになった。

ふと外を見ると空が明るくなっている。

剣山は無理でも雲早山なら大丈夫だろう。

随分と遅くなって出発。

岳人の森手前から予想以上に雪が多くなった。

しかし柔らかな雪なので、オールシーズンタイヤでも登って行くことが出来る。



工事の終わった雲早トンネルを出ると木々が真っ白。



スーパー林道に入ると轍はない。

積雪は15㎝くらい。

快調に進む。



このまま登山口まで走るのは問題ないが、家内がせっかくの初雪だから歩きたいと言う。

土砂置き場に停車して歩いて行くことにする。



目の前には高城山と砥石権現



以前崩落していたところは綺麗に修復されている。

久しぶりの雪の感触を楽しみながら歩いて行くのは最高の気分。



10時40分 登山口出発。

一面の雪景色だ。



雪が深くなると危ないトラバースも初雪は柔らかくアイゼン無しで楽々歩ける。



沢を二度ほど渡っていく。



カツラの広場で念のため6本爪アイゼンを付ける。

気温は-0.7度

余り寒くない。これでは霧氷は期待できないかも。



一頭の鹿の足跡だけが頂上に向かって伸びている。

登山道を気にせずに一直線に登って行くことが出来るのは雪山の魅力の一つ。



トラバース道に入ると急坂になるが簡易アイゼンの爪が良く効いて登りやすい。



実がはじけ落ちたブナの枯れ枝。



ブナの赤茶色の枯れ葉がモノトーンの世界の中で美しい。



11時47分パラボラ分岐着。

もう少しするとこのパラボラ上まで雪に埋まる。



この辺りは風が弱いのか、素晴らしい雪景色。



稜線に上ると凄い風が吹いている。

樹氷は吹き飛ばされて殆ど残っていない。



高丸山が直ぐそこに見えている。



積雪は10~20㎝

頂上近くになると雪は吹き飛ばされて少ない。



12時8分 雲早山山頂着。



高城山



高丸山



徳島市内方向

正面は眉山



頂上では凄い強風が吹き荒れている。

気温は-3.1度だが体感温度はもっと低い。



天気予報では昼からは晴れ。

青空が出るのをしばらく待つが、空には真っ黒な雲が消えない。



体が揺れるほどの強風に食事することも出来ず、下山を開始する。

葉の落ちたブナは霧氷や雪が着いていないので寂しい。



何時もの大岩の所で風を避けて昼食。

温かいコーヒーを飲んでふと見上げると雲が一気に流れて一瞬青空となった。



昼食後歩き始めると、まだ厚い雲があるが日が差し始めた。



霧氷がないのが残念だが、雪と青空のコントラストが素晴らしい。



パラボラ分岐から高丸縦走路に向かう。

風が当たらないのか樹氷が残っている。



ヒメシャラの樹氷



素晴らしい樹氷に見とれる。



雲が早く流れて真っ青な空が広がる。



真っ赤なマユミの実も雪の中。



こんなに美しい樹氷に出会えるとは思わなかった。

風も収まり日が当たってポカポカしてくる。



何処まで歩いても樹氷の林。



ツルウメモドキの実も雪の中。

白い雪の中で赤い実はよく目立つ。



精一杯枝を広げた古樹は力強く美しい。



美しい景色に飽きることがないが、何処まで歩いて行っても切りが無い。

美しい樹氷に満足して帰ることにする。



雪が溶けて少し歩きにくくなった。



13時54分 登山口に帰ってきた。

気温は-0.8度。

意外と低いままだ。



登山者は私達だけだったが、雪のスーパー林道を走りに来た車は何台もあったようだ。

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逆光の高城山にお別れして神山温泉へ。

今日は予想外の美しい樹氷に会うことが出来た。

これから3月末まで今日以上の雪景色を何回も楽しむことが出来るだろう。

早くスタッドレスに履き替えなければ。





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