春の里山 雲早山     2016.03.03
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- 雪解けの雲早山 桜も咲き始める -

今日は一日中天気の予報。

朝は気温が低いが日中は暖かくなるようた。

朝から快晴で雲も風も無いので霧氷は期待できない。

北斜面や稜線に雪が残っていることを期待して雲早山に出かけることにする。



神山に入ると梅が満開。

川又から土須峠に向かうと、金泉では桜が満開だが色が濃いので河津桜だろうか。

寒桜も咲き始めている。

神山の桜街道がピンクに染まるのはもうすぐだ。



歩き始めは全く雪がない。

高城山は少し白いので雪が残っているようだ。



往復している足跡が残っている。

昨日の足跡かな。

8時53分登り始める。



頂上下が凍っていることがあるので、アイゼンを履いて出発。

トラバースからカツラの広場までは雪は少ないが硬く締まっていて歩きやすい。



カツラの広場を過ぎると予想以上に雪が少ない。

ブナの倒木を過ぎて右へとトラバースするとガリガリ君状態。

おまけに昨日の登山者がヒップソリで滑り降りているので表面もツルツル。

私達はアイゼンの歯が効いてとても歩きやすい。



砥石権現も雪はなくて春の装い。

その右奥に聳える矢筈山は流石雪が多く残っている。



前回来たときは霧氷が一杯付いていたミズナラも春を迎える準備をしているようだ。

何時も凍っている頂上直下は流石雪が多く残っている。



9時48分 パラボラ分岐着。

綺麗さっぱり雪が融けている。

久しぶりに顔を出した倒木に腰をかけてコーヒータイム。

上空に下弦の月が綺麗に見える。

今日は2016年3月3日

旧暦では1月25日

月齢では23.5日

これから3月9日(旧暦 2/1)の新月に向けて月は段々欠けていく。

旧の1月の二十三夜溝は今朝だと思う?のだが今でも月待ちをやっているところはあるのだろうか。



稜線も殆ど雪が融けているが、10センチ以上積もっているところもあり雪の所を選んであるいて行く。

ポカポカ陽気で青空も春の雰囲気。



高丸山も霞んでいるのが春の雰囲気。



頂上手前にはまだ雪が残っている。



鹿の鋭い鳴き声がして稜線から斜面に駆け下りていった。

斜面には10頭以上の鹿がノンビリと歩いている。

私達に危険を感じないのか逃げもしない。

というか人間に警戒心をあまり持っていないような感じる

3月15日までは鹿の猟期なんだけれど。

この辺は禁猟区(鳥獣保護区)なんだろうか?

調べると雲早山の北斜面から西斜面は鳥獣保護区に指定されている。

ちなみに高丸山や大川原高原そして中津峰山などは特別保護地区に指定されているようだ。

また、雲早山は国有林なので猟のために入山するときは「入林届」を事前に出して許可を得る必要がある。

その為、鹿達は安心しているのかもしれない。



のどかに過ごす鹿達を見ていると、そのすぐ上を狐が通っていく。

大きな尻尾を揺らしながら、少し歩いては立ち止まっている。

しかし、カメラで捉えることは出来なかった。

狐に出合うのは珍しい。

今まで大川原高原と土須峠で見ただけだ。

いずれも雪の季節だったことを思い出す。



ブナの大木が多いところに着くが、雪はあってもブナの姿からは冬の厳しさは感じられない。



若葉の芽吹きの前にパワーを目一杯溜め込んでいるような力強さを感じる。



吹き付ける北風に耐えて、今年もまた春を迎えることがいかにも嬉しそうに見える。



ヒメシャラの向こうに高城山

ヒメシャラの幹は赤く艶々し始めている。

カエデはまだ寒々しい。



雪の消えた雲早山山頂着。



目の前に堂々と聳える高城山



高城山全景



南高城山の左奥には石立山 高城山山頂のすぐ左には一の森と白い次郎笈が顔を出している。



高根山の向こうに見える眉山や徳島の街は霞んでいる。

大川原高原もやはり霞んでいる。

春の所為か中国のPM2.5の所為なのか。



目の前に高城山を眺めながら昼食。

風も無くポカポカなのでジャケットなしでも大丈夫。

よく見ると西砥石権現と高城山の鞍部にファガスの森がクッキリと見える。

今まで何十回も眺めたが気が付かなかった。



拡大するとクッキリと見えている。

昼食後時間も早いのでユックリとコーヒータイムを楽しむ。

その後、430Mhzで徳島市と上板そして堺市の局とQSOして下山。



名残惜しいがブナ達ともしばしのお別れ。



芽吹きが始まって枝先が白くなってきている。



パラボラ分岐に下りずに高丸山従走路へ右から回り込む。

此所の盆地?は何時も雪が多い。

稜線に上がっても人が歩いていないので雪が綺麗に残っている。





何時ものピークで三嶺を眺める。

雲早山で唯一三嶺を眺めることが出来るところだ。

白く冠雪した三嶺が綺麗だ。

剣山の山頂がポツンと顔を出している。



しばらく雪原歩きを楽しんでから下山する。



ピークを下りようとして驚いた。

目の前に鹿が居る。

私達を見ているのに、カメラを構えても逃げない。

あれっ!と思ったがすぐ前に子鹿が二頭居る。

子鹿をかばって逃げないのだろうか?





時間に余裕があるので気になっているトラバース手前の東の尾根に登ってみる。

雲早山に初めて来た人がまっすぐ登って良く間違うところだ。



ヒメシャラの肌がキラキラ輝いて美しい。

尾根の向こうには1267mのピークから伸びる尾根とスーパー林道から分岐した林道がすぐ下に見えた。



雪が少なくて歩きにくい道を下り下っていく。

ブナの残った枯れ葉がなんか味がある。



ポカポカ陽気の中、林道を歩いて帰ると蝶が飛んできた。

テングチョウだ。

テングチョウは桜の咲く頃に大発生するが、この個体は翅が痛んでいる。

きっと越冬したのだろう。

去年は異常発生して問題となったが今年はどうだろうか。



帰りに、川又南のところで村のうどん屋さん?だった所がcafeに改装されていた。

見ていたらミツルさんが通ったような?

帰りにいつも寄る神山温泉は改装中で休み。

明日から新装開店なので楽しみだ。

例年のようにまた春のドカ雪が降るかもしれないが、もしかするとこの冬の雪山歩きは今日が最後かもしれない。





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