春の里山 雲早山 高丸山 往復    2016.05.13
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- シロヤシオ シャクナゲが競い咲く 雲早山~高丸山縦走路 -

例年、シロヤシオの咲く頃に雲早山や高丸山から縦走路を歩いている。

一昨年は5月24日に歩いて素晴らしいシャクナゲとシロヤシオを見ることが出来た。

昨年はシャクナゲもシロヤシオも全く駄目だった。

今年はと言うと、もうすでにシロヤシオが満開になっているらしい。

しかも可成り見事に咲いているようだ。

これは早速行かなければならない。

所が、家内がどうせ行くなら雲早山~高丸山を往復したいと言い出した。

雲早山~高丸山は2009年5月10日に往復したことがある。

あの時は朝6時に出発して16時20分に登山口に帰ってきた。

約10時間20分掛かったが可成り疲れた記憶がある。

7年前に比べて体力は確実に落ちている。

と言う訳で最近はあけぼの岩までのハーフピストンにしていた。

おまけに先月痛めた左膝がやっと治ったばかり。

「そんなの行かないよ。無理無理」と言って寝たが朝4時に目が覚めてしまった。

家内は、行ける所まで行って引き返せば良いと言う。

とりあえず出発。



6時39分出発。

今日は先行者はいない。



朝早い所為かヒンヤリとしている。

イチリンソウが沢山咲いているが花の盛りは過ぎたようだ。



広場のカツラの木は丸い葉っぱが出始めている。

雲早山は登山口が1,122m。

パラボラ分岐が1,419m。

頂上が1,496m。

パラボラ分岐までは標高差300m程のチョロッとした登りだが何故か足に応える。



ヤマシャクヤクが咲いている。

脹ら脛が痛くなる登りを頑張ってパラボラ分岐着。

7時21分。

登山口から42分掛かった。

7年前は39分だった。

今回可成り頑張ったのにやはり体力低下は否めない。



雲早山へは帰りに寄ることにして縦走路に向かう。

三嶺の眺望ポイントで三嶺の美しい姿を眺める。



ミツバツツジはまだまだ綺麗だが大半がすでに散って登山道は赤紫色の絨毯になっている。



芽吹き始めた緑のシャワーを浴びながらピークに上がるとミツバツツジか゛咲き誇っている。



ミツバツツジの向こうに雲早山。

アケボノ峠への分岐を過ぎる。



今年はシャクナゲも凄い。

2年前のシャクナゲ尾根の爆発は記憶に新しいが、その時の縦走路のシャクナゲよりも沢山咲いている。



西三子山の緑が濃くなっていて美しい。



ブナも芽吹き始めて一番美しい季節。



高丸山が見えてきた。

まだ遠くに見える。



双子ヒメシャラを過ぎて下って行く。

カマツカの蕾が綺麗だ。

1334mピークが目の前に見えてくる。



去年花が沢山咲いていたブナには今年は全く花が咲いていない。

今年は、去年の花から実が成って沢山ブナの赤ちゃんが出来ているが、来年はブナの赤ちゃんは期待薄かも。



細尾根に入るとシロヤシオが沢山咲いている。



シャクナゲも花のトンネルになっている。



凄いボリュウムのシロヤシオが登山道の両側に咲き誇る。



シャクナゲも至る処に咲いていてつい見ほれて足が進まない。



今年はシャクナゲは裏年だと聞いていたが、思いかけないシャクナゲの爆発に感激。



ユキワリソウもひっそりだけれど沢山咲いている。

デジカメでは色合いがうまく出ないが、可愛いピンク色です。



シロヤシオは余り派手では無くで地味な花だが、純白の花が春の日に輝くとうっとりする程美しい。

最近、フェィスブックでリアルタイムに写真を送っているがどうしても時間が掛かる。

家内に遅いと叱られる。



同じ様な花の連続だが飽きないでつい見惚れてしまう。




アケボノ岩に登ると回りはシャクナゲのピンクで埋もれている。

ブナのヤシャビシャクの黄色い花が咲いていて嬉しくなる。



一旦降りて細尾根を登って行く。

ツクバネソウが咲いている。



益々シロヤシオが咲き誇るようになる。



シロヤシオの白い花弁が一面に散っている。



シャクナゲのピーク1359mに到着。

高丸山がもう目の前。



下って行って、間違いやすいオオブナから右に降りていく。

此所にはピンクのシロヤシオが咲く。



少し下るとヤマシャクの咲く石灰岩の岩場。

残念なことにヤマシャクは殆ど終わっていて辛うじて一輪だけ撮影。

ここからは厳しい登り。



ブナの赤ちゃんが本葉を出している。

足がンパンになるキツイ登りを黙々と登ると男性が三人降りてきた。

この登りは何度登ってもキツイ。



登り切って歩いてきた縦走路を眺める。

高丸山10時58分着。

パラボラ分岐から3時間半程かかった。

頂上には誰もいない。



雲早山とその縦走路を眺めてから引き返す。



アケボノツツジが少し咲き残っていた。

キツイ下りの最中に痛めていた左足の膝が痛み出した。



またピンクのシロヤシオを見てからシロヤシオの下に座り込む。

痛み止めを飲んで冷たいドリンクも飲み干してから昼食。



上を見上げるとシロヤシオの白い花弁から零れる陽が柔らかい。



食後又頑張って登り始める。

足下には沢山の実生。

ブナの赤ちゃんは立派な本葉が出始めている。



枯れた切り株にシロヤシオの若い株が花を咲かせている。



今年はこれが見納めになる。

来年は咲くかどうかわからない。

しっかりと目に焼き付けておく。



カタクリはもう終わりで実になっている。



ピークを何度か越えて最後のピークに着くと、今頃の時間に登ってくる人がいる。

なんとエントツ山さんでした。

今日は、ブナの広場でテント泊して、明日はシロヤシオをタップリと楽しむ予定だそうです。

明日も天気が良いようなので、素晴らしいシロヤシオやシャクナゲを楽しむことが出来ると思う。

しかし、この稜線でテント泊するとはさみしくないのかな?

しばらくお話ししてお別れ。



パラボラ分岐14時56分着。

15時目標だったのでバッチリ。

パラボラ分岐からそのまま帰ろうかとも思ったがやはり雲早山頂上に向かう。

ワチガイソウが沢山咲いている。



ガスが出てきた。

ガスの中のオオカメノキも雰囲気があって良い。


15時11分 雲早山頂着

ガスで何も見えないが草に座ってしばらく休憩。

左の膝がズキズキする。

だましだまし降りることにする。



筋の入ったイシヅチテンナンショウが沢山咲いている。

今頃咲くスミレは何だろうか。

距が白いのが目立つがやはりタチツボスミレだろうか?



葉はとても小さいがタチツボスミレの葉のようだ。



イシヅチテンナンショウがニョキニョキと出てきている。

ガスが巻く中を降りていく。



膝の痛みは益々強くなるがイチリンソウが咲いて慰めてくれる。

カツラの広場で切り株に座り込む。

今日は随分と疲れてしまった。



16時28分 登山口着。

出発してから帰ってくるまで9時間50分程だった。

可成り膝にダメージはあるが、なんとか7年前とほぼ同じ時間で帰ってくることが出来た。

今年も北アルプスの縦走が出来そうな気がする。

何処に行こうかな?

計画を練るのも又楽しみだ。





総歩行距離 13.5㎞

累計標高差 ±1,426m

歩行数 31,168歩

行動時間 9時間54分

歩行距離や累計標高差の割には、このコースはちょっと厳しい気がする。

細尾根などがあるからかな?




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