- 晩秋の雲早山を歩く -
長らく雲早山に行っていない。
シロヤシオの時期に高丸山まで往復して以来だ。
もうブナの黄葉は終わっているだろうが、静かな晩秋の山を歩くのもいいだろう。
朝早くから木材の切り出し作業が行われている。
スーパー林道ももうすぐ通行止めになるが、今日は登山口まで車で行く。
8地17分出発。
雲早神社の鳥居をくぐっていく。
この鳥居も以前は雲早山の稜線にあった。
古くなって此処に新しく作られてから何年になるだろうか。
もうすぐ雪が積もると危ない斜面になるトラバースには、ヤハズアジサイの葉が枯れずに残っている。
先ずは渓流の流れを越えていく。
桂の木の甘い香りを期待していたが、あまり匂わない。
去年の雪の日には、あんなにも甘い香りがしていたのになあ。
これから急坂となるのでダウンジャケットを脱ぐ。
トチノキの葉が落ちている。
登山路はそうキツくもないのに脹脛が張ってキツく感じる。
振り返ると砥石権現と鹿舞ダキ山。
縦走路に入ると高城山がクッキリと見えるようになる。
頂上近くになると、ヤマアジサイかなと思われる低木が多くなる。
苔の岩は山犬嶽に負けないかな?
久しぶりのパラボラ君。
9時11分着。
青々としている葉の木はなんだろうか?
ブナの枯れ木に付いたホコリタケとサルノコシカケの子供。
朝日に輝く草紅葉の稜線を歩くのは気持ちが良い。
葉を落としたブナも素敵だなあ。
何時もは沢山鹿が遊んでいる斜面には、不思議なことに鹿が一匹も居ない。
雪のときには食事をするチャートの大岩。
高丸山がシルエットで見える。
砥石権現と鹿舞ダキ山も、高度が上がると違って見えるようになる。
雲早山頂上への最後の登り。
雲早山頂上着。
9時29分。
正面の高城山がクッキリと見える。
ファガスの森と岳人の森がくっきりと見える。
高丸山への縦走路を眺める。
高丸山は逆光で霞んで見える。
正面の高城山。
クッキリと見えているようで少し霞んでいる。
高城山アメダスドームの左に次郎笈頂上が顔を覗かしている。
岳人の森の前の植林が伐採されたため、観月茶屋がよく見えるようになった。
雲早神社にはお参りする人が多いようだ。
新しいお賽銭がいっぱい。
私もお賽銭を少しはずんでお参りをする。
風があり、寒くなったので、早々に下山する。
リョウブの実が素敵だ。
賑やかな声がして、男女四人パーティーがやってきた。
花のない時期の平日に珍しいなあ。
男性からホームページ見ていますよと、お声がけいただいた。
ありがとうございます。
時間も早いので、パラボラ分岐まで戻って高丸山縦走路に向かう。
倒れていたアケボノ峠分岐の看板がキチンと直っているが文字は読めない。
アセビの冬芽が真っ赤だ。
ブナの落ち葉を踏みしめて歩くのは気分最高。
カマツカの赤い実がなんとも言えない。
良いじゃないか日本と言いたくなる。
シダの葉が赤く紅葉している。
まだ緑のシダも残っておりそのコントラストが美しい。
どんどん下って行く。
シダの緑が眩しい。
ミツバツツジの冬芽が赤い。
高丸山が遥か遠くに見える。
厚く積もった落ち葉を踏みしめて下って行く。
手の込んだ大名庭園など比較にならないほど素晴らしい縦走路。
朝日に苔の大岩も輝いている。
真っ赤に紅葉しているのはニシキギ属の木か?
先日見たコマユミにも似ているようだが。
西三子山への谷は深い。
カマツカの赤い実が沢山残っている。
振り返ると高城山と南高城山。
正面にはアケボノ岩ピークが見えてくる。
丸い葉の枯れ葉がまだ残っている。
カツラの樹だと思うのだが、キャラメルのような甘い香りがしないのが不思議だ。
双子のヒメシャラまで降りてきた。
目の前にアケボノ岩が見える。
アケボノやシロヤシオの季節ならあの岩まで登るのだが。
2つ並んだそっくりの木。
左はナツツバキ。
右はリョウブのようだ。
カマツカと不明の木。
少し登り返して、草紅葉の向こうに高城山やアケボノ岩の見えるところで昼食。
今日は鴨照り焼き弁当。
景色を楽しみながら食べるお弁当は最高。
ボリュームたっぷりで美味しい。
さて、此処からは登り返しが始まる。
エンヤコラと急坂を登り、更に気持ちの良いブナの広場を登って行く。
シャクナゲの新芽はとても少ない。
ツツジの新芽は赤くなってきている。
また岳人の森の観月茶屋が見える所まで戻ってきた。
パラボラ分岐からドンドン下って行く。
13時34分 登山口着。
充さんのところに寄る。
コーヒーに添えられたナカガワノギクの花が気持ちを和ませてくれる。
帰りは雲早山からも見えていた岳人の森から神通の滝への新しい林道。
確かにショートカットで下ることが出来るが、まだ半分くらいが未舗装。
普通車なら今まで通りの道を下るのが良いように思う。
何時ものように神山温泉の泡風呂で固くなった筋肉を癒やす。
おまけにマッサージチェアで揉みほぐす。
最近のマッサージチェアはとても強烈。
とろけるほど良く効いた。
例年11月末には霧氷が山を覆い一気に冬山の気配となる。
楽しみだ。
総歩行距離 6.8㌔
累計標高差 ±688m
総行動時間 5時間20分
|