冬の里山 雲早山    2016.12.28
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- 素晴らしい霧氷の雲早山 しかし寒い -

昨日は、1日中雨が降り続いた。

しかも夜半から寒気が下りてきた模様。

お山の天気予報(てんきとくらす)では、剣山山頂は朝は-11度。

しかも午前中は風速は16m。

登山指C 風または雨が強く、登山に適していませんのCマーク。

しかし昼前からは天気が回復して快晴のマーク。

防寒対策さえしていれば、最高の雪景色と霧氷を楽しめるはずだ。

国道438号線の雪も今までの経験では何とかクリアできると思う。

6時過ぎに自宅を出発。



コリトリで軽トラが追い抜いていった。

積雪は15センチ位かな?



中尾山分岐の手前で軽トラが止まって男性が下りてきた。

「これから先は、積雪が多い。しかもこの道は今日から通行止めとなるので午後には通れなくなる。」

「除雪もされないので出来ればここから引き返すように。」

一瞬考えたが、例年大したことは無いのでとりあえず行く事にする。

「雪が深ければ引き返します。帰りは貞光経由で帰ります」

と言ってそのまま進む事にする。

積雪は30センチ位だが降ったばかりで雪質が軽く、何の苦も無く進む事が出来る。

正面の剣山は真っ白な雪雲の中。

これは相当雪が積もっている予感。



所が、見ノ越まで後2㎞位の所で、斜面から崩れ落ちたような吹き溜まりが現れた。

雪が軽いので、道路の半分位の吹き溜まりは突っ込んで行けば、雪を蹴散らして進む事が出来た。

しかし、道一杯に達する吹き溜まりは、途中で左へと滑り出しガードレールに当たりそうになった。

急いでバックして、スコップで雪かきをする。

相当雪かきをしたと思って突っ込むと途中で進めなくなった。

バックしようとするとなんと言う事。

タイヤが空転してバックも出来ない。

今まで何回かこんな事があった。

前にも後ろにも行けなくなった。

以前この様な事があって、JAFも来れなくて大変な事になった経験がある。



しかし今日は、以前の経験からスタック脱出用の網を持っている。

後輪の後ろの雪をスコップで掻き退け網を敷く。

バックすると難なく脱出する事が出来た。

その後、更に雪をスコップで掻き除けて再度発進。

今度は、無事乗り越える事が出来た。



後、2カ所位の吹き溜まりは何とか乗り越える事が出来た

しかし、崩壊跡地まで来るとこの先何カ所も吹き溜まりが見える。

ガードレールも壊れているし、もし左へと滑ったら崖下へ数100mのダイビングとなる。

諦めて引き返す事にする。

バックで延々と引き返し広い所で方向を変え下って行くと島根ナンバーのバンがやってきた。

男性3人が乗っているが、工事現場を今日で閉めるのでやって来たという。

「工事現場手前までは行く事が出来るけど其の先は無理ですよ。」

と言って別れる。

ドンドン下って行くと、曲がり角で突然でかいシャベルローダーが現れた。

急ブレーキを踏んだが、スリップして一瞬正面衝突するかと思った。

なんとかABSが効いて、氷結用スタッドレスの威力もあって寸前で止まる事が出来た。

シャベルローダーが通れば雪は問題なくなる。

後ろを付いて行こうかと思ったが、工事現場までしか除雪しないかもしれない。

諦めて、そのまま帰る事にする。



このまま帰るのもつまらないので雲早山に向かう。

雲早山への道は全く雪が無い。

一寸拍子抜け。



途中で、カモシカさんの車に出会う。

今日はツアーでは無くてお一人のようだ。

トンネル手前に車を停めると、青空が顔を出してきて神山の山々が綺麗だ。



ゲート前にはカモシカさんの車と軽トラが停まっている。

雪の無い林道を歩いて行くと雲早山の頂上付近は真っ白。



高城山の頂上付近は雲が被っているが、青空も見えだしている。

綺麗な霧氷が期待できるかな。



歩いていると男性が一人もう下山してきた。

私のホームページを見て戴いているそうだ。

ありがとうございます。

8時30分にゲート前を出発してもう帰ってこられたそうだ。

2時間も掛かっていない。

凄い健脚で驚く。

登山口に着くが、何故かもう疲れてしまった。

10時49分出発。



カツラの木の所で念のためにアイゼンを履く。

お腹が空いて、行動食を食べる。



アイゼンを履いたものの雪は少ない。

所が、何でも無い坂で息が切れる。

今日も体調が良くないようだ。



霧氷は綺麗だが、足が重い。

途中で二度も休んでしまった。

こんな事は今まで無かった。

家内は疲れ知らずで元気だ。

夏の終わり頃体調を崩していたが、もうすっかり回復したようだ。



凄い霧氷だ。

気温が低いので、融けずに残っている。

家内は雪や霧氷が好きなのでルンルンだ。

私は、ゼイゼイ言いながら登る。



フウフウ言いながら登っているとカモシカさんが下りてきた。

話をしようと思うが、口が凍って喋りにくい。

気温を確認するとマイナス5度だが、体感温度はもっと低い。

暫くお話をしてからお別れする。

パラボラ分岐到着。

12時4分。

今まで最悪のタイム。



ゴアテックスのジャケットをダウンの上に着て出発。

霧氷が素晴らしいが、光が無くてもう一つ。



冷たい風が吹いてとてつもなく寒い。

高丸山も綺麗に見えている。



突然、青空が広がり日が射して霧氷が輝きだした。

所が、デジカメの電源が落ちた。

手袋を脱いで、電池を交換しようとしたが、寒さで手が悴んでうまく出来ない。

仕方が無いのでスマートフォンで撮影する。



凄い。

しかし、スマートフォンは手袋をしていては撮影できない。

素手では手が痛いほど痺れてくる。



それにしても綺麗だ。



毎年、何回も見ているが飽きる事が無い。

毎回新しい感動がある。

家内が、もう少し上のブナが綺麗だと呼ぶ。

慌てて行こうとしてスマートフォンを落とした。

拾い上げたが、雪に埋もれて電源が入らなくなった。

おまけに帽子が飛んでしまって拾いに行りバタバタだ。

何とかしてブナの巨木の所に行ったら日が陰ってしまった。



諦めて頂上に向かうとまた日が射した。

懐に入れていたデジカメが復活した。



ブナの所まで帰ろうかと思うが、また帰りに写す事にして先に進む。

これが失敗だった。



ブナで無くても霧氷は綺麗だ。



強風で顔が痛いが、ネックウォーマーを出すのが面倒だ。



また日が陰ってきた。



例年ビックなエビの尻尾が出来る所はまだもう一つ。



帰りを期待して先に進む



頂上に着くがやはり寒い。



目の前に高城山が堂々とした姿を見せている。



砥石権現と鹿舞ダキもクッキリと見えている。



とりあえず記念撮影。

とてつもなく寒いのだが気温はマイナス5度。

実際にはもっと寒く感じるのだけれど。

この温度計は、何時も4度ほど低く表示しているのを昨日直したのだが?



高丸山は余り白くない。



時折日が射すと別世界になったようだ。

光というのは驚異的な力を持っている。

私達の目がこの様な可視光線を見る事が出来る構造を持っている事に感謝。

赤外線や、紫外線だけを感じる眼だとこの様な景色は見えない。



眉山と徳島市内そして淡路島までクッキリと見える。



寒いので、一通り景色を堪能し下山開始。

器量よしのブナの所で日が射すのを暫く待つが、厚い雲が退かない。



仕方が無いからもう帰ろう。



何時もの大岩の所で食事。

温かいコーヒーを何杯も飲ンで暖まる。



後はひたすら下るだけ。



車に乗ってもまだ外気温はマイナス2.4度だった。

帰りには何時もの神山温泉。

ブクブクで疲れた筋肉をほぐしマッサージチェアでゴリゴリ。

今日は色々あったが、素晴らしい霧氷を楽しめて良かった。

しかし、この体力低下を何とかしなければ。

仕事を辞めたので、普段の日は殆ど歩いたり運動しないのが拙いのかも。




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