- ガチガチに凍る雲早山 -
天気予報では、午前中は晴れで午後からは曇り。
しかし風が強く、てんきとくらすでは一日中Cマーク。
昨日は一日中雨が降り続いた。
あの雨が高山では雪になっただろうか。
もしかしたら大川原高原や柴小屋でも雪が積もっているかもしれない。
簡単な雪歩きの用意をして家を出発。
所が佐那河内に入って眺めると、大川原高原には全く白い雪が見えない。
それでは柴小屋に行こうかと思うが、いっその事雲早山に向かう事にする。
雲早隧道までの道は、全く雪は無い。
これでは雪や霧氷は期待できないかな。
ゲート前では香川ナンバーと愛媛ナンバーの車が停車中。
愛媛ナンバーの車はまだ出発準備中だった。
林道を行くと午前中は晴れの筈だが、高城山などは完全にガスが巻いて見えない。
ガスっている上に小雨が降り出した。
登山口ではご夫婦が準備中。
香川の方で私のホームページを良く見て戴いているそうだ。
ありがとうございます。
後でねこバスさんからヤマレコのkiyohara3641さんだと教えて戴きました。
お孫さんが五人もおいでとのことですが、アクティブに山歩きをされているようです。
先に行って戴いて、私達も出発。
10時1分。
雪は少ないが念のため軽アイゼンを装着。
最近この雲早山の登りが苦手になった。
去年は霧氷を見る為に、2.5回も往復しても何ともなかったのに。
予想に反して霧氷が凄い。
ヒメシャラの木も白く着飾っている。
しかし、ガスの中なので感激はもう一つ。
登るにつれて霧氷が大きくなる。
小雨が吹き付けるので寒い様に思うが気温は0度。
しんどいながらも今日は休憩せずに登る事が出来る。
年末からのトレーニング効果が出ているかな?
何とか家内に付いて登ることが出来た。
パラボラ分岐到着。
11時丁度。
休憩しなくても丁度一時間かかっている。
50分以内で登るのが今年の筋力強化の目標。
稜線の霧氷は凄く発達している。
木の枝から流れ落ちる水が風に吹かれて、捻れた尻尾の様に凍っている。
昨日は風と雨が凄かった様だ。
発達したエビの尻尾はカチカチに凍っていて、枝が垂れ下がっている。
潜り抜けるのが大変。
霧氷で折れそうに曲がった木。
先程の二人が先を歩いているはずだが足跡が無い。
高丸山方向へでも行かれたのかな?
木の幹も凍てついている。
頂上直下の木の枝は、氷の飴ン棒のようになっている。
雨氷とは、0℃以下でも凍らない過冷却状態の雨が、木などに付着して凍った硬く透明な氷のこと。
今まで何回も雨氷を見てきたが、こんなに太く発達した雨氷は初めてだ。
木の枝が重くて表面積が大きくなるので大風が吹くと折れてしまう。
5年程前の雨氷による樹木の被害は酷かった。
柴小屋山のブナの枝などは殆ど折れてしまった。
雲早山頂上着。
雲早神社の狛犬も氷の塊になっている。
とりあえず記念写真を撮るが、高城山も完全にガスに覆われている。
高丸山方向も視界ゼロ。
気温は相変わらずゼロだが、風と横殴りの雪交じりの雨が吹き付けて寒い。
早々に下りることにする。
日が射せば素晴らしいと思うのだが残念。
また垂れ下がったブナの霧氷を潜って行く。
何時もの大岩の所で風を避けて昼食。
今日はサークルKの親子丼弁当。
蓋を開けて食べ始めた時はまだ暖かかったが、直ぐに冷たくなってきた。
手が悴んでうまく箸が使えない。
掻き込むように食べる。
男性一人と若い女性二人がニコニコして登ってきた。
那賀町の方達らしい。
思いがけない氷の芸術に大喜びしていた。
その内に朝、先に出発して行ったご夫婦がやってきた。
やはり高丸山方向へ、ブナの霧氷を見に行かれていたようだ。
私達もパラボラ分岐から高丸山方向に向かう。
ミツバツツジやアセビも凍てついている。
ブナの枝には大きなエビの尻尾が見事。
小鳥が餌を求めて雪の上を歩き回っている。
枝が凍り付いたら留まることも出来ないし大変だなあと思う。
腹が淡褐色なのでヒガラかな?
ぐるっと回って十分に霧氷を楽しんでから下山。
香川のご夫婦がもう下りてきた。
アイゼン無しで上手に下って行く。
私達はゆっくり下って行くが、雪が本降りになってきた。
13時15分 登山口着
林道に下りると雪が雨に変わった。
帰る準備をしているご夫婦に挨拶して帰宅。
今日は思いかけずタップリの霧氷を楽しむことが出来た。
青空が見えなかったのが残念だが、今年最初の雪山歩きを楽しむことが出来た。
総歩行距離 8.2㎞
累計標高差 ±612m
行動時間 4時間41分
|