冬の里山 雲早山    2017.02.21
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- まるで春山 雲早山 登山道はガチガチに凍結 -

昨夜、お山の天気予報(てんきとくらす)を見ると今日は9時頃からは天気が回復する見込み。

しかし、風が強く剣山では19m/s、雲早山でも18m/s。

朝方は曇りなので、もしかしたら大きな霧氷が付くかもしれない。

手っ取り早く霧氷を見ることが出来る雲早山に出かけることにして就寝。

夜中には大風が吹いて雨戸がガタガタと揺れていた。

所が朝起きると風が止んでいる。

山頂では大風かもしれないと出発。



神山の川又から雲早トンネルに向かうと道路の雪は完全に消えている。

スーパー林道を歩き始めるとやはり雪は無い。

雲早山山頂は微かに白く見えるので、霧氷が少しは付いているかもしれない。



高城山もスーパー林道だけが白く見える。

すっかり雪の消えた登山口を出発。



気温は低くて凍った登山道はバリバリと音を立てる。

風は強くは無いが冷たいので、ネットで購入したが今年は出番が無かったロシア帽
(ウシャンカ)を被る。

ウシャンかは、冬になると何時もカモシカさんが被っているのを見て暖かそうだと購入した。

送料込みで1480円と安価。



何時もの登山道は、掘れている所為か雪が残り凍っている。

登山道を上巻きして上っていくが、家内は所々に残って凍り付いた雪を越えるのに苦労している。

念のために簡易アイゼンを付ける。



トラバースに入っても少し残った雪の下はガリガリに凍っている。

簡易アイゼンの歯が尖っていないので、ツルッと滑りそうで慎重に歩く。



先日は鹿の寝床が沢山有りグチュグチュに雪が掘り返されていたが、今日は掘り返した跡も無い。

雪が融けた登山道脇には、緑の草が沢山生えてきている。

何時もならこの辺で息が上がるのだが今日は快調。



青空が出てきたが霧氷は全く付いていない。

当てが外れてガックリ。

それでも家内は雪歩きが出来て満足そうだ。



稜線近くなり、左へと向きを変える所からは雪が出てくる。

オマケに雪の下はガチガチに凍っている。



簡易アイゼンは歯が足の前の方には付いていないので、急坂を登る時には歯が効かないことがある。

足の裏全体で歯の効きを確かめながら登るが時々ツルッとなる。

パラボラ分岐の手前は、例年斜めに凍っているので注意が必要だ。



パラボラ分岐に到着。

前回とは打って変わって雪が少なくなっている。

少しは霧氷があるかと思ったが全く無い。

風は冷たいものの、霧氷が出来る程強くは吹いていない。



雪の名残が稜線に残っている。



葉を落としたブナの木は霧氷や雪が付いていないと寒々として枯れ木のようだ。



鋭い鳴き声が響いて10頭以上の鹿が逃げていった。

遠くに行ってまた草を食べている。

雪が融けて草が生え始めたので鹿も嬉しいことだろう。



冷たい風が吹き始めたと思ったら、木々の枝に細かな霧氷が付き始めた。

しかし、霧氷が大きくなるのには寒気の勢いが足らない。



細くて細かな霧氷だが、繊細な美しさがある。



目の前に高城山が見える。



雲早山山頂の雪はすっかり融けている。



高城山の向こうに少し頭を覗かせている次郎笈は真っ白だ。



冷たい風が少し強くなって、山頂の周りの木々には霧氷が付き始めた。

ジッとしていると寒くなり手の指が冷えて痛くなる。

もっと霧氷が大きくなるまで待ちたいが、暫く時間が掛かりそうだ。



高丸山もすっかり雪が消えているようだ。

今年の雪山シーズンはもう終わりかなあ。

霧氷が少し増えてきたが、残念ながら下山することにする。



気温はマイナス3度。

少し風が出てきたので何時ものように岩陰で食事。

此処で食事をしていると良く登山者が登ってくるのだが、今日は誰も来ない。

食後にコーヒーを飲んでノンビリしてから下山。



稜線に残った雪の感触を楽しみながら下山していく。

枯れ枝だけとなったブナが緑に芽吹くのは、いつ頃になるだろうか。



凍った急坂を下るのは一寸怖い。

へっぴり腰で降りて行く。



凍った所を通り過ぎるとホッとする。



気温は0度だが、沢の雪や氷も溶けて水温む季節となったことが解る。



下山後、アイゼンなどを沢の水で洗うが、余り水が冷たくない。



高城山の雪も随分と少なくなった。

今日は期待していた程の霧氷は見ることが出来なかった。

しかし、少しばかりだが霧氷を見ることが出来たし、残雪を歩くことも出来た。

何よりも脹ら脛も痛くならず、息も上がらずに楽しく歩けたことが嬉しい。

毎日の筋トレが効果を上げているのかな。






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